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App Storeの国変更!海外のStoreを利用する

Apple

「Apple Music」などのサブスクリプションのサービスが始まった時、頭のなかに一つの疑問が浮かびました。

海外の渡航先で使う場合、日本で契約したサービスを、現地で受けることができるのかということです。

Apple メディアサービス利用規約

住んでいる国のストアを使ってもらうという規約になっています。

B. ITUNES STORE利用条件
本iTunesサービスは、日本国内のお客様にのみご利用頂けます。お客様は、本iTunesサービスを対象地域外から使用せず、また使用しようともしないことについて同意されたものとします。iTunesは、お客様の本規則の遵守状況ついて確認する技術を使用する場合があります。

Appleへ確認したところ、海外旅行のような短期滞在や短期出張の場合、海外から日本のApple Musicに接続しても特に問題はないということでした。

Apple Music

Apple Musicを海外で使う

Apple Musicは、日本で契約して、iPhoneのiTunesの国設定が日本になっているのであれば、海外へ渡航した際も日本のApple Musicへ繋がります。

「AWA」「LINE MUSIC」は海外からのアクセスができないので利用することは出来ません。

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国によって配信楽曲が違うApple Music

各国の著作権問題もあり、国によってApple MusicやiBookのコンテンツは異なります。

旅行のような短期滞在なら問題ないのですが、海外赴任などで長期滞在するならば、現地のApple Musicにしかない音楽コンテンツや現地のiBookにしかない書籍を購入したいということもあるはずですよね。

この場合、現地のiTunes Storeと直接契約をすることになります。

海外のiTunes Storeを利用する方法

2通りのやり方があります。

海外のStoreで新規Apple IDを作る

日本で使っているApple IDとは別のアカウントを作ります。

この場合、メールアドレスは同じものは使えませんので、別のアドレスを用意します。無料のアプリをダウンロードするだけなら、クレジットカード登録の必要はありません。

Appleに確認したところ、海外のApple IDを作ることは、何も問題ありませんとのことでした。

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日本のiTunes Storeで作ったApple IDで、国変更する

iTunesの設定画面より国を変更します。

注意点は、支払い方法の変更が必要です。下記どちらかが必要です。

  • 現地発行のクレジットカード
  • 現地発行のiTunesカード

現地発行のクレジットカードは持っている人は少ないと思います。なので、現地のiTunesカードを購入する必要があります。

また、日本のiTunesカードに残高があると国変更はできません。

iTunes Store の国または地域を変更する

海外のStoreで新規Apple IDを作った際の注意点

アプリを再ダウンロードすると90日間、アカウントが紐付けされてしまいます。

少しわかりにくいので説明します。

日本のApple IDを1つ持っていて、アメリカのApple IDを追加で作ったとします。

アメリカのApp Storeにしかないアプリを、アメリカのApple IDを使ってアプリをダウンロードします。

再び日本のApple IDに戻します。

その後、iPhoneの機種変更を行い、アメリカのアプリを再ダウンロードする場合、アメリカのApple IDでアプリを再ダウンロードすることになりますよね。その瞬間、端末は90日間、アメリカのApple IDに紐付けられてしまい、日本のApp Storeからアプリをダウンロードできなくなってしまいます。90日間は解除できません。

Apple ID での購入に関連付けられているデバイスを確認・削除する 

日本のiTunes Storeで作ったApple IDで、国変更した場合

再ダウンロードしても、アメリカのApple IDに紐付けられるようなことはありません。

iTunesカードの残高があると、国変更できないところが不便なのですが・・

改善して欲しいですよね。

現地のApple ID vs 日本のApple IDを国変更

日本のApple IDで国変更する場合、変更する国の現地発行されたiTunesカードが必要になります。にもかかわらず、残高があると国を戻すことができないので、あまり使い勝手が良くないです。

例えば、現地に長期滞在して、日本と現地のiBooksで様々な書籍を買うような場合、現地のApple IDと日本を行き来すると、コンテンツの再ダウンロードをした場合に90日間アカウントが紐付いてしまうことがあるので、Apple IDの国変更を利用したほうが使い勝手は良さそうです。

現地発行のクレジットカードを持っている方はApple IDの国変更は全く問題がないのですが、持ってない方が多いと思います。

その場合、現地発行のiTunesカードを購入するのですが、残高があると国変更ができないというジレンマがあります。

有料コンテンツは日本のApple Storeで購入する、無料アプリを現地のストアでダウンロードするだけというような使い方なら問題はなさそうです。

どちらの方法も、一長一短あるので、それぞれの使い方によって利便性は異なります。

再ダウンロードする場合

どんなときにコンテンツの再ダウンロードをするのかというと、多くは機種変更をした時です。
iPhoneの機種変更の場合、iCloudかiTunesでバックアップを取って復元ということになりますよね。

iCloudでバックアップして復元

アプリやコンテンツの再ダウンロードが必要です。

iTunesでバックアップして復元

アプリやコンテンツの再ダウンロードは不要です。

今のところ、iPhoneのバックアップをiTunesでとっているなら、現地のApple IDと日本を行き来する方法でも大丈夫です。

90日間のアカウントの紐付けの心配もないし、iTunesカードの残高を気にすることなく、Storeの国を変更できますからね。

2016年5月20日追記

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