日本で Apple Pay は普及するのか?

アメリカではApple Payの普及に拍車がかかっています。

Apple Pay

Apple Pay、米国内200万カ所以上で利用可能に

Appleの決済システムApple Payが、米国内200万カ所以上の小売店や飲食店などで利用可能となっています。Bloombergが報じました。

ATMがApple Payに対応、iPhoneで現金引出し可能に!米大手銀行が導入!

キャッシュカードのかわりに、iPhoneを使ってATMから現金を引き出せるようになります。アメリカの複数の大手銀行が、Apple Payに対応したATMを導入予定です。

偽造カードによる犯罪対策にメリットか

ATMでApple Payをどう使うかは具体的には不明なものの、iPhoneをリーダー部分にタッチして、Touch IDで指紋を認識させることで、カードを使わずに現金の引き出しが可能になると考えられます。

銀行にとって、ATMの交換には多額のコストが必要になりますが、後を絶たない偽造カード犯罪を考慮すると、安全性をアメリカ連邦政府も認めたApple Payによる個人認証を導入するメリットが大きい、と考えたのでしょう。

アメリカのカード事情

クレジットカード発祥の地ということもあって、2~3ドルの少額決済でもクレジットカードを使います。

100ドル札といった高額紙幣は偽札が多いため、お店で出すと嫌な顔されることもあって、日本のように高額紙幣は普及していません。

ヨーロッパ同様カード先進国なのです。

が、このことが仇となって、セキュリティー対策はだいぶ遅れることになります。

というのも、未だにICチップを搭載しない、磁気ストライプのカードがめちゃくちゃ流通してますからね。

ICチップ入りのクレジットカード

2015年10月1日から、アメリカで店舗での対面決済の際は、EMVと呼ばれるICチップ入りのクレジットカードで行うことが義務付けられました。

今まで、クレジットカードの不正利用があったときは、カード発行会社が被害を保証していましたが、2015年10月1日以降、磁気ストライプのクレジットカードで不正利用があった際、カード発行会社ではなく店舗が責任を負うことになります。

なので、店舗側もICカードの対応リーダーを導入するなどの対応に追われています。

↓Squareのサイトがわかりやすい

EMVとは?

なぜクレジットカードが流出するの?

ネットショッピングでカード決済するときは、ほぼ100%のサイトがSSL化されていますよね。

つまりクレジットカードの上をやり取りする際、通信は暗号化されているので、外部からは見ることができないようになっています。

じゃあどこで流出するのかというと、加盟店のサーバーからです。加盟店は顧客の使ったカード情報などの取引内容を、自社のサーバーに保存しています。保存することによって、ユーザーも毎回カード情報を入力しなくて良いので、店舗側も顧客情報を保持できます。双方にメリットがあるのです。

セキュリティーの低い店舗から流出

でも、セキュリティーのレベルは店舗毎にばらつきが大きく、セキュリティーの低い店舗店のサーバーをハッカーが狙うのは言うまでもありません。

商品がいくら安くても、セキュリティーレベルが怪しいネットショップでクレジットカード番号入れたくないもんね。Amazonに寡占していくわけだ。

一応裏面のセキュリティーコードがあるけど、3ケタですから・・

Apple Payの仕組み

「アメリカのカード事情」や「カード情報の流出」といったデメリットをカバーすることができる仕組みがApple Payには搭載されています。

Apple Pay

市場に出回っている磁気ストライプのカードが、ICチップ入りのカードに移行するには、そんなに短期間でできるはずもなく、数年かかると言われています。

切り替えにカード発行会社のコストも増えるので、なかなか進まない現状があるのです。

Appleはこの点に目をつけます。Apple Payを利用することによって、市場に出回っている磁気ストライプのカードでも、セキュリティーの高いトークナイゼーションによる決済ができるようになったのです。

具体的にどんなセキュリティーなのかというと、クレジットカードの情報をiPhoneへしまっておき、トークナイゼーションという決済情報のトークン化、Touch IDによる本人認証を行いセキュリティーを確保するのです。

トークナイゼーションとは?

セキュリティーの高くない磁気ストライプのカードをApple Payに登録する際、実際のカード番号とは異なる別の番号をiPhoneの中に格納します。Appleもこの番号はわからない仕組みになっています。

で、実際に決済が行われると、毎回1回きりのセキュリティーコードが発行されるのです。

iPhoneの中に格納した番号と、1回きりのセキュリティーコードの認証が通れば決済が完了するという仕組みになっています。

なので、クレジットカードの情報が店舗に伝わらないので、流出もしないということになります。

Appleにもクレジットカードの情報や決済内容は伝わりません。

取引手数料は?

通常のクレジットカード決済だと、数%の取引手数料が発生します。Squareで3.25%。

メタップスのSPUIKEだと100万円まで0%というのはやはり革新的だよね。

Apple Payの手数料は決済総額0.15%です。カード発行会社が受け取っていた手数料の一部をAppleが得るのです。カード会社から見れば、多少利益が減っても、セキュリティーが上がるため、メリットがあると判断したのでしょうね。

Suicaはガラパゴスな決済サービス

日本でのモバイルペイメントはめちゃくちゃガラパゴスです。ガラケー時代から「Felica」が普及していて、一番普及しているSuicaも「Felica」を使ったサービスです。

Suicaは便利だけど、20000円までと上限が決まっており、小額決済に特化した現金払いの延長線上のサービスです。

日本で Apple Pay は広まるのか?

日本では、トークナイザーションがアメリカほど普及していないと同時に、国際標準準拠(Type A/B)のNFCチップのリーダーも普及していていません。国際標準準拠(Type A/B)のNFCチップとガラパゴスな「Felica」とはお互いに通信はできないのです。

2020年の東京オリンピックに向けて、店舗側の決済端末はNFCリーダーが普及するはず。

アメリカでは、Squareが「Apple Pay」で利用できるクレジットカードリーダーを無償で配ってるんだけど、早く日本でも配るべき。シェア取れるのにね。

POSレジ時代の終焉は近い!Square「Apple Pay」対応リーダー端末を発表!
嬉しいニュースが入ってきました。 ガラパゴスな状況が続いていた決済市場に黒船到来です。クレジットカードを持ち歩かないで買い物ができるよ...

フォローする

Instagram

▼このエントリーが役に立ったらいいね!
▼このエントリーが役に立ったらいいね!