日本初の Android One が発表されました。
意外にスペックが高くてびっくりですね。なんで何でワイモバイルなのという疑問は残りますが・・
Android One は、各国のパートナーと Google が協力し、その国のニーズにあった高品質なハードウェアと、Google が考える Android 体験を実現するソフトウェアを兼ね揃えたスマートフォンを開発するプログラムです。2014 年よりスタートして以降、世界 21 ヶ国で展開しています。
今回 Y!mobile から発売される SHARP が製造する端末は、キャップレス防水、防塵、SDカード、ワンセグなど、日本において特に要望の高い機能を搭載するほか、IGZO 液晶ディスプレイや、1,310 万画素のカメラ、3,010mAh の大容量電池、オクタコア CPU などを備える端末です。
Nexusシリーズ と Android One の違い
どちらの端末もGoogleがハードウェアメーカーと連携して開発を行っています。そのため、最新のAndroid OSが搭載できるという点は、他メーカーのAndroid端末にはない魅力です。
また、どちらも素のAndroid OSを搭載しており、UIも製造メーカーのカスタマイズは許されておりません。
じゃあ何が違うのという話になりますよね?
ざっくり言うと、Nexusシリーズがグローバルモデル、Android Oneはローカルモデルということになります。
Nexusシリーズの特徴
NexusシリーズはAndroidのフラッグシップモデルを目指しているので、高機能で高価格帯モデルとなり、主要発売国は先進国となります。
グルーバルモデルのため、発売している国で対応している主要なバンド(周波数)にも幅広く対応しています。といっても、日本のauには対応してないけどね。
OS以外のハードウェアに関しても、Googleが端末のデザインやスペックを全て管理しています。
金額はそこそこ高いです。
Googleストアを見ると、Nexus 6Pは通常価格74800円です。今ならセール中で59800円(2016年7月25日まで)。
ミドルクラスのNexus 5Xだって52300円です。3月にはEXPANSYSでセールやってて3万円ちょっとで購入できたんだけどね。今ならNexus 6Pが断然お得ですね。
Android Oneの特徴
これに対して、Android Oneは、新興国向けに低価格で高品質な端末を提供する目的でGoogleがスタートした取り組みです。
Nexusシリーズと較べると、OEMとなる製造メーカーによる自由度が高いのが特徴です。インドで発売しているモデルは、SIM2枚挿しモデルがありますからね。
インドなどの新興国では1万円以下の端末が発売されていますし、トルコでは3万円台のミドルクラスのAndroid Oneが投入されているなど、低価格モデルからミドルスペックまでを取り揃えています。
何で新興国向けのモデルが日本で発売されたかというと、ソフトバンクがGoogleにAndroid One端末の開発を持ちかけたためです。製造先はシャープが選ばれて共同で開発したということになります。
Android OSのアップデートは
今回のAndroi Oneの売りの一つは、販売開始から最低18か月間のソフトウェア アップデートが保証されているということです。最低でも1つのメジャーアップデートと複数の小規模なセキュリティアップデートがあるということなので、次期OSのAndroid Nougat(ヌガー)をアップデートして使うことができます。
OSのサポート期間を見てみると、Nexusシリーズの方が少し長いサポートです。「Android バージョン アップデート」が最低2年間、「セキュリティ パッチ」が提供開始から3年間、もしくは、Googleストアで該当端末が発売開始してから18ヶ月間のどちらか長い方となっていますからね。
とはいえ、iOSと較べるとAndroidのサポートは短いです。
Android One 507SH
どんな端末なのか見ていきましょう。
Android One 507SHは、シャープ製の端末になります。Googleとソフトバンクと3社で共同開発したと言っても、ベースはau向けのAQUOS Uなので、外観やスペックはほぼ同じです。ワンセグという全く無駄なものまで搭載されてますね。
ちなみに、プリインストールアプリは、Nexusシリーズは全てGoogle製アプリなのに対して、Android Oneは制限がなく、他社製のアプリもインストールができるため、4つの純正以外のアプリがプリインストールされています。
- Yahooアプリ、Yahooメール、テレビ、かんたん設定
どのアプリもいらないよね?ソフトバンクが開発してワイモバイルが発売するとなると、必然的にこうなる模様・・
507SH スペック
5.0インチのミドルスペックの端末です。そこそこ使える感じです。
- プロセッサー:Snapdragon 617 MSM8952プロセッサ(4+4オクタコア / Adreno 405 GPU)
- RAM:2GB
- OS:Android 6.0 Marshmallow
- 液晶:5.2インチ
- 解像度:1,280 x 720
- ストレージ:16GB
- カメラ:1310万画素
- 防水防塵
- ワンセグ
- NFCあり(Suica非対応)
- SDカードスロット
- サイズ:約142 x 71 x 8.8mm、重さ約135g
507SH 特徴
ワンセグはあってもなくてもどうでもいいんだけど、防水防塵は良いですね。
お風呂でも使えるし、これからの季節海に持って行ったりできるからね。
507SH 残念な点
ワイモバイルで発売という点が非常に残念。docomo系MVNOでは使えないから、サブで2台持ちをする層を狙ってるわけじゃなさそう。どちらかと言えば、ネットリテラシー低め目の層を狙ってるということでしょう。
Suicaも使えません。Google Payがあるから実装は難しかったのかもね。
解像度が低いのはデメリットですね。ちなみにFREETELのMIYABIも同じ解像度です。
MIYABIの価格は19800円なんだけど、FREETELのアウトレットで購入すれば、13800円と激安です。
507SH いくらなら買う?
ワイモバイルのSIMしか使えないという時点で、わたくしは購入する気になれませんでした。
適正価格はどのくらいでしょうか?
FREETELのMIYABIが、アウトレット価格とはいえ13800円で売っているので、15000円くらいじゃないと厳しいと予測します。
でも、ワイモバイルの発表では、7月下旬の発売で実質1万円台か2万円台ということです。SIMロックがかかってて、2年縛りの割引があってこの金額って高くない?
元々、ベースはau向けのAQUOS Uなんだから、もっと安くできるでしょ?
SIMフリーで15000円くらいで発売すれば、爆発的に売れるはずですよ。
スマホのコストを抑えたいのならば、ワイモバイルよりも、「SIMフリー + MVNO」の方がはるかにランニングコストを抑えられます。
ナレッジ