WWDCが始まりました。基調講演のライブストリーミングは見ましたか?
スティーブ・ジョブズの頃のようなワクワク感はなくなったと感じたのは、わたくしだけでしょうか?
3月にiPhone SEが登場した時の新製品発表会も、事前リークの情報の答え合わせのようだったので、あまり盛り上がらなかったです。
1998年のiMac、2007年のiPhoneを発表した時のような、鳥肌が立つ感じはもう無いのかもしれません・・
今日のエントリーは、ワクワク感はなくなってしまいましたが、WWDC2016についてまとめます。
新しいハードウェアは登場せず
過去にハードウェアの発表があった年もありましたが、2014年や2015年に続き、新しいハードウェアの発表はありませんでした。元々WWDCは開発者向けのイベントですからね。
有機ELタッチバーやTouch IDが付くと言われている新型MacBook ProやMacBook Air、Thunderbolt Displayなどの発表は、これからになりますね。
WWDC 2016の新機能のまとめ
iMessageやwatchOS3で、やたらと手書き機能が追加されましたが、時代に逆行してませんか?
イラストの手入力はまだ分かりますが、テキストの手書きなんて音声認識の精度が上がれば不要でしょ。
あまり文句ばかり言ってもしょうがないので、どんな機能が追加されるのか見ていきましょう!目玉となる機能もありますからね。
- Siri
- iOS
- macOS
- watchOS3
- tvOS 10
Siri
今回の一番の目玉です。
Siriは、デベロッパー向けに公開することになるので、サードパーティーのアプリから音声入力や音声操作が可能になります。
音声認識の精度はどうなんでしょう?Googleとの差が縮まるといいんだけどね。
iOS
ユーザーエクスペリエンスの向上に力を入れたようです。Appleの売上の6割はiPhoneなんだから当然といえば当然です。
iPhoneを手に持っただけでロック画面が表示
すごく良さそう!今までは指紋認証している場合でも、一回ホームボタンを押さなければならなかったのが、その手間がなくなります。
3D Touchでロック画面から通知内容を確認
便利なんだけど、第三者が勝手に開かないようにセキュリティーはしっかりして欲しい。
Quick Type
利用する状況や場面で高度な変換予測をするという機能です。iOS8から導入されていますが、普段使う際に意識したことは全くありませんでした。
AIを使ってディープラーニングをキーボードにも採用するということで、変換予測が今までよりも賢くなります。
アメリカのAppStoreでは、GoogleからキーボードアプリのGboardが登場しています。かなり賢いから、Appleも変換予測に力を入れたんだろうね。
写真アプリ
嬉しい機能が追加されました。顔認識機能が追加されます。ようやくGoogleフォトに追いつきます。
マップアプリ
わたくしはGoogleマップしか使ってないので、個人的にはあまり興味が無い機能。
でもGoogleマップに対して機能がだいぶ遅れているとはいえ、競合があるというのは重要です。Googleマップしかなかったら、有料化ということだって十分に可能性はあるからね。
カレンダーや連絡先のように、Googleアカウントと連動すればもっと便利になるはず。例えば、Googleマップの保存先がマップアプリでも表示されるとかね。
AppleはマップアプリでGoogleマップに追いつくことは無理なので、早くGoogleアカウントと連動して欲しい。
Apple Music
Apple Musicの有料会員は1500万人とのことです。予想通り新しいUIになり、Connect機能は廃止されます。
ニュース
ニュース配信元は2000種類以上あり、利用者も1ヶ月で6000万人いるようです。
Google・Facebook同様にニュースには力を入れていますね。
SmartNewsやグノシーなどのニュースアプリは淘汰されそす。最大のライバルはOSを持ってるプラットフォームだもんね。
電話機能
留守番電話の録音内容をテキスト化してくれます。めちゃ便利です。
あと、電話帳に登録がない電話番号からかかってきたら、発信者情報をネットで検索してスパムかどうか電話に出る前に分かるようです。これも便利だね。
iMeesage
手書き機能が追加されるようです。これは本当にどうでも良い機能。送金機能やスタンプ機能もあるようですが、LINEの2番煎じですね。
Android版iMessageはどうなるんだろう?なくてもいいと思うけど。
過去のデバイスを切り捨てない
かなり前の機種でもアップデートできるのは素晴らしい。
iPhone
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone
iPad
- iPad Pro 12.9-inch、iPad Pro 9.7-inch、iPad Air 2、iPad Air、iPad 4th generation、iPad 3rd generation、iPad 2、iPad mini 4、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad mini
iPod touch
- iPod touch 6th generation、iPod touch 5th generation
macOS
OSXからmacOSへ名称が変わります。次期バージョンは「macOS Sierra」となり、SiriがMacでも使えるようになります。予想通りですね。
試してみたい方は、Developerサイトからベータ版をダウンロードして試せます。
Auto Unlock
iPhoneやApple Watchがあれば、Macのパスワード不要でロック解除できるようになります。
ChromebookとAndroidではすでに実装されている機能です。
Universal Clipboard
macOSとiOS間でクリップボードの共有ができるというもの。
iCloud Drive
Macで使ってるデスクトップのフォルダが、IOSや他のMacで共有できる機能が追加されるようです。iCloud Driveのフォルダに入れとけばいいだけの話だけどね。
それより、無料で使える容量を5GBから上げて欲しかった。少なすぎますって。
Apple Pay
Macでも使えるようになります。あくまでウェブ上のネットショッピングで使えるという話です。オンライン決済にApple Payが使えるようになるのは便利です。
今までは、iPhoneやApple Watchを使って実店舗などでオフライン決済しかできませんでしたからね。
以前からブログに書いていますが、オフライン決済とオンライン決済を統合したサービスってないんですよね。メタップスでやって欲しかったんだけど、まだ出てこないし・・・
Paypalもオフライン決済で使うリーダーやめちゃったしね。
Apple Payがどこまで普及するかわからないけど、オンラインとオフラインの決済が統一されるのは利用者にとって便利になります。良い取り組みですが、早く日本でもApple Pay使えるようにして欲しい。
デバイス
比較的昔のマシンでも利用可能です。
- Late2009 以降のMacBook・iMac
- 2010 以降のMacBook Air・MacBook Pro・Mac mini・Mac Pro
watchOS3
秋に新バージョンへアップデートのリリースが行われます。
- 起動速度が7倍高速に
- Dockの追加
- 手書き機能の「Scribble」
- 返信文の手書き
手書きよりも、音声入力の精度を上げて欲しかった。
tvOS 10
秋にリリースされるようです。
リモコンが無くならなかったという衝撃が大きい 泣
音声入力で全部できるようにして欲しかったんだけど、そうはなりませんでした。
WWDC 2016のまとめ
音声入力や音声認識の技術がもっと上がるものと思ってましたが、基調講演を見る限りGoogleとの差は縮まらなそうですね。
全体的な印象は、全方向に対応しようとしているのが見え見えで、尖った感が全くなくなってますよね。
スティーブ・ジョブズの頃のようなワクワク感がなくなったのは本当に残念でした。
2007年からのApple Keynoteは、iTunesで無料配信されています。
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