この春のスマホ商戦もいよいよ最終局面を迎えています。
例年3月は、キャリアの決算月ということもあり、毎年のように携帯キャリアは一括0円でiPhoneを配りまくっていました。
特に2014年3月は、docomoがiPhoneを発売した初めての3月ということで、docomoもauも大盤振る舞いでした。2015年は少し落ち着きましたがiPhone6の一括0円はかなりありましたよね。
で、今年もなんだかんだ言ってTwitterで検索すると、一括0円が出てくる出てくる。
今年は政府が介入して、実質0円がけしからんって話だったんだけど、これだけ一括0円が出てくるってことは、結局ザル法なんだよね。
特に今年は、2月〜3月上旬までのスマホの売上が落ち込んでいたので、3月31日(木)ぎりぎりまで一括0円が出てくると思います。
だって、キャリアはAppleからのiPhone販売ノルマ半端ないもん。
「実質0円」と「一括0円」は何が違う
すでにご存知な方が多いと思いますが、かんたんに違いを説明します。
実質0円
実質0円というのは、ユーザーが24ヶ月の分割で端末を購入するんだけど、毎月の通信費から24ヶ月間「毎月割」(分割金)を割引くというもの。毎月6000~7000円の通信費が最低でもかかります。
なので、途中で解約したり、壊したり、紛失したりすると、分割金の残金は残ります。
一括0円
これに対して一括0円なら、端末は無料でもらえます。なので毎月の通信費から「毎月割」の割引が出るので、毎月3000円~4000円でスマホが運用できるのです。
途中で解約しても、機種の分割金の残金はありません。
今年の「一括0円」のトレンド
昨年年末から今年にかけて、総務省の有識者会合「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」ってのがあって、政府主導による携帯料金への介入がありました。要するに「実質0円」「一括0円」をやめなさいと。
結構圧力かけてましたよ。政府が2月から「実質0円」や「一括0円」で販売している携帯ショップに覆面調査をするという報道までありましたからね。
で、キャリアは、携帯ショップに対して「一括0円」をやめなさいという指示をだしたので、店頭から「一括0円」が消えました。
↓その時のわたくしの予想。3月に再び「一括0円」が復活するという予想は見事に当たりました 笑
なんでいつも骨抜きになるの?
キャリアが巧みに戦略を練っているのか、総務省の天下りを受け入れて出来レースにしているのかは分かりませんが、毎回政府が規制しても、必ず骨抜きになります。完全に面従腹背だわ。
骨抜きになったので、3月中旬からiPhone 6sの「一括0円」が山ほど出てきました。
iPhone 6s の「一括0円」ならば、auがオススメ。ソフトバンクの契約は複雑すぎるし、docomoの一括0円のiPhone 6sは皆無です。
auが一番お得なので、auに的を絞って話しますね。
まずはGRATINA2、次に iPhone 6s を紹介します。
au GRATINA2 の一括0円
今までGRATINA2は、受信のみで発信しない人は毎月2円で1番号持つことができました。
2円というとびっくりしまいますが、発信しないならプリペイドより安いです。一括0円で端末が無料でもらえた上に、年間のランニングコストは24円ですから。
ですが、この2月にauはGRATINAの「毎月割」の改悪をします。今まで800円だったのが300円に下がりました。これにより最低の運用費は502円へ。
GRATINA2 料金の内訳
- 毎月502円(プランEシンプル802円 – 毎月割300円)
- かけ放題2076円(カケホ2376円 – 毎月割300円)
au GRATINA2 のキャッシュバック
「一括0円」で端末が無料だけでなく、キャッシュバックがもらえます。
私が見た中で、一番金額が大きかったのは、2台のMNPで7万円、3台で10.5万円のキャッシュバックでした。
こんな大盤振る舞いのため、3月27日現在、GRATINA2の在庫を持っているお店は少なくなってきています。欲しい方は早めに。
au iPhone 6s の一括0円
iPhone 6s も一括0円がたくさんありますよ。
必ず2回線のMNPが条件になっていますのでご注意下さい。多いのはGRATINA2 とiPhone6sの2台で一括0円というもの。
さすがにGRATINA2 複数台の時のようにキャッシュバックまではつきませんが・・・
iPhone 6s 64GB と GRATINA2 がセットで一括0円は、めっちゃお得です。毎月どんな料金になるのか見てみましょう。
iPhone 6s 64GB 料金の内訳
iPhone 6s の料金を見てみます。
- 毎月4160円(スーパーカケホ1836円 + LTEネット + 324円 + データ定額5GB + 5400円 – auのりかえ割1000円 – 毎月割2400円)
※ データ定額5GBを容量の少ないプラン変更すればもっと安くなりますが、一括0円での契約の際は、最低5GB以上というお店しかありませんでした。しばらく使えば、プラン変更はできるはずです。
iPhone 6s 64GB と GRATINA2 の2年間の総額
2台持ちじゃないと、一括0円にはならないですね。これはしょうがない・・
でも、iPhone6sにかけ放題をつけるので、GRATINA2 を使うことは全くありません。ヤフオクでもメルカリでもいいので、売りましょう。
GRATINA2 + iPhone 6s 64GB 112320円
- 毎月4680円(GRATINA2 502円 + iPhone 6s 4160円)
KDDIのネットを使ってる方は、スマートバリューを使えば、更に1410円の割引があります。
iPhone 6sの機種代金も入ってるからめっちゃ安いです。
で、半年たったらSIMロック解除をしておけば、契約期間終了後はMVNOで運用可能。
iPad mini 4 一括0円
3/31まで、ドコモオンラインショップで一括0円で販売されています。
でも期待できるほど安くないです。
一括0円でも、docomoの場合は通信費が高いので。しかも、iPhone のように「月々サポート」の割引もないので・・
まあ最低13ヶ月使えば、端末サポートの違約金は掛からないようです。
シェアパックを組んでる
docomoのiPhoneを持っていて、シェアパックを組んで運用している方にはオススメ。
iPad mini 4 2年間の総額 51840円
- 毎月2160円(データプラン基本料金 1836円 + SPモード 324円)
シェアパックを組んでない
全然安くない・・・
iPad mini 4 2年間の総額 142560円
- 毎月5940円(データプラン基本料金 1836円 + SPモード 324円 + データパック2GB 3780円)
今後も一括0円は継続
政府が介入したにも関わらず、「一括0円」はなくなりませんでした。
auもソフトバンクもiPhone 6sの一括0円はあるし、ドコモオンライショップで3/31までの限定とはいえiPad mini 4 を一括0円で出す始末。
キャリアは商売でやっているので、こういうところに政府が介入しても、ろくな事にならないというのが今回よく分かりましたよね。
auは「毎月割」の割引を減らした機種もあり、ユーザーは今まで以上の通信費を払うことになりました。政府の介入によって、キャリアはより利益が出るなんてことになるかもしれません。
例年4月はヤフオクに一括0円のiPhoneが売りに出されるので、値崩れします。ヤフオクで買うなら、一括0円が終わった翌月が、値崩れしててオススメです。
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