年末の大掃除で、2006年の初期モデル MacBook Pro を発掘しました。
Intelがはじめて搭載されたMacです。それまでのMacはIBMが開発したPowerPCというCPUを搭載していましたが、いかんせん性能が悪かった。発熱もすごかったしね。
当時G5というデスクトップ用の高性能なCPUがありましたが、ノート最高峰のモデルPowerBook G4に搭載するには発熱に耐えられないという理由で採用が見送られたんですよね。そこでAppleはCPUを Intel製へと舵を切ったのです。
2006年にMacBook Proが登場してすぐに購入しました。OSは10.4 Tiger。当時はものすごく動作が快適で感動したのを覚えています。液晶は15.4インチのモデルです。
とはいえ、今となっては10年前のPCです。どこまで使えるのか試してみることにしました。
MacBook Pro A1175
まずはスペックを調べてみました。どうやらOSは10.6 Snow Leopardまでしか載せられない。CPUがCore Duoなので、メモリも2GBまで。
もはや現代となっては化石のようなマシン。正直使い道があるのかどうか悩んでしまうレベル・・・
CPU交換ができないモデルなので、スピードアップするにはハードディスクをSSDに載せ替えるくらいしか方法はなさそう。
SSDとは
ご存じない方もいるかもしれませんので、SSDについて簡単に説明しますね。
Solid State Drive の略です。フラッシュメモリが中に入っていてハードディスクと同じ役割を果たします。OSやデータが入っています。
ハードディスクからSSDへ交換するだけで、めちゃくちゃ高速化が図れるので、使い勝手は向上します。
ハードディスクはプラッタと呼ばれる円盤が回転することによってデータの読み書きを行っています。これに対してSSDはフラッシュメモリなので物理的な動作をする部品はありません。特に読み込み速度が早いです。また、ハードディスクは落としたりするとデータが飛びますが、SSDは比較にならないほど衝撃に強いです。
インターフェースはハードディスクと同じSATAのものが多いです。ハードディスクの代わりに使うならSATAのものを選んでください。
中にはロジックボードに直挿しできるSSDもあり、 ノートパソコンに使用されるmSATA製品、サーバー向け用途の高性能 PCI Express接続などは汎用性は低いですが、SATAより高速なのが特徴です。
以前は容量あたりの単価が高価でしたが、最近はかなり安くなってきたので、ハードディスクからSSDへ交換するのもだいぶ一般的になってきました。
SSDのメリット
- 読み込み速度がめっちゃ早い。一度使うとハードディスクには戻れません。
- 衝撃に強いので、多少雑に扱っても大丈夫。
- 消費電力が低い
- 部品点が少ないので軽い
- 動作音がしない
SSDのデメリット
- 1GBあたりの単価はハードディスクより高い。といっても最近だいぶ安くなりました。
- 書き込みの耐久性が低いと言われていましたが、最近のモデルは長寿命化しています。
SSDへ交換
実は、Macの分解整備は得意中の得意なんですよね!
起業した当初はMacの整備と中古販売がメインでしたから。
メインの事業をウェブサイト集客へシフトしたのは2010年からなので、最近ほとんど分解整備はやってなかった・・・
特に、最近のMacはSSDもメモリもロジックボードにくっついてるモデルが多いので、なかなか手を出すことはできないんですよね。昔のMacは結構自由にメンテナンスできます。
MacBook Proを分解する
Apple製品をメンテナンスするなら IFIXIT を見れば全モデルの分解方法が図解入りで説明しています。
MacBook Pro 15″ Core Duo Model A1150 Repair
この機種の分解は簡単ですが、トルクスドライバーという特殊な工具が必要です。ホームセンターでも売ってますし、ネットでも買えます。
必要な工具の情報もサイトにあります。
使ってない64GB SSDがあったので、交換してみます。
OSのインストール
Mac OS X 10.9 Mavericks 以降、OSのアップデートはAppStore経由でインターネットで行うようになりました。しかも無料です。
OS X 10.6 Snow Leopard は、DVDメディアからのインストールです。古い・・・
手持ちのDVDがあるので、早速インストールします。
需要があるのか謎ですが、AppleStoreで今でも売っています。
MacBook ProはSSDで復活
SSDに交換しただけですが、動作は結構早い。
メモリ2GBと心細いのですが、かなりサクサク動いています。
体感的にはCPUがCore i3 、メモリ4GBの Windows 10 と同じくらい快適!
セキュリティーは?
OS X 10.6 Snow Leopardの最終アップデートは2011年6月23日。
パスワードを入れるようなサービスは利用しないほうがいいです。
リビングにおいてネット検索するくらいにしておこう。
ナレッジ