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池透暢選手の挑戦!車いすラグビーに想いをかける!

よもやま話

昨夜、夜中に起きてしまったのでテレビをつけるとNHKで車いすラグビーの番組がやってました。

リオパラリンピックでメダルを期待されている、世界ランク4位の『車いすラグビー』。その司令塔が池透暢選手(35歳)。正確なロングパスで決定機を華麗に演出します。

19歳の時の交通事故で、全身火傷を負い左足を切断、左手も感覚を失いました。

しかし、残された右腕を、20kgのダンベルをひたすら持ち上げるなど、徹底的に鍛えてきました。そして、投げ込みを重ね、安定したフォームを作り上げ、パスの正確性を身につけました。

その努力の裏には、忘れられない過去が。自身がケガを負った交通事故で、親友3人を亡くしたのです。

池選手は、「生かされた自分が“生きる証”を残したい。そのためにも、リオは金メダルを獲りたい」と、高い目標を自らに課しました。

アスリートの魂「亡き友とともに戦う 車いすラグビー 池透暢」

池透暢(いけのぶゆき)選手の生き生きとした表情に感動しました。

体のハンデを乗り越え、激しいボディコンタクトがあるにもかかわらず、できることを一つ一つ積み重ねていった結果がパラリンピックの切符なのですという発言に涙しました。

車いすラグビーとは

恥ずかしながら、車いすラグビーという競技のことは知りませんでした。

四肢に麻痺などがあったり、重い障害があっても車いすで参加できる競技。パラリンピック種目の競技の中で唯一、車いす同士をぶつけることが許されています。

相手チームの攻撃を妨害する際のタックルが認められているのです。映像を見ると大丈夫?ってくらい激しいです。車いすはタックルにも耐えうる構造になっており、重さはなんと20Kg。テレビの映像では、傷だらけでした。

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バスケットボール、ラグビー、アイスホッケーなどの要素を採り入れ、1977年にカナダで考案され、2000年からパラリンピックの正式種目に選ばれます。

  • バスケットボールと同じサイズのコートで行います。体育館の中です。
  • ボールはバレーボールを使用。
  • 前方へパスを出すことも可能。
  • ボールを、パスやドリブル、膝の上に置いてゴールラインへ運ぶ事で得点になります。
  • 試合は1ピリオド8分、4ピリオドで行います。
  • 競技は1チーム4名で、男女混合。障害の程度に応じて選手に持ち点があり、その合計が8点を超えないようチームを編成します。
  • 選手は障害の程度によって7つにクラス分けされます。

池透暢選手の軌跡

決して順中満帆ではありません。

19歳で交通事故に遭遇。乗っていた車が事故を起こし、運転していた親友3人が亡くなりました。全身をやけどし、左足を失い、右足も自由に動きません。左手首の先の感覚もなくなりました。

生死をさまよい、当初は地獄のような治療から逃げ出したいという気持ちが強かったにも関わらず、親友の分まで生きて何かを残そうと、残された体の機能を使って道を切り開くのです。

退院後、車いすバスケットボールを始めます。選手として10年間活躍しますが、日本代表のメンバーから落選した折に、手に障害がありながら続けることを悩み、車いすラグビーへ転向を果たしました。

この精神力の強さはどこからくるのでしょうか?

今年5月より日本代表キャプテンを務め、現在リオデジャネイロ・パラリンピックに向け競技を中心とした生活を送っています。なんと1日6時間以上のトレーニングを行っています。

池選手の得意技は正確なロングパス。世界トップレベルの20mという距離を飛ばします。

奥さんと2人の子供に恵まれ、仕事は庭のデザイナーの仕事をしています。

日本の新しい戦術

池選手が日本代表に加わってから、メダルに手が届く用になりました。池選手のロングパスにより攻撃力がアップしたためです。

強豪も作戦を変えてきます。2013年に池選手が徹底的にマークされパスが出せないという試合がありました。大差で敗退。

そこで日本は新たな戦術を取ります。池選手のロングパスを警戒する相手の裏をかく戦術です。キーとなるのは池選手の走力と、池選手をサポート役の今井友明選手。今井選手は障害が重いため、素早い動きができません。が、新しい戦術では素早い動きが必要なので練習を重ねます。

池選手も走力をアップするために、体幹トレーニングに取り組みます。交通事故のやけどで腹筋の一部を損傷していたため、体幹トレーニングをすることができず、バランスを取るのが難しいランを苦手としていました。これを克服すべく、競技用の車いすで、急な坂道をダッシュで上るトレーニングを行います。なんと1日6時間以上のトレーニングです。

頑張れ日本!

2015年10月31日、リオデジャネイロ・パラリンピックへの出場を勝ち取るとともに、11月1日アジアオセアニア選手権大会で見事オーストラリアを破ったので日本は現在3位。強いです!

オーストラリア戦では、今井選手と池選手のコンビプレーで得点をあげます。さらに、マークが薄くなったところで池選手のロングパスから得点も生まれました。なんと56-54でオーストラリアを下したのです。

リオデジャネイロ・パラリンピックは、2016年9月7日から9月18日までブラジルで行われます。

交通事故で親友3人を亡くしたことを常に心のなかに留め、「生かされた自分が生きる証を残したい。リオで金メダルを獲得する」と高い目標を掲げています。

過酷なトレーニングに取り組む池透暢選手

再び世界最強のオーストラリアを破って、リオデジャネイロ・パラリンピックで金メダルを取って欲しいです。応援します!