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客が来なくなった飲食店・・・ネットで集客すべし!

集客

飲食店の経営って実はめっちゃくちゃ難しいのをご存じですか?

新規開店して3年後に存続している確率は65%。しかも、脱サラ・未経験で開業した場合90%近くが3年以内に潰れると言われています。

サラリーマンをやめて、ラーメン屋を開業して一発逆転といったお話は、なかなか難しいのが現状です。

65%の生き残る側に入るには、しっかりと飲食店での経験があることが大前提。店長を任されて、店舗を回したことがあるという経験が有利なのは言うまでもないです。

飲食店をネットで集客

飲食店は、オープン直後は物珍しさもあるし店舗も綺麗だから、そこそこ客が入ることが多い。でも3年で65%が潰れるということは、だんだん客足が遠のいていくわけですよね?

客をつなぎとめるコツは、「新規顧客の獲得」と「リピーターを増やす」を同時に行っていくことです。これができないと売上はどんどん下降線へ。

チラシを使ったオフラインの集客や、お店の立地、ヒットする商品開発に関しては、店舗によって条件が異なりますので、今回は脇においておきます。

今回は、ネットで集客するという前提でお話します。

実は、ネットで「新規顧客の獲得」と「リピーターを増やす」ことは、とても親和性が高いのです。

その理由は後ほど書きます。

集客できる飲食店の特徴

ネットで集客できるのは、どんな飲食店か見てみましょう。

料理が旨いのは大前提。コンビニやサイゼリア以下のレベルだと厳しい。今はセブンプレミアムなど、コンビニおつまみのクオリティーも相当高いから客の舌はだいぶ肥えています。ユーザーはたいして旨くもない料理にお金を払いません。

特に、最近の若者は本当にお金がなく、節約志向もだいぶ強くなっています。家飲みもかなり増えてきましたよね。

ちなみに、「家飲み」でググると家で安く美味しく飲むための肯定的な情報がたくさん出てくるのに対して、「宅呑み」でググると「ろくでもない宅呑みを開く男の話」ばかり出てきます。

同じ意味なのに・・・

以下「集客できる飲食店の特徴」を箇条書きにします。

  • 顧客目線を持っている
  • ターゲットが絞れている
  • 独自のメニューを持っている
  • 商品がネットで拡散する仕組みがある
  • 自社サイトでしっかり情報発信している
  • 自社サイト・グルメサイトの更新が丁寧

顧客目線を持っている

一にも二にも顧客目線です。これがないと絶対に集客できません。

自社の商品なりサービスを、自分で金を払ってまで欲しいかどうか、客観的な視点で見てください。自分で欲しくないものに、顧客はお金を払ってくれません。

顧客の立場で、どんなサービスを受けたいかなということを耳から血が出るほど真剣に考えましょう。

わたしのクライアントを見ていると、顧客目線を持っている・持っていないに関して、学歴は全く関係ないですね。むしろ今までの経験がモノを言う世界。

直接消費者と接するBtoCのビジネス経験が豊富な方は、顧客目線になって考えることが得意です。

これに対して、メーカーや商社のようなBtoBビジネスしか経験してこなかった方は、決定的に顧客目線が欠けていることが多い。もちろん全員ではありません。元商社勤務の方で、めっちゃ顧客目線を持っているクライアントもいますからね。

ターゲットが絞れている

ネットで集客できるのは専門店だけです。必ずターゲットを絞ってください。

ぼんやりしたターゲットに向けてしか、コンテンツが発信できないと、顧客には全く刺さりません。

明確なターゲットがないとネットで集客することは難しいし、間口を広げれば広げるほど顧客は逃げていくと思ってください。

ネットで集客する場合、ネットで探してまでサービスを受けたい顧客を想定して、その顧客をターゲットに絞り込むことが重要なのです。

独自のメニューを持っている

他で食べられない、そこでしか売ってない料理があれば、顧客が探してまで来店してくれるようになります。独自のメニューや料理ではなくても、食材とかでも大丈夫ですよ。

もしなければ、ターゲットに合わせて商品開発をしていきましょう。

わたくしのクライアントを例に上げると、オリジナルの商品がない場合、過去の成功事例を参考にしながら、一緒に商品開発を進めていき、ネットで集客できる環境を構築します。

商品がネットで拡散する仕組みがある

いくら良いものでも、ネットで拡散して露出がなければ、誰にも伝わりません。当方でサイトを構築する際、拡散するための経路を設計しながらサイトを制作いたします。

自社サイトでしっかり情報発信している

オーナー自らブログを書き、商品に対する想い、お店に対する情熱を熱く語ってもらいます。必ず顧客目線を持ってね。

「今日まかない何食べた」「常連さんの誰々さんが来た」といったブログを見ていて楽しいですか?自分で読んで楽しくないブログは、顧客が読んだら絶対につまらないはず。こんな情報発信なら時間の無駄です。

自社サイト・グルメサイトの更新が丁寧

グルメサイトの更新は丁寧に行います。

「食べログ」「ぐるなび」など、複数のグルメサイトを運営しているはずなので、それぞれの情報に相違がないように気をつけましょう。

こういう部分は店舗の信頼に関わる部分なので、きちっとやる必要があります。

自社サイトも同様です。サイトに誤字脱字が多かったりすると、サイトもきちんと管理できないのに、料理は大丈夫なのって考えるのが顧客ですからね。

15年前のネット黎明期ならいざしらず、これだけたくさんのウェブサイトがあるわけですから、顧客の目は厳しいですよ。グルメサイトの更新には細心の注意を持って取り組みます。

「新規顧客の獲得」と「リピーターを増やす」

自社サイトにブログを組み込んで、オーナー自ら情報発信をすることが重要です。

料理や食材へのこだわり、店舗にかける情熱を毎日発信していくのです。

サイトを見たユーザーが、「このお店の料理を一度食べてみたい」「彼女の誕生日に利用したい」「同窓会で10年ぶりの仲間との食事に利用したい」と思ってもらえるように、お店のブランディングを構築していくのです。

「新規顧客の獲得」

毎日ブログを書くことによって、1年後に、毎日1000人程度の訪問者が来ることを目標にします。

このくらいのユーザーが来れば、検索エンジンの評価がそこそこ上がっています。様々な検索キーワードで上位表示するようになってくるはずです。

検索経由で新規顧客を取り込めますので、ネットからの問い合わせもかなり増えてくるはず。

リピーターを増やす

リピーターになる可能性が非常に高いのは、こんなケースです。

  • 検索やSNSでお店を知る → 来店 → 気に入ってくれた → リピーターになる

検索エンジンを使って、自分で探してまで来てくれた客はリピーターになりやすいのです。

飲食店でリピーターを増やすには!
飲食店では、お金をたくさん使う層「上顧客」が来店しやすくするシステムを作ることが繁盛店への第一歩です。「上顧客」にリピーターになってもらうのです。 パレートの法則というのがあり、飲食店にかぎらず商売では、売上の80%は20%の「上顧客」が占...