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「ポケモンGO」を使ってリアル店舗で集客できるのか?

VR / ARアプリ

大阪市旭区の「千林商店街」が「ポケモンGO」を使った集客を開始しました。

「千林商店街」が行った集客方法は、「ポケモンGO」の中の有料課金アイテムであるルアーモジュールを使ったものです。

ルアーモジュールに課金した額は28000円で、ここまで費用対効果が大きいことはなかなかないはず。この商店街はアクションが早かったのが勝因ですね。

今回の一番の収穫は、ニュースになってテレビ・新聞に取り上げられたこと。全国に「千林商店街」という名前が知れ渡りました。

千林商店街でモンスターゲットだぜ大作戦

スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の人気にあやかろうと、ダイエー発祥の地として知られる大阪市旭区の「千林商店街」が30日、イベント「モンスター取り放題!!」を始めた。ゲーム上の有料アイテムを使って周辺にポケモンを集め、にぎわいをつくる作戦だ。

ポケモン「めっちゃいる!」 大阪の千林商店街、有料アイテムで集客【ポケモンGO】

ルアーモジュールで集客する

今回の集客方法は、ルアーモジュールを、「千林商店街」の11ヶ所ある「ポケストップ」で使ったのです。

低コストでできる方法なので、「ポケストップ」がある商店街はすぐにでも導入すべし。

ルアーモジュール

ルアーモジュールで集客するコスト

ルアーモジュールの値段を見てみると、

  • 1個 100ポケコイン
  • 8個 680ポケコイン(1個85ポケコイン)

「100ポケコイン = 120円」で計算します。

ルアーモジュール1個で30分間有効なので、1時間170ポケコイン(204円)で集客が可能になります。

  • 1時間204円
  • 2時間408円
  • 4時間816円
  • 6時間1224円
  • 8時間1632円
  • 12時間2448円

今回、「千林商店街」にある11ヶ所の「ポケストップ」に、9時間ポケモンを出現させようとすると、20196円(1時間204円 × 11ヶ所のポケスポット × 9時間)が必要になります。

課金する予算は28000円ということですが、全部使ったわけじゃなさそうですね。

ルアーモジュールの使い方

ルアーモジュールとは、1個120円で30分間ポケモンを出現させる課金アイテムです。

ルアーモジュール使うことによって、ポケストップにサクラが舞ってきて、ポケモンがポケストップ周辺に出現しやすくなります。ポケストップのかなり近い場所にしかポケモンは出現しないのでご注意下さい。

ルアーモジュールの効果時間は30分間。その間は、周辺にいるプレイヤーも恩恵に預かれます。

ルアーモジュールは「ポケストップ」でしか利用できないので、元々「千林商店街」に「ポケストップ」があったから集客できた技なのです

新たなポケストップは申請できるのか?

「ポケストップ」がない場所では、ルアーモジュールで集客することはできません。

となると、商店街や飲食店を運営しているなら、新しく「ポケストップ」を設置したいということになりますよね?

↓残念なことに、ポケモンの公式サイトを見ると、新たな「ポケストップ」の受付は行っていないようです。

現在、新しいポケストップやジムの申請は受付けておりません。

Ingressのポータルの申請は?

ポケストップの元になっているのは、Ingressの「ポータル」です。

元々Ingressに力を入れてた店舗は、楽勝で集客できるということになりますね。

↓「ポータル」の追加申請も受付していません。

At this time, there is no way to add a new Portal to Ingress. As of September 2, 2015

「スポンサード・ロケーション」を導入する大企業

日本マクドナルドとポケモンGOは、コラボレーションしたサービスを開始しました。俗にいう「スポンサード・ロケーション」です。

マクドナルドにある約2900店舗のうち、約400店舗が「ジム」として他のプレイヤーと戦う場所となり、約2500店舗は「ポケストップ」になります。

ポケモンの公式サイトには、スポンサード・ロケーションの相談窓口も公開されています。

ビジネスパートナーシップについてのご相談は、こちらにお問合せください。
partnerships@nianticlabs.com

個人経営の飲食店にはハードルの高い「スポンサード・ロケーション」

「スポンサード・ロケーション」は、大企業向けの話なので、個人経営の飲食店には敷居が高くて導入は難しいでしょう。

ナイアンティックでは、「スポンサード・ロケーション」ではなく、小規模事業者向けに「ポケストップ」を提供できるシステムを構築してくるでしょうね。

地方のポケストップがないエリアはどうする?

先日のエントリーでも書きましたが、インバウンドなどの集客で「ポケモンGO」が活用できるのは、都会を中心としたエリアだけです。

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東京に較べると数は減りますが、まだ地方の都市部ならポケモンも出現するし、ポケストップもあるので、ルアーモジュールで集客することも可能です。

もっと田舎に行くと、ポケモンは出ないわ、ポケストップもないわで、今の時点では、まず集客はできません。

ポケモン出現のアルゴリズムの変更もあるかも

開発元のナイアンティックでは、世田谷公園でのポケモンの出現のアルゴリズムを変更したようです。

「ポケモンGO」で混雑していた公園がガラガラに? 特定のポケモンが出現していた“ポケモンの巣”がシャッフルされる

今後、地方や田舎でもポケモンが出現するようになるかもしれません。

まとめ

「ポケストップ」がある商店街ならば、「ポケモンGO」を使った集客は、コストも非常に低く押さえることができ、費用対効果も高いので、オススメです。

有料課金アイテムであるルアーモジュールを使って、ポケモンを発生させるという、非常にシンプルな方法ですが、世の中がポケモンブームである今ならば効果的です。

元々「ポケストップ」があるところでないと、ルアーモジュールを使って集客することはできませんので、「ポケストップ」があるエリアの方だけが集客できると技ということになります。

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