いよいよ本日、Windows 10が正式にリリースされました。
「Winsdows 7」「Windows 8」を使っている方は、1年間無償でアップデート出来ます。
「Windows 10」は今までと何が違うのか見てみましょう。
「Windows 10」の新機能
「Universal Windows Platform(UWP)」
Windows 10ではAndroidアプリやiOSアプリが最小限の手間で動作でき、iOSやAndroidなどスマートフォン向けアプリが「Windows 10」搭載デバイス上で利用できるようになります。
1つの実行ファイル(AppX)でPCからスマートフォン、果ては「IoT」などと呼ばれる組み込み型デバイスまでカバーし、共通のアプリが動くようになっているのです。
Windowsアプリおよびアプリストアは、AndroidやiOSと比べて遅れていたので、PCにおけるWindowsの膨大な動作デバイス数を追い風に、巻き返す可能性に賭けたのでしょう。
AndroidやiOSのアプリをWindowsへ移植してどこまで動くかは今のところわかりませんので、スマートフォンのアプリ開発者が大きく動き出すかどうかはわかりません。
「Microsoft Edge」
「Internet Explorer」がなくなりました。評判は最悪で、Chromeにおされてましたからね。
別アプリだった「リーディングリスト」「メモ」が内蔵されました。
Safariではすでに実装済の機能ですので、目新しい物は一切ありません。
面倒くさい「Windows 10」のアップデート
自動で降りてこないのが最大の不満です。
ネットワーク配信の負荷を分散させることを目的に、「Windows 10」へのアップグレードを段階的に提供することを発表しています。Macと違い利用者数が桁違いに多いからなのでしょうか。
配信方法は、最初にWindows Insiderに参加していたユーザーに配布され、その次にWindows 8.1/7から予約をしたユーザーに配信されます。このため、7月29日の時点でWindows 10へのアップグレードが配信されない可能性があります。
Windows Insider Program参加者
7月29日の0時ちょうどに配信が始まるとは限りませんが、最も優先して最新OSを利用できます。
「Windows 10」無料アップグレードの予約を行った方
Windows7/Windows8.1 PCもしくはタブレットで、Windows Updateに追加された「Get Windows 10」アプリ、Windows Updateから無料アップグレードを予約した人は、7月29日以降にアップグレードの準備が確認でき次第、インストールに必要なファイルがバックグウランドで徐々にダウンロードされます。
互換性に関係なく手動でアップグレードしたい方
7月29日リリース以降、Windows10へのアップグレードのメディアが作成できるようになります。
この方法でアップグレードを行えば、特定のデバイスやアプリの互換性に関係なくアップグレードできますが、動かなくなる危険もあります・・
8月8日追記
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
「Windows 10」無料アップグレードの予約を行ってない方
無料アップグレードの予約をしない場合、今までのままWindows 7/Windows 8.1で使えます。
わたくしは普段Mac使いですので、Windowsを使う機会というのは、ウェブサイトの動作検証をする時など、かなり限定的です。
「WIndows 7」と「Windows 8」のDell製ノートPCが各1台。
母艦のiMac27’とMacbBook Pro13’には、VMwareという仮想領域でWindowsが使えるアプリケーションをインストールしているので、それぞれのマシンに「WIndows 7」と「Windows 8」を入れております。
今のところ4台のマシンにWindows10のアップデートは降りてないです。
31日間はアップグレード直前環境に戻せます
具体的なやり方は明示されてませんが、Windows 10にアップグレードしてから31日間は、アップグレード直前の状況に戻せるそうです。
使いやすいMacのアップデート
OS側で常に最新の状態を保つため、全てのアップデートが自動で降りてきます。
「ソフトウェアアップデート」もしくは、App Store内のアップデートで確認できます。
OS X 10.9 → OS X 10.10 というメジャーアップデートは手動ですが、それ以外のマイナーアップデートは自動で行います。
OSX、iOSが変えたOSの無償アップデート
Apple製品を使っている方にとって、OSのアップデートは無料です。
Mac使いの方は、「OS X Mountain Lion」から無料でアップデートできるようになりました。
iPhoneをお使いの方は、iOSのアップデートは機種さえ対応していれば無料です。
有償だったけど、抜け道が用意されてたWindows
謎だったDSP版
DSP版のWindowsをご存知でしょうか?
Windowsの場合、パッケージ版のOSと、DSP版のOSがあります。
「DSP」とは「Delivery Service Partner」の略称で、OS単品での販売ではなく、PCパーツ等の周辺機器とセットで購入する事により、パッケージ版(通常版・単品)よりも安く、OSを購入する事が出来ました。
全く同じものなのですが、DSP版は半額以下なのです。
ヤフオクのシリアルキー
DSP版よりも安く抑えたい場合、ヤフオクでWindowsのシリアルキーを購入するという方法があります。
中国人が販売しているケースが圧倒的に多く、正規品なのかどうか怪しいですが、1000円程度でOSをインストール出来ます。
限りなく黒に近いと思いますが・・・
スマホで失地回復なるか
有償から無償という方針転換の理由は、Microsoftがもはや「強者」でなくなったことにあります。
PC向けは90%近くのシェアを持ちますが、スマートフォンでのシェアはわずか2%です。
Windows Phone向けのアプリが開発されないということもあり、「Universal Windows Platform(UWP)」を使って、iOSやAndroidのアプリの移植できるプラットフォームを作りました。
スマーフォンのアプリは、「サクサク動くUI」が重要ですから、アプリを移植して快適に動くようなら、アプリ開発者やユーザーはついてくるでしょう。
「向こう2~3年で10億台の端末にWindows 10のインストールを目標にする」というサティア・ナデラ流、Microsoftの舵取りはどうなるのでしょうか?
PC、スマートフォン、タブレットの出荷台数のうち、PCが占める割合は僅か18%ですからね。
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