食べログ、ぐるなび、ホットペッパーで集客している飲食店は多いと思います。
実際、有料課金をしているのだが、集客が上がっているのかどうか分からない?
こういう声もよく聞きます。
ユーザーが飲食店を選ぶ際、どんな行動形態をするのか?データを元に見てみましょう。
グルメ・飲食店サービスの利用動向
4月21日スマートフォン視聴率情報 Nielsen Mobile NetView発表
グルメサービス利用者の約8割が “ブラウザのみ”
グルメ・飲食店サービスを利用するユーザーは、ブラウザとアプリのどちらでサービスを利用しているのだろうか。
同調査によると、グルメサービスを利用する1965万人のうち、約80%がブラウザのみと回答。アプリのみを利用するユーザーは6%にとどまった。
一方、飲食店サービスでは、利用者数1618万人のうち、半数以上となる55%がアプリのみ使用するとし、ブラウザのみ利用するユーザーは17%となった。
グルメ:「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」
飲食店:「マクドナルド」「すかいらーく」「ケンタッキーフライドチキン」
集客にはウェブサイトが使える
上記のデータのうち、グルメサービスについて詳しく分析します。
8割の人がブラウザを使ってお店を検索
このデータから「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパー」利用者は、アプリを使わず、8割がブラウザのみの利用者ということが分かります。
ECサイトはアプリのみで購入するケースが多いのですが、食に関しては、8割の人がブラウザを使ってお店を検索するのです。
リピーターを増やすには
次のような目的でお店を検索した場合を考えてみましょう。
- デートで使う店
- 久しぶりの同窓会で使う店
ユーザーの行動はこういう流れになるはずです。
- Webで検索 ➭
- グルメサイトへ流入 ➭
- グルメサイトからお店のURLをクリックする ➭
- お店の情報をくまなくチェック ➭
- 予約
この流れで予約してお店を気に入った場合、リピーターになる可能性が高いです。
なので、お店のウェブサイトを充実する理由はここにあります。
グルメサイトに掲載している情報より、多くの情報がウェブサイトにないと、ユーザーは離脱してしまいますから。
間違った集客方法
これとは反対に、次のようなケースでお店を探す場合もあります。
- 外出先でお店を予約する
- クーポンが使えてそこそこおしゃれでコスパが高ければどこでもいい
こんなニーズのお客さんは、グルメサイトを見て即予約という事が多いです。
- Webで検索 ➭
- グルメサイトへ流入 ➭
- 即予約
残念なことに、
このケースの場合、お店のファンになって、リピートしてくれるお客さんにはなる可能性は低いです。
「ぐるなび」のお客さん、「ホットペッパー」のお客さんの獲得ということになります。
お店のリピーターを増やすには
あたり前の話ですが、お店のファンが増えれば、リピーターも増えます。
これを実現するには、次の3つを増やす施策が重要になります。
- サイトのコンテンツを増やす
- ソーシャルからの流入
- 口コミ
サイトのコンテンツを増やす
飲食店の場合、店長自ら毎日ブログを書いてもらいます。
ユーザーが何を求めているかを考え、
- 「お客が読んだときにどのように感じるだろう」
- 「誤解はないように伝わるか」
ということを念頭にブログを書くと、徐々に書けるようになってきます。
1年続ければ、お客さんにとって有益な情報が365件溜まるので、これを継続的に行います。
例えば、ビールが売りのお店だったら、ビールのうんちく話、お店のこだわり、店主がいかにビールを愛しているか等々、熱い思いをブログで書くのです。
これもただ熱い思いを書けばいいというのでなく、ルールに則って書く必要があります。
ソーシャルからの流入
毎日欠かさずブログを書くので、ソーシャルと連動させて、アクセス数や反応を把握してもらいます。
単に「いいね」を付けてもらうのでは全く意味が無いのです。
口コミ
一番手っ取り早いのは、インフルエンサーと言われる方々に取り上げてもらうことです。ものすごい勢いで拡散します。
とはいっても、インフルエンサーの目が肥えてますので、よほど珍しいサービスや商品でないと取り上げてくれません。
ではどうするか?
サイトを見て、実際にお店に足を運んでくれたお客さんに口コミしてもらいます。
人は良いサービスを受けたら、誰かに話したくなるものですから、ブログを書いてくれたり、Facebook、Twitter、Instagram等のSNSへアップしてくれます。
そして、そこから拡散していくような施策を考えていくのです。
効果のある集客をするには
「食べログ」などのグルメサイトで有料課金をして宣伝するということは、どこのお店もやっていることなので、やらないよりはいい程度で、それ以上の効果はありません。
ブログを毎日書いてコンテンツを増やすということは、かなり手間と労力がかかる作業をすることになります。
が、こういう手間暇をかける作業ができないとなると、ネットで集客するということは難しいです。
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