ついにAmazonも!!! コモディティー化した定額聴き放題サービス

すっかりコモディティー化してしまった定額制音楽配信サービスに続き、オーディオブックの定額聴き放題サービスという新しいサービスをAmazon傘下の「Audible」が本日より日本で展開します。
定額◯◯放題サービスという単語は、少し飽き気味ですね。技術も陳腐化してしまいました。

オーディオブックの定額聴き放題サービス「Audible」が日本上陸 月額1500円

米Amazon.com傘下でオーディオブックなどの制作・配信を手掛ける米Audibleは7月14日、聴き放題の定額制サービスを日本でも開始した。月額料金は1500円で登録後1カ月間は無料で試用できる。利用環境としてまずAndroidアプリを同日リリース、iOS版も今夏リリース予定としている。

Audible

オーディオブックとは!?

書籍を音声化したものです。海外では幅広く利用されていて、読書と並んでコンテンツの利用方法の1つとして普及しています。
アメリカでは1970年代頃からオーディオブック文化が興り、現在オーディオブック市場は1600億を超えるほどあります。
なんと、かの有名なグラミー賞でも「オーディオブックの賞」が存在します。

ハンズフリー読書

視覚障害者などには素晴らしいアイテムです。また、本を持つ必要もなく、寝たきりの人でも簡単に利用できます。
老眼の人や目の不自由な人、目が疲れている時の「バリアフリー読書」が可能であるというメリットもありますよね。
これから進む高齢化に伴い、日本でも市場の拡大が見込めるでしょう。

日本ではニッチな市場だった!!!

日本では「オトバンク」が草分けの存在です。オーディオブック配信サービス – FeBe(フィービー)というサービス名で展開しています。

創業者の上田渉会長は、オーディオブックの普及による「聞き入る文化の創造」を掲げ、「質の高いコンテンツの拡充さえ達成できれば、必ずうまくいく」。そう確信し、オーディオブック事業を立ち上げたそうです。

2004年12月に株式会社オトバンクを設立したので、もう10年頑張っています。

上田氏によると、創業当初は100人に言えば100人が「オーディオブックは(ビジネスとして難しいから)やめておけ」と言うような状況だったそうです。

ですが、2004年といえばiPodが市場を旋風し始めた頃です。「質の高いコンテンツの拡充さえ達成できれば、必ずうまくいく」。そう確信し、オーディオブック事業を立ち上げたとうことなので、上田氏は先見の目がありましたね。

FeBe(フィービー)の特徴

本をプロの声優やナレーターの方々により音で表現した「オーディオブック」の制作・配信を行っています。
以前はビジネス書や語学が中心だったのですが、最近では、ドラマ「半沢直樹」シリーズの原作「俺たち花のバブル入行組」シリーズ、ジブリ映画の原作「思い出のマーニー」、劇団ひとりの「青天の霹靂」などのオーディオブックも制作しています。

FeBeダイジェスト

FeBeダイジェストは、5分でビジネス書の要点が分かる要約サイトです。
約4000文字の要約を無料で読むことが出来ます。

利益の出るビジネスモデルだった

FeBe(フィービー)は、定額制ではなく、1冊いくらでオーディオブックを販売していますので、コンテンツの安売り合戦をしないというビジネスモデルです。
他のオーディオブックを販売している会社も、同じような売り方をしている限り、コンテンツの価格は維持されるので、十分な利益もでます。
良質なコンテンツを作る制作費も捻出できるので、成長し続けることが出来たのでしょう。

「Audible」という黒船来航

ここに、オーディオブックの定額聴き放題サービス「Audible」が上陸します。
アメリカの会社で、海外では21万5000タイトル以上のオーディオブックを提供しています。
米国、英国、仏国、ドイツ、オーストラリアでサービスが提供されており、日本は6カ国目のサービス展開をする国となります。
日本語のコンテンツは持っていないので、オトバンクからコンテンツ供給を受けます。

これに対して、FeBeは成長していると言っても、現在会員数12万人、作品数1万以上のサービスなので規模が違います。

「Audible」はプラットフォーマー

一昔前のガラケー時代、docomo、au、softbankとの間で、携帯コンテンツ市場での競争がありました。
後発だったSoftbankが採用した戦略は、Softbank自信がコンテンツを買い付けて、安いコースを作るという仕組みでした。
特定のコンテンツホルダー(今回の場合は、オトバンク)と組んで、たくさんの会員を誘導する代わりに、コンテンツ価格のダンピングを行ったのです。

今回のケースだと、softbankに相当するのが「Audible」で、特定のコンテンツホルダーに相当するのが「オトバンク」ということになります。

コンテンツの品質は低下

「オトバンク」は、プラットフォーマーである「Audible」から、コンテンツのダンピングをされる可能性があり、その場合、コンテンツの品質が低下することになります。

今後の展開は

どんな条件で「オトバンク」がコンテンツを提供するのかはわかりませんが、将来的に考えると、タコが自分の足を食うような気がしますが実際のところはどうなのでしょうか?
ニッチな市場ですが、ウィンウィンの関係でいられるのか、注目しています。

著作権についても色々あるので、別の機会に書きますね。

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