一昨日のエントリーで、9月にNetflixが動画のサブスクリプションのサービスを始めるエントリーを書きました。
その直後のニュースだったので驚きました。さすがAmazonです。
アマゾン ジャパンは、有料サービス「Amazonプライム」会員向けの新サービス「プライム・ビデオ」9月から提供する。Amazonプライム会員は追加料金なしで、映画やテレビ番組、アニメ、あるいは同サービスオリジナル作品などが見放題となる。「Amazonプライム」の利用料は年額3900円(税込)。
Netflixの半額!上手いAmazonの戦略
9月2日にサービス開始するNetflixに直接攻撃をはじめましたね。
年会費3900円ということは月325円なので、Netflixのベーシックプラン650円のちょうど半額です。まあコンテンツをみてみないと正確な比較はできませんが・・・コストだけなら太刀打ちできないです。
お得感満載なAmazonプライム会員!
Netflixを始め、その他競合は動画配信サービスで月額料金を受け取りますが、Amazonはプライム会員への上乗せサービスとして展開するので、ユーザーのお得感はAmazonがぶっちぎりで高いですね。
サブスクリプションは、いかにユーザーのお得感をサービスに入れることができるかが、サービスの継続に影響するのですが、この点を見るとNetflixはAmazonに完敗ですね。
Amazonはどんなサービス展開なのか?
動画のサブスクリプションなので、映画やテレビ番組が見放題です。
米Amazonでは2011年よりサービスを開始しています。サービスを見てみると、1万8408本(映画が1万6598本、テレビ番組が1809本)あります。配信するコンテンツは、コンテンツホルダーから調達した作品だけでなく、アマゾンだけのオリジナルコンテンツも取りそろえるようです。
米Amazonでは結構新しい作品も無料で見れます。
米Amazon Primeと日本のAmazonの違い
米Amazon Primeは、年会費79ドルと日本よりも高いですがサービスは充実しています。Prime Musicという音楽のサブスクリプションは日本にはありません。
送料無料
アメリカは広大な国土なので、日本とは配送のコストが違います。お急ぎ便と標準便が無料。家族会員は4人まで適用されます。
Kindle
80万冊以上のKindleを読み放題。
Prime Instant Video
映画、TVドラマ番組を無料で見放題。
Prime Music
100万曲以上の音楽を無料で聴き放題。
Prime Photos
オンラインストレージAmazon Cloud Driveで写真管理ができる。容量無制限。
日本のAmazonプライム会員
年会費3900円で受けられるサービスは結構たくさんあります。
プライム・ビデオ
今回ご紹介した動画見放題サービスです。
お急ぎ便
最短で当日受け取れるお急ぎ便が使い放題です。
Kindleオーナー ライブラリー
毎月1冊という制約がありますが、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書の対象タイトルの中から読むことが出来ます。
日本国内にある動画見放題サービス
価格を下げない限り、どのサービスもAmazonに太刀打ち出来ないです。金額の叩き合いになっていくので、しばらく静観してもいいかもしれません。
Netflix
月額650円(ベーシックプラン)
ソフトバンクと提携してサービスを展開します。フジテレビとも連携し、ネットフリックス向けの動画など独自コンテンツを増やす戦略です。
Hulu
月額933円
日本テレビ傘下です。独自ドラマの初回をテレビで放送して、続編をネット配信する戦略をとっていますね。
dTV
月額500円
docomoと提携しています。約12万作品を提供。
定期収入がポイント!コストコと似ている戦略
会費をとって会員向けにサービスを提供するという戦略はコストコに通じるものがあります。コストコの年会費は4000円です。コストコの商品は他店に比べてかなり安いので、よく利用する人にとってはすぐに元が取れる金額です。
会費が継続した定期収入へ
会員数は公表されてませんが、日本では200万人を超えると言われています。世界では6,400万人に達しているそうです。
年会費4000円で計算すると、200万人で80億円。6400万人なら2560億円が毎年入ってくる計算になります。
この安定した定期収入を元に、お得な会員向けのサービス特典を増やしていくのです。
Amazonプライム会員のサービスに期待!
今のところ、日本のAmazonでは年会費3900円で動画見放題だけですが、米Amazon Primeのように、音楽聴き放題のサービスも受けられるようになると、Apple MusicやAWAはピンチですね。ユーザーはAmazonプライム会員へ移行するでしょうね。
今後は、音楽聴き放題などのサービスを無料で展開できれば、Amazonプライム会員数はうなぎのぼりです。
定期収入がビジネスモデルになっているので、よりよいコンテンツの提供もできるはずですからね。
ナレッジ