そろそろ年賀状の季節がやってまいりました。
年賀状って義務のようになってる感ありますよね?若者は年賀状なんて送らない人が大部分ですし。年賀状は毎年減っているようです。
年賀状の発行枚数の推移
日本の年賀はがきの発行は、初年は1949年で当時の発行部数は1億8000万枚。日本の経済復興とともに枚数もうなぎのぼりとなり、1964年には10億枚、1973年には20億枚を突破します。ピークは2003年の44.6億枚、ネットの普及とともに数は減少し、2015年には30.2億枚とピークの3分の2です。
年賀状の売上に占める比率
2015年の年賀状は30億2285万枚、1枚52円なので1571億8820万円の売上です。
2014年の日本郵便の売上は1兆3174億円。なんと売上に占める比率は約11.93%です。めちゃくちゃ大きいです。
日本郵便/2014年度郵便物の売上高1兆3174億円、営業利益115億円
日本郵便の戦略
お正月だけで日本郵便の1年間の売上の11.93%を占める年賀状ですから、日本郵便も普及にあたっていろんなことをしています。数撃ちゃ当たる戦法です。
LINE公式アカウント「ぽすくま」
LINE公式アカウントで「ぽすくま」と友だちになると年賀状を作って届けてくれます。もちろん有料ですが・・
住所がわからない友人には?
住所がわからなくても送れます。
住所がわからない友人に、年賀状を送ろうなどと思いもしませんが、実際ニーズあるんでしょうかね?正直、何がしたいのか分からない。若者をターゲットに狙ってるのは明らかなんですけどね。
40代以降で年賀状を送る層は、年賀状を送る相手の住所くらい知ってるはずだし、SNSアカウントしか知らない人に送るという発想は絶対に無いです。
住所がわからない人に対して、どんな手順で送るかというと、
- SNSの友達やスマホのアドレスから友人を選ぶと
- 友人に事務局からメッセージが届く。受け取りOKだと年賀状配送
- 友人に年賀状が届く!
アホかって感じしますけど・・
今の若者って恋人の電話番号すら知らないのだから、住所など知るわけ無いですよね?このへんのユーザーを狙ってるのは分かりますが、デジタル世代の今の若者は、オンラインのLINEやTwitterで年賀メッセージを送って完結すると思うんです。しかも無料ですから。
わざわざ、オフラインの年賀状なんて送らないし、お金払ってまでSNSアカウントしか知らない友人に年賀状送るなんてしないです。本当に今の若者はお金持ってないですからね。
果たしてニーズあるのかな。。
住所がわからなくても送れるサービスのご紹介
ニーズなさそうですがこんなサービスを提供しています。
ウェブポ
次のSNSアカウントが分かれば年賀状が送れるサービスです。
- メール
- Gmail
ネットで年賀状
LINEと電話番号だけしか知らない人はこちらのサービスを。
- LINE
- メール
- 電話番号
外国での年賀状は?
中国、韓国、台湾には日本と同様に年賀状の文化があります。
欧米では年賀状の文化はなく、クリスマスカードやグリーティングカードで新年の挨拶を済ませます。
12月初旬〜中旬に届くように発送。相手の宗教が違うときは、シーズンズ・グリーティングと言葉を添えてカードを送るのです。
郵便局員へのノルマ
郵政民営化してから郵便局員の年賀状のノルマは酷いです。
実際、私の家にも年賀状の売り込みに来ますからね。
「自爆営業」という言葉を知っているだろうか? 年賀はがきが発売され始める毎年11月、郵便局員たちが各々に与えられた販売ノルマを達成するために、年賀はがきを自分で買い取り、金券ショップに持ち込む行為のことだ。これは、近年大きな社会問題となった。
2013年ごろ、郵政民営化の弊害として社会からバッシングを受けた自爆営業だが、現状はどうなったのだろうか? 郵便局関係者のAさんは語る。
「何も変わっていませんね。年々、年賀はがきの販売数は落ちているのに、販売ノルマは去年とまったく変わりません」
金券ショップで安売りしてる年賀状
年賀状発売日に、金券ショップに行くと売っています。定価52円が48円〜50円で売られているのです。郵便局で買うよりお得です。
金券ショップを経営している方に話を聞いたことがありますが、年賀状発売日に箱単位で売りに来るそうです。ノルマをこなせず自分買いした郵便局員が多そうですね。
買取価格はバラだと40円前後、4000枚の箱単位なら44円〜46円前後です。
どうすれば年賀状は増えるのか?
今のように、お金を持たない若者相手にLINE年賀状をPRしても利用者は増えません。LINEで年賀メッセージ送ればいいだけですからね。
もっとお金を持っている層にターゲットを絞らないと難しいでしょう。
以前、飲食店で「上顧客」をゲットしたければクレジットカードを導入すべし!というエントリーを書きましたが、これは年賀状の販売にも言えます。客単価を上げる努力をした方がいい。
世帯あたりの月平均生活費
世帯あたりの月平均生活費は、クレジットカード保有者191,215円に対して、非保有者160,323円と差がでます。カードを持っている人の方が生活費をたくさん使うので、可処分所得も多いはず。
クレジットカード払い
意外と知らないのですが、ネットショップの切手SHOPではクレジットカードが使えます。郵便局ではクレジットカードを使うことはできませんが・・
ここで年賀状を買うと、クレカのポイントが貯まります。
サイトには、5000円以上購入すると送料は無料と書いてありますが、切手とはがきを合計して5000円超えても送料無料にならないので注意してください。
変わったカートを導入していて、切手を購入するカートで5000円以上、はがきのカートで5000円以上というように、カート毎に5000円以上ないとダメです。
店舗でも導入すべき
クレジットカードでマイルやポイント貯めている人は多いですからね。ぜひ郵便局でもクレジットカード導入しましょう。
年賀状の印刷はどこにする?
自宅のインクジェットプリンターでの印刷はオススメしません。一昔前は多かったですけどね。
オススメしない理由は3つあります。
- 綺麗に仕上がらない
- プリンタってインクが高いので高くつく
- 印刷ミスもあって手間がかかる
印刷屋に出すメリット
- 綺麗に仕上がる
- そんなに高くない
- 印刷ミスもない
- 宛名も印刷してくれる
しまうまプリントがおすすめ
僕は毎年、しまうまプリントに頼んでます。安いし仕上がりも綺麗で本当におすすめです。
写真年賀状と印刷年賀状があります。
写真年賀状
写真印画紙にプリントしたものを、年賀はがきに貼り付けるので、めちゃくちゃ綺麗。貼り付けることもあって分厚くなるので、無料で宛名も印刷してくれます。自宅のインクジェットだと詰まることあります。
- 基本料金 1800円
- プリント代 30円/枚
- はがき代 52円/枚
- 送料 宅急便500円(投函代行してもらうなら0円)
テンプレートから作ることもできますし、Illustratorで作ったものを入稿してもOK。綺麗に制作するコツは、画像をCMYKにして出すのがポイントです。
豆知識として、賀詞を入れる際、同僚や同年輩以外の年長者や世話になった方に対して賀正、迎春などの2文字熟語は避けるのが慣わしです。
料金は他社と比べると安め。カメラのキタムラは、基本料金1620円、プリント代52円/枚かかります。
印刷年賀状
業務用カラーレーザーによるオンデマンド印刷なので、年賀はがきに直接印刷します。
- 基本料金 1040円
- プリント代 26円/枚
- はがき代 52円/枚
- 送料 宅急便500円(投函代行してもらうなら0円)
どちらも再注文の場合、基本料金はかからずにプリント代とはがき代で注文できます。
早割キャンペーンで12月15日までに注文すると、10%割引になります。
今後の年賀状
このままなら発行枚数はどんどん減っていくでしょうね。
しまうまプリントをすすめておいてこんなことを言うのはおかしいのですが、もらって嬉しい年賀状は手作りで宛名も手書きのものです!
印刷したものを送るなら、せめてメッセージは一言入れたほうがいいかも。宛名は印刷、裏面もメッセージが一言もない年賀状なんてもらっても嬉しくないですよ。これならLINEのメッセージでいいと思います。
日本郵便にとって年賀状は年間売上の11.93%を占めるドル箱なので、色々な手を使ってシェアを伸ばそうとしてくるでしょう。
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