出荷台数ベースだとPCシェアのシェアは約18%まで低下しています。
出荷台数
スマートフォン 3億4500万台
タブレット 4710万台
PC 7173万台
参考文献
米Strategy Analytics、米IDC
(データは2015年第1四半期(1~3月))
PC市場の約9割を占めたWindows
2007年にiPhoneが登場した当初は、イノベーター理論でいうところのイノベーターやアーリーアダプターのみが使っており、それ以外の方はガラケーを使っておりました。
何かを検索するというとPCになるわけで、PC市場の約9割を占めるWindowsが圧倒的なシェアを誇っておりました。
UNIXコンピュータであるスマートフォン
スマートフォンというと、名前から想像するとガラケーの賢い版のようなイメージですが、
実はスマートフォンを持ち歩くということは、LTEで常時接続できるUNIXコンピュータを持ち歩いていることなのです。
外出先で、GoogleDriveを使えばデスクトップPCのファイルを閲覧することも簡単にできますし、複数あるメールアカウントの同期も簡単です。
GPSを使ってナビもできるし、音声入力で検索することも可能です。
スマートフォンの登場で、電話は単なる1アプリになりました。「Safari」「LINE」「Facebook」といったアプリと同列になりましたよね。
LTE通信インフラの整備
2012年にiPad3が登場した時、日本国内では3G規格だったため、外出先でのネット環境は現在と較べると非常に遅かったです。
2012年秋に登場したiPhone5からLTE通信が出来るようになりました。サービス当初はエリアも狭かったのですが、ここへきてエリアも広がり回線も安定してきました。
LTEの普及によって、スマートフォンのシェアは一気に広がりました。
若者のデジタル端末の所有台数
日本の若者はPCを使わないという記事を読みました。PC所有率が低いのです。
各国データを見てみましょう。
携帯電話・スマートフォン
各国横並びです。
タブレット端末
一番高い国はイギリスの43.7%に対して、日本は13.5%です。
アメリカ・ヨーロッパは30%以上で、韓国が21.8%と日本の次に低いです。
ノートパソコン
こちらも、一番高い国はイギリスの84.5%に対して、日本は下から2番目の60.5%です。
最下位は韓国の56.8%。アメリカ・ヨーロッパは概ね80%以上です。
デスクトップパソコン
一番高い国は韓国の69.6%に対して、日本は最下位の24.4%です。
アメリカ・ヨーロッパは40〜50%となります。
携帯ゲーム
一番高い国は日本の44.8%に対して、韓国が21%。
アメリカ・ヨーロッパは20〜35%となります。
据置型ゲーム
一番高い国はアメリカの63.7%に対して、日本は37.7%。最も少ないのは、韓国の11.2%です。
アメリカ・ヨーロッパは50〜60%となります。
日本の若者はPC所有率とタブレット所有率が圧倒的に低い
これは由々しき事態です。
アメリカ・ヨーロッパの若者はノートパソコン所有率80%となります。これに対して日本は60.5%、韓国56.8%。
ただし、韓国はデスクトップパソコン所有率69.6%でトップです。日本のデスクトップパソコン所有率は24.4%の最下位です。
アメリカ・ヨーロッパ・韓国の若者はほぼ同じくらいの割合で、なんらかのパソコンを所有していることになります。
日本の若者だけが、パソコン所有率が低いということになります。
携帯ゲームの所有率が高い日本
他方、携帯ゲームの所有率は、ぶっちぎりで日本の44.8%。最下位は韓国21%です。
お金がないからPCを買わないわけではない
ゲーム機の所有率が高いわけなので、PCが買えないということではありません。
各国の若者がPCで色々なことをやっているときに、日本の若者は携帯ゲームで遊んでいるということになります。
PC持たない若者が増えるとどうなるか?
文章の内容を理解できない
長文を読むことに慣れていないと思われます。
スマートフォンの小さな画面で何でもやるので、情報量が圧倒的に少ないのです。
ITリテラシーを高めるには、たくさんの情報に触れて、その中から自分に必要な情報を選択する必要があるのですが、小さな画面ではたくさんの情報に触れることができません。
若者に見識を深めて世の中の動きを認識させたり、夢を語ったりするために、子供のうちから自分で使えるパソコンを持たせることが必要です。
別に新品でなくても親の中古でもいいのです。
逆に大人になるまでパソコンには触れず、スマートフォンと携帯ゲームで育った場合・・・これは本当に不幸です。
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