Appleだけでなく、OSを作るメーカーがハードも作るという戦国時代へ突入しました。
Microsoftは米国時間10月26日、ニューヨーク市の5番街に同社初となる旗艦店をオープンした。Apple Storeからわずか数ブロックの距離だ。
この新店舗は先週、一部の報道陣向けに公開され、筆者も内覧した。本記事で紹介する写真はその際に撮影したものだ。5階建てで、面積は2万2000平方フィート(約2044平方メートル)を超え、これまでに110店舗あるMicrosoftの直営店で最大規模を誇る。1~3階が顧客向け、4〜5階はスタッフ専用のフロアとなっている。ガラス張りのエレベーターと階段で、フロア間を移動できる。
ニューヨーク市の旗艦店には、ノートPC「Surface Book」とタブレット「Surface Pro 4」、新しい「Windows Phone」(「Lumia 950」と「950XL」)と「Microsoft Band 2」が展示されている。
シェアの落ち込むPC市場
今やPC・スマートフォン・タブレットの出荷台数のうち、PCの占めるシェアはわずか18%です。
ここ数年で日本でLTEの常時接続の環境も整ったことから、若者からお年寄りまでスマホへシフトが加速しました。特に若者のPC離れにはびっくりします。
2極化するモバイルPC市場
ビジネスユーザにとっては、10インチ前後のモバイルPCは必須です。プレゼンをしたり、クライアントへとの打ち合わせにも必要ですからね。
わたくしも10インチのChromebook Flipを愛用してます。
10インチのモバイルPCの市場を見てみると、高価格帯のMacBook・Surface Proから、低価格のChromebook・AserなどのWindowsのネットブックまで幅広くあります。
MacBookやSurfaceなど、高価格帯で販売されているモデルの特徴は、OSもハードも自社開発している点です。自社OSに最適化したハードウェアを含むエコシステムを作りつつありますよね。OSの動作がスムーズにサクサク動くってのは、単にCPUやメモリの性能が高いだけでは実現しないこともユーザーは分かってきました。
ただでさえPCが売れないのに、OSメーカーがPCを作るので、AcerやDellなどはたまったものではありません。今後、苦戦が強いられるはずです。
買ってはいけないメモリ2GBのモバイルPC
1万円台〜2万円台前半で売られているWindows10やWIndows8のメモリ2GBモデルは買わないほうがいいです。安いだけが取り柄で、何をやっても動作は鈍い。
Windowsなら最低メモリ4GBは必要です。
ChromebookならOSがめちゃめちゃ軽いので2GBでも動きますが、快適に使うなら4GBあったほうがいいです。
Microsoftの戦略
数年前までのWindows全盛時代の頃は、OSをライセンス契約でハードウェアを作るメーカーに販売するというモデルでした。PC市場に限って言えばWindowsのシェアは9割ですから十分利益が出るビジネスモデルだったのはみなさまご承知のとおりですよね。
サポートに関しても、例えばPCに不具合があった時、たとえWindowsの不具合だったとしても、サポートするのはハードウェアを作るメーカーなので、Microsoftにとってはこれ以上に美味しいビジネスはなかったと思います。
Surfaceで攻めるマイクロソフト
Appleのようにハードも自社開発するようになってきました。
Surfaceの売れ行きは好調です。特にSurface 3のように、SIMカードが入れられるというのは強みですよね。
個人的には、タブレットもラップトップも1台でこなすというのは、どちらも中途半端になるので、好きじゃないんですけどね。
モデルチェンジの早いSurface
6月にSurface3が出たと思ったら、11月12日にSurface Pro4が発売されます。
Surfaceは、使ってないこともあっていまいちよく分からなかったので、端末ごとにまとめてみました。個人的にはSurface3の4G LTEモデルは使ってみたいです。
Surface 3
- Wi-FIモデルと、SIMフリーの4G LTEモデル
- 10.8 インチ、約 622 g (Wi-Fi モデル)、約 641 g (4G LTE モデル)
- 解像度: 1920 x 1280
Surface Pro 3
- Wi-FIモデルのみ
- 12 インチ、約 800 g
- 解像度: 2160 x 1440
Surface Pro 4
- Wi-FIモデルのみ
- 12.3 インチ、約 767 g
- 解像度: 2736 x 1824
Surface Book
Microsoft初のラップトップで、来年初頭に発売予定です。
キーボードを取り外せば、巨大タブレットにもなります。
- 13.5インチ
- 解像度: 3000×2000
Appleの戦略
創業以来一貫してOSとハードを作り続けています。
日本ではiPhoneのシェア率は50%近くあります。世界のスマホ市場では15%程なので異常にシェア率が高いです。女子高生が普通にiPhone持ってるのって、グローバルで見ると結構異常だったりします。
日本市場ではオシャレ感あるデザインもあって、Appleブランドが確立されました。
iPhoneを毎年買い換える
SIMフリーモデルを購入すれば、1年後に本体の状態にもよりますが、キャリア版より3割くらい高く売れます。売るならヤフオクがオススメ。
MVNOで利用できるdocomo版もそこそこの値段で売れます。au・ソフトバンク版はメチャ安です。
Amazonの戦略
AppleやMicrosoftとは異なり、低価格モデルをメインに販売しています。
ハードは安く提供して、プライム会員に入ってもらい、プライムビデオやKindleに最適化した端末を格安で提供するという戦略です。
ハードウェアでは利益を出さず、プライム会員やコンテンツ販売で利益を出すというビジネスモデル。だってFireタブレットは8980円(プライム会員なら4980円)ですから・・
Fire TV Stickも4980円です。使い勝手が良いのでオススメです!
Googleの戦略
2012年にNexus7が登場した時は、7インチタブレットが19800円ということで驚いた記憶があります。iPad miniの半分以下の値段でしたからね。
この頃のGoogleは、App Storeに対抗してGoogle Playを充実させている時期でした。今のAmazonのようにコンテンツを利用してもらうためのシェアを伸ばす時期だったのです。
その後スマートフォンに関しては、Nexus5・Nexus6では方針を変更して高級路線になりました。iPhoneと違って中古市場ですぐ値下がりしますけど・・
Chromebook
今一番お得なPCです。3万円前後で16GBのSSDと4GBメモリを搭載したモデルが購入できます。
Chromebookは、ネットに繋がってないと何もできないのですが、今はテザリングすればどこでも使えますからね。オススメです。
「Pixel C」
9月29日、タブレット「Pixel C」を発表しました。
今後も2極化が進む
今後、Apple、Microsoft、Googleは、自社OSに最適化した高価格帯のモデルを、PC・スマートフォン・タブレットと全てのジャンルでリリースしてくるはずです。
高価格帯のモデルを使うユーザーと、低価格帯を使うユーザーと、はっきりと分かれてくることになりそうです。
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