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AMP導入でニュースアプリは淘汰されるね!

SEO

2月25日よりスマホからのGoogleの検索結果には、AMP対応コンテンツが検索結果に表示されるようになりました。

モバイルウェブをもっと速く

AMPとは

AMP(アンプ)とは、Accelerated Mobile Pages (アクセラレイティッド・モバイル・ページ)の略で、スマホ端末でのウェブページの表示を劇的な高速化を図るプロジェクトです。

GoogleとTwitterが共同でモバイルでのウェブページの高速化することを目的として始めました。

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードしてå...

スマホのブラウザは、アプリと比べると、どうしても動作が遅いですよね?

世の中の動きも、スマホではSafariやChromeなどのブラウザでのGoogle検索が減っています。

モバイル端末利用者の2人に1人はGoogle検索を利用しない日がある

Google検索のトップであるAmit Singhal氏は「Google検索のアクセスの半数以上はモバイル端末」とRe/Code conferenceで発言しましたが、さらにいくつかのソースの数字を合わせてGoogle検索のアクセスについて分析したところ「世界中にあるスマートフォンがGoogle検索を使う回数は1回以下」という結果が出たことが、GurdianのIT系ジャーナリストとして働いていた男性のブログで公開されています。

AMPの仕様で作成されたウェブサイトは、Googleの検索結果でAMP用カルーセル内に表示されます。これが爆速なのです。

アプリで見ているのかと思うくらい早い!なぜ爆速かというと、GoogleやTwitterのサーバーにキャッシュされるため、ウェブサイトへのアクセスが発生しない仕組みになっているのです。

AMPを体験する

AMPで検索

Googleで「iPhone」と検索すると、AMP対応コンテンツが表示されます。

スマホからの検索じゃないと表示されないので注意してください。PCからだとAMP対応コンテンツは表示されないです。

今のところ、ニュースメディアがAMPに参加しているということもあって、ニュース系のコンテンツでないと、AMP用カルーセルは出てこないです。

海外では、New York Times、BBCなど多くのメディアが参加しています。日本では、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、SankeiBiz、SANSPO.COM、日刊スポーツ、マイナビニュース、BLOGOS、映画.com、zakzak、THE PAGE、シネマトゥディ、レスポンスの13サイト。

実際これらのコンテンツホルダーの提供するニュースは、AMP用カルーセルに表示されています。

AMPへの対応は?

Googleでは、ニュース以外のコンテンツもAMPで表示が可能です。

AMP用カルーセルは、検索結果の上部に表示されるので、SEOで難易度の高いキーワードでも、アクセスを稼げる可能性が上がります。

今のところ、AMPに対応しているコンテンツがニュースコンテンツがほとんどなので、ニュースに関するキーワードでないとAMP用カルーセルは出てこないようですが、今後変わっていくはず。

ニュースメディア

ニュースメディアを運営しているのなら、取り組んだ方がよさそうです。

Googleはニュース記事を中心にAMP用カルーセルを用意していますからね。

ブログ

毎日更新しているブログも対応した方が良さそうです。

ブログの検索結果もAMP用カルーセルに表示されます。

AMPを導入

AMP実装の手順は、下記の導入ガイドが詳しいです。

AMP 導入ガイドの日本語版

WordPressへ導入

WordPressならプラグインで対応できます。プラグインサイトからインストール可能。

AMP

設定

設定項目はないのですが、1点だけ作業が必要です。

  • 設定 → パーマリンク設定 → 変更を保存

設定変更は必要ありませんが、保存ボタンを押してください。

テストサーバーへAMPを導入

AMP

わたくしのサイトもテストサーバー内で導入してみましたが、ベータ版なのでエラーも多いです。もう少しテストしてから導入します。

プラグインの安定版を待ってからの導入でも遅くないと思います。

ニュースアプリは淘汰される

SmartNewsやグノシーやNewsPicksなどのニュースアプリは一気に広がりました。キュレーションされて便利なのが根底にあるんだけど、実際サクサク動くからブラウザより使い勝手はいいです。でもどうやら雲行きは怪しくなってきましたよ。

ニュースアプリのキュレーションの仕組みは、人気記事を独自のアルゴリズムで判定して取得するわけです。

例えば、SmartNewsはSNSで人気の記事がピックアップされます。

グノシーは、はてブで回った記事がピックアップされて、翌日グノシー砲が炸裂ということが多いです。

はてブ + Gunosy砲の効果は?
昨日の午前中、10月14日のエントリーがはてブで回りました。 過去の記事なのでびっくりしました。まさか投稿後3週間も経って、はてブの人気エントリーに掲載されるとは思ってませんでした。 このエントリーのアクセス数は、10/14〜11/3までの...

AMP対応コンテンツが増えている現状を考えると、Googleの検索エンジンにインデックスされているニュースを、GoogleのアルゴリズムでAMP用カルーセルに掲載すれば、ニュースアプリは要らないくなりますよね。

更に、AMP用カルーセルをまとめて表示できるアプリが開発されれば、完全に淘汰されそう。

TwitterもAMPに積極的に取り組んでるし、昨年6月にTwitterのアプリ上でNewsが見れるようになりましたので、この動きは加速しそう。

Facebookもnewsroomでニュース公開してるからね。

SmartNewsやグノシーは、GoogleやTwitterやFacebookが競合となるので、今後衰退していくことは間違いなさそうです。

3大プラットフォームは膨大なデータベースを持っていますからね。

今後のサイト運営は

Googleでは、「サイトの暗号化」と「ウェブブラウジングの高速化」を推し進めています。

「サイトの暗号化」は、昨年年末にHTTPS化されたサイトを優先的にインデックスするというアナウンスがありました。HTTPSにしてサイト全体を暗号化するというやつです。

サイトのHTTPSへの移行を早くやらないと!
Googleより HTTPS に関するリリースがありました。 この流れの一環として、Google は、より多くの HTTPS ページを探すよう、インデックス システムを調整していることをお知らせします。具体的には、HTTP ページに対応する...

「ウェブブラウジングの高速化」は、AMPの導入ということになります。ニュースメディアやブログを運営している方は、早く取り組む準備をしておきましょう。

「Googleニュース」アプリのリリースで、SmartNewsやグノシーは死亡フラグ
Google I/Oで発表があった「Googleニュース」アプリがリリースされました。 iOS版とAndroid版が同時に登場したので、早速iPhoneとAndroidにインストールしてみたところ、自分の好みのニュースがキュレーションされる...