書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

電子書籍はサブスクリプションで普及するのか?

Amazon電子書籍

世の中には紙の本を読むのをやめて、すべて電子書籍に切り替えたという人がいますよね?

とはいえ、日本では電子書籍のシェアが18.5%と全然高くない状況なので、紙の書籍を読んでいる人が圧倒的に多いです。

電子書籍の利用意向

まあ電子書籍は割高感があるとか、友だちと貸し借りできないなど、電子書籍が普及しない理由はいろいろとあるんだけど、一番の理由は、Kindleが読みにくいってところです。

電子書籍はスキマ時間にサクッと読みたいのに、Kindleアプリが使いにくいですからね。わたくしも電子書籍は毎月何本か購入します。外出時はiPhone、家ではiPad AirかFireタブレットで読みますが、最後まで通読してしまえば問題ないのですが、途中でやめると、そのまま読まなくなることが多いです。

一応Kindleは、途中まで読んだ電子書籍を、別の端末で開くと、続きが読めるようになってるいますが、これが非常に使いにくいです。このへんを改善していかないと、電子書籍のシェアは増えないと思われます。

電子書籍が普及しない理由・・
電子書籍はいまいち盛り上がっていません。 普及しているジャンルは、マンガやライトノベルくらいでしょう。専門書なんて電子書籍で読む気しないもんね。 データでも裏打ちされています。株式会社ジャストシステムのデータによると、電子書籍を利用している...

電子書籍の市場規模

ICT総研の調査を見てみます。

電子書籍の市場規模

当社の調査では、2013年度の電子書籍コンテンツ市場は963億円と推計され、1年前時点での市場規模予測1,010億円を若干下回った。従来型携帯電話向け市場の縮小が想定よりも早かったことなどがその要因。だが、タブレット端末の普及ペースの早さなどを考慮すると、2014年度以降は順調に拡大していくものと見られる。電子書籍コンテンツ市場全体で、2014年度は1,160億円(2011年度比1.7倍)、2017年度には2,000億円(同3倍)に達すると見込まれる。

売上規模は大きくなっていくと予測していますが、売れている電子書籍のジャンルは偏っています。

どんなジャンルが電子書籍に向いてる?

さくっと読めるコミック、ライトノベルならば電子書籍が向いています。

が、それ以外はイマイチ。特に文字数の多い書籍や、赤ペンを引きながら読むような学術系の書籍の場合、電子書籍は全く向いていません。

Kindle電子書籍リーダー

電子書籍を読むなら、Kindle電子書籍リーダーを使いましょう。タブレットやスマホと比べて圧倒的に読みやすいですよ。

端末からKindleコンテンツを購入すると、自動的にダウンロードされます。コンテンツは、クラウドにも保存されるので、同じアカウントに登録されている別のKindle端末やKindle無料アプリにもダウンロードできます。
なお、コミックなど一部の大容量のファイルは3G接続でダウンロードできません。
ヒント: Kindleストアでご購入いただいたKindle本については、購入間違いなどの場合、注文日から7日以内に限り、Amazonの裁量にて返金を承っております。購入から8日以上経過している場合、返品は承っておりません。

Kindleコンテンツのヘルプ

Kindle電子書籍リーダーを使うと、端末からKindleのコンテンツを直接購入できる点が便利です。iOSやAndroidのアプリを使っても電子書籍は読めますが、アプリ内で直接購入できないのがものすごく不便。

まずは試してみようというならば、以下の2機種がオススメ。プライム会員なら割引があります。

  • Kindle Wi-Fi 8980円 → 4980円
  • Kindle Paperwhite Wi-Fi 14280円 → 10280円

違いは解像度とバックライトの有無です。バックライトがないと暗いところでの読書はできません。

安いモデルが解像度167ppi・バックライトなし。高いモデルが解像度300ppiバックライトありです。

Kindle Voyage(23980円)、Kindle Oasis(35980円)のハイグレードモデルもありますが、Kindle Paperwhite Wi-Fi と解像度は同じなので、コスパはあまり高くないです。

Kindleアプリは使いにくい

なんでアプリ内で電子書籍のコンテンツが購入できないんだろうね?

スマホやタブレットのブラウザ(SafariやChrome)で、Amazonへログインして購入。その後、Kindleアプリでダウンロードして読書するというのは、ユーザーの利便性を全く無視しています。

電子書籍のサブスクリプション

2015年は音楽聴き放題サービスや動画見放題サービスといったサブスクリプションのサービス元年でしたよね?

YouTubeの登場によって、音楽や動画は、買うものから無料で楽しむものへと変化しました。YouTubeで無料で見れるなら音質や画像は気にしないというユーザーが増えたということは、ユーザーは質にそこまでこだわってなかったということなんですよね。

CDやDVDの売上は年々落ち込んでる状況だったこともあって、音楽や動画に関しては、定額制のサブスクリプションへ業界全体がシフトしていきました。

電子書籍の場合はどうなるのでしょうか?

例えば、2015年にAmazon傘下の「Audible」が、オーディオブックの聴き放題サービスを始めています。オーディオブックに関してはすでにサブスクリプションのサービスが始まっているのです。

サブスクリプションモデルで品質の低下は免れないオーディオブック
先日、Amazon傘下の「Audible」が日本でオーディオブックの定額聴き放題サービスを開始したことをご紹介しました。 サブスクリプションモデルになると、コンテンツ品質の低下という問題が避けられません。 コンテンツの品質が下がらないような...

今後、電子書籍においても、読み放題サービスが始まってもおかしくない状況になっています。

すでに予兆は始まっているのです。毎月1冊という制限がありますが、Amazonプライム会員に入れば、Kindleオーナーズライブラリで電子書籍が無料でレンタルできますからね。

今後、電子書籍が普及するにあたって、Kindleなどのプラットフォームは、読み放題サービスのサブスクリプションも視野に入れて入れていることは間違いないですね。

今後の電子書籍の展開がどうなるのか楽しみです。