飲食店で「定額制音楽配信サービス」を使うには!「JASRAC」と「Apple Music」に電話で問い合わせてみた

飲食店や美容院を経営しているクライアントより、「Apple Music」「LINE MUSIC」「AWA」などの「定額制音楽配信サービス」を店舗で利用する場合、なにか手続きがいるのかという問い合わせが何件かありました。

ネットで調べてみましたが、直接聞いたほうが確実なので、「定額制音楽配信サービス」を運営する会社と、JASRACへ電話で問い合わせをしました。
問い合わせた内容は次の2点です。

  • 「Apple Music」「LINE MUSIC」「AWA」などの「定額制音楽配信サービス」を運営する会社へ、商業的な利用ができるのかどうかを確認します。
  • JASRACへ、店舗で「定額制音楽配信サービス」を利用する際、上納金が必要なのかどうか問い合わせをしました。

Apple Music

まずは、「定額制音楽配信サービス」を運営する会社へ、商業的な利用ができるのかどうか問い合わせしました。

「Apple Music」

問い合わせ窓口があります。
質問内容と、メールアドレス、電話番号を入力すると、Appleの担当者から直ぐに電話がかかってきます。これはユーザビリティーが高いです。
Amazonも同じシステムですよね。

店舗での使用はOK!JASRACの許可は必要

「Apple Music」での楽曲は、著作権が保護されている楽曲を提供しているので、CDと同じ扱いだそうです。
なので、JASRACなどで手続きをすれば使用可能です。
Apple Musicの担当者は、JASRACとは言いませんでしたが、「音楽著作権管理事業を手掛ける団体で手続きして下さい」という回答でした。

「LINE MUSIC」

メールで問い合わせましたが、返事が来ないので、利用規約を見ました。

7.3. お客様は、本サービスで提供されるコンテンツを私的使用目的の範囲に限って使用できるものとし、商用、販売、再販、その他私的使用目的外での使用(複製、送信、転載、編集、改変、頒布を含みますが、これらに限りません。本項で以下「使用」という場合、同様です。)は一切認められません。

店舗で使用不可かどうかは分からない

商用、販売、再販、その他私的使用目的外での使用は一切認められてないんですね。
ただし、JASRACで手続きをすれば店舗での使用が出来るのかどうかはわかりません。
問い合わせの返信がきたらご報告します。

追記2015/7/17

LINE MUSICより回答がきました。

店舗でのBGMとしての利用は「私的使用目的外での使用」に該当するため認めておりません。

「AWA」

利用規約を見てみます。

1. 本サービスを通じて提供される全データ、情報、文章、音、映像、イラスト等(以下、併せて「データ等」といいます)について、著作権法で認められた私的利用の範囲を超えて、複製、頒布、譲渡、貸与、公衆送信、又はリバースエンジニアリング等すること。
6. 本サービスを利用して自己または第三者の営利を目的とした活動、およびその準備を目的とした活動(以下「営業活動」といいます)を行うこと。

店舗での使用は不可

メールで問い合わせたところ、返事が来ました。
商業的な利用は規約上今のところ利用できないそうです。

続いて、JASRACへ上納金が必要なのか、直接JASRACへ電話して確認しました。
JASRACについては、あまり良い印象を持ってない方のほうが多いと思います。わたくしもそうでした。
店舗を経営している方からすると、自分で購入した音楽コンテンツを自分の店舗でBGMとして流すのに、なんでお金がかかるのという話になります。
店舗でBGMで音楽掛けるなら、上納金払いなさいよ、って感じで印象悪いです。

「定額制音楽配信サービス」を店舗で使うなら上納金は必要

結論から言うと、「定額制音楽配信サービス」を店舗で使うには、「CD」・「インターネットラジオ」と同じ扱いなので、上納金は必要とのことでした
ただし、「Apple Music」「LINE MUSIC」「AWA」などの「定額制音楽配信サービス」を運営する会社へ、個人利用ではなく商用利用が可能かどうかの問い合わせて下さいという話でした。
これは既に問い合わせ済みで、「AWA」は 商用では使えないので、「Apple Music」をメインに話を聞きました。

店舗で使うなら「Apple Music」

今のところ、店舗で使うなら「Apple Music」がベストの選択肢ですね。
元々、JASRACに上納金を払っている店舗なら、追加費用無しで使えますから。

JASRACの取り扱いのまとめ

店舗でのBGM(有料)

次の3つはすべて同じ扱いなので、1回手続きすれば、どれを利用しても追加料金はかからないということでした。
500㎡以内の床面積の店舗だと、年間6000円です。普通のお店はここに属しますね。

定額制音楽配信サービス

「Apple Music」

「CD」

購入したり、お客さんが持ち込んだCDもかけることが出来ます。

「インターネットラジオ」

PCなら、iTunesのインターネットラジオ、Winampなど
スマートフォンなら、Jango Radio、SHOUTcast、Noon Pacificなど

Jango Radioは、選曲もチャンネル数も多く、IIJmioのクーポンスイッチをOFFにしても聞けるので、オススメです。

ちなみに、「インターネットラジオ」のチャンネルを自分で開設して、音楽を流す場合もダメだそうです。

JASRAC料金

店舗でのBGM(無料)

インターネットでの同時再送信をするラジオ

以下のものは手続き対象外だそうです。

電波のラジオ

インターネットでの同時再送信がOKなので、電波ラジオもOKです。

テレビ

こちらも手続きの対象外だそうです。
無料でかけられるということです。

特殊なケース

お客さんがCDを持ち込む場合

手続きをしてJASRACへ上納金を支払っている場合を仮定します。
JASRACで管理している曲であれば、追加料金はいらないとのことです。

アーティストが自分の曲を自分の店舗でかける場合

自分の曲しかかけないという場合、JASRACへ手続きせず、上納金を支払ってないと仮定します。
アーティストが自分で経営しているお店で、自分の楽曲をかけ続ける場合も、JASRACで管理している曲ならば、料金はかかります。

JASRACと戦っている、ファンキー末吉さんのブログより

最高裁JASRAC敗訴のニュースを受けて
Wikiより

2009年5月に「Live Bar X.Y.Z.→A」を開店させてからしばらくして日本音楽著作権協会(JASRAC)から著作権料の支払いを求める手紙が届いたが、手紙の内容をみた末吉が不可解な料金徴収法に対し激怒した。
末吉曰く「これではヤクザのみかじめと同じである。ちゃんと著作権者に分配しろよ!!」と憤っており、弁護士にも相談、JASRACと長期間に渡る交渉を行う事を決意した。具体的には、自らのバンドであるX.Y.Z.→Aに関するJASRACからの分配額のうち、ライブハウスの演奏・カラオケなど「社交場」カテゴリーの分配額がゼロであることに対し「X.Y.Z.→Aはこの10年で300本ぐらいライブをしているのに、印税が全くないのはおかしい」と疑問を持ったことが発端であるとしている。

きっとん

ファンキー末吉さんのお店の5階にあります。
昨年、5階が豚肉料理専門フロアにリニューアルして「きっとん」という豚料理専門店となりました。実は、わたしのクライアントなのです。
6階は「Live Bar X.Y.Z.→A」というライブハウスです。

きっとん」は美味しい豚料理を提供しているので良かったら覗いてみてください。

「JASRAC」と「定額制音楽配信サービス」については、以前のエントリーもあります。
https://ischool.co.jp/2015-07-06/

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