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飲食店でリピーターを増やすには!

集客

飲食店では、お金をたくさん使う層「上顧客」が来店しやすくするシステムを作ることが繁盛店への第一歩です。「上顧客」にリピーターになってもらうのです。

パレートの法則というのがあり、飲食店にかぎらず商売では、売上の80%は20%の「上顧客」が占めます。なので、売上を伸ばすためには、顧客全員を対象としたサービスを行うより、20%の顧客へ向けたサービスを行う方が効率的なのです。

グルメサイトで集客できるの!?

多くの飲食店にとって、ぐるなび、食べログ、Rettyなどのグルメサイトで新規顧客を獲得しているお店は多いと思います。

自社サイトを立ち上げてサイトから集客できれば理想ですが、これにはノウハウが必要なこともあって、これができる飲食店はあまりありません。

また、グルメサイト経由で来店するお客の特徴は、他のお店に目移りしやすいということです。渡り鳥のように次から次へと。

グルメサイトでの集客だけに依存すると、1回きりのお客しか来店してなかったということはよくある話です。

美容院ではホットペッパーのクーポンに依存しているお店をよく見ます。グルメサイトと同様に1回きりのお客しか捕まえられなので、常にクーポンを出し続けないと顧客を獲得できないという悪循環のお店もよく見ますね。

グルメサイトやクーポンで、何度もリピートしてくれる「上顧客」を獲得できる可能性はものすごく低いということは頭に入れておいたほうがいいです。

理想のネット集客の方法

サイトを立ち上げ、コンテンツを増やすことによって、検索から流入してくれれば言うことはありません。同時に、質の高いコンテンツならばソーシャルでもうまく回るので、口コミがどんどん広がっていきます。

これをやるには、サイトの綿密な設計が必要で、メニュー・料理のこだわり・お店のPRポイントなどを、サービス毎にコンテンツを詳しく写真入りで制作する必要があります。また店主自ら、スモールキーワードを意識してブログを書く必要もあります。店主のこだわり、メニューをどんどん紹介していき、1年後には数百ページになっていれば、かなりの数のお客を検索エンジンから拾うことが出来ます。

が、いきなりでは難しので、まずはグルメサイトを利用します。

グルメサイトからリピータを獲得するには!

小規模の飲食店にとって、自社のウェブサイトを検索で見つけてもらうことは難しいので、第一歩として、グルメサイトを活用して自分のお店を知ってもらうのです。

自社サイトがない場合

リピーターになる可能性は低いです。

グルメサイト → 予約

この場合、1回きりのお客になってしまうことが多いためです。グルメサイトからのお客は、あくまでグルメサイトのお客なのです。

グルメサイトは、言ってみれば自動販売機のようなもので、競合が無い業態ならリピートしますが、そうでない場合は差別化が難しいです。

コンテンツの豊富な自社サイトがある場合

リピーターになる可能性があります。

グルメサイトへ流入 → お店のサイトへ流入 → お店のサイトで、目的に合うかどうか情報をくまなくチェック → 予約

この場合、グルメサイトが、自社サイトへの流入経路の1つになりますからね。

リピーターになるケース

サイトに豊富なコンテンツがあるとリピーターになる可能性があると書きました。どのようなユーザーがリピーターになるのでしょうか?

  • 「彼女とのデートでお店を探しているユーザー」
  • 「同窓会の幹事など失敗できないお店選びをしているユーザー」

これらのユーザーはお店選びで失敗ができません。わたしが上記の目的でお店を探しているなら、グルメサイトに掲載されている情報だけでなく、お店のウェブサイトがあれば必ず見に行きます。

サイトを充実させる理由はここにあります。グルメサイトを見てなんとなく良さそうだなと思ったユーザーに、背中を押して上げる必要があるのです。

ポイントはお店のサイトを見に行った時、グルメサイト以上の決め手となるコンテンツが詰まっていることが、リピーターの獲得に大きな成果を上げるということです。リピータを増やすということは、そのお店のファンを増やすことなので、ファンが増えるようなコンテンツを投入していく必要があります。

飲食店のサイトはSEO対策が効果的

グルメサイトの検索は、アプリよりもウェブで検索する人が79%と多いので、SEOが効くことは頭に入れておいたほうがいいです。

グルメサービス利用状況

4月21日スマートフォン視聴率情報 Nielsen Mobile NetView発表

グルメサービス利用者の約8割が “ブラウザのみ”
グルメ・飲食店サービスを利用するユーザーは、ブラウザとアプリのどちらでサービスを利用しているのだろうか。
同調査によると、グルメサービスを利用する1965万人のうち、約80%がブラウザのみと回答。アプリのみを利用するユーザーは6%にとどまった。
一方、飲食店サービスでは、利用者数1618万人のうち、半数以上となる55%がアプリのみ使用するとし、ブラウザのみ利用するユーザーは17%となった。

コンテンツマーケティング

毎日ブログを書いてコツコツとコンテンツを増やして、サイトへのアクセス増を図ります。スモールキーワードを狙うのです。

繁盛店への第一歩

「上顧客」が来店しやすくするシステムを構築します。

禁煙にすべし

可処分所得の多い「上顧客」を狙うなら、禁煙にします。お金を使ってくれる層へ顧客を入れ替えて、客単価を上げるのです。

世帯所得と喫煙率をみるには、「厚生労働省のデータ」が物語っています。
世帯所得200万円未満の男性37.3%が喫煙者ですが、600万円以上の男性は27.0%まで喫煙率は下がります。

世帯所得と喫煙率

喫煙者は禁煙者を駆逐するということを忘れないで下さい。わたしも以前喫煙者でしたが、30歳でタバコを辞めました。タバコを辞めた人ほど煙を嫌いますからね。

ただし全てのケースに当てはまりませんのでご注意くださいね。新橋ガード下の立ち飲み屋では、禁煙にしたらお客は来なくなります。飲食店の種類によって異なるのです。

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クレジットカードの導入は必須

飲食店でのクレジットカード導入率は20.6%と低いです。

客単価の高い「上顧客」のリピーターを増やしたいなら、クレジットカードの導入は必須です。

世帯あたり月平均生活費

前回のエントリーで書きましたが、クレジットカード保有者の特徴は、

  • クレジットカード保有者の方が稼ぎが良くお金を使う
  • 首都圏の40〜50代がクレジットカードをよく使う
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