Nexusシリーズの人気に火がついたのは、2012年に登場したNexus 7(2012)。
2012年の当時は、まともに動くタブレットを購入しようと思ったら、iPad miniしかありませんでした。金額もそんなに安くなくて米国で329ドル、日本で28800円だったから、Nexus 7の価格は魅力的だったのを覚えています。16GBモデルが米国で199ドル、日本で19800円。
そうはいっても性能は値段相応でした。iOSと比較すると、Android 4.1 Jelly Beanはポンコツだったからね・・
それが一転、最近Android 6.0 Marshmallow の使い勝手がめちゃ良くなっています。
わたくしは、iPhone 6s と Nexus 5Xの両方を使っていますが、最近Nexus 5Xの使用頻度が上がってきたんですよね。まだまだiOS9が機能的に勝ってる箇所もありますけどね。これはAppleが特許で押さえちゃってるからしょうがないんだけど・・
そうなると、どのくらいの期間、端末のサポートが行われるかは非常に気になるところです。
iOSは、ハードウェアもソフトウェアもAppleで開発しているので、比較的古い端末でも最新のOSが使えます。サポートは結構長めです。
それに対してAndroidは、OS部分のソフトウェアはGoogleが開発しますが、ハードウェアは各社製造しています。Nexusシリーズのみ、ソフトウェアとハードウェアをGoogleで開発しています。
他社の端末だとアップデートが降りてきたり降りてこなかったりということになるので、常に最新のアップデートで使いたいということだと、Nexusシリーズ一択になります。
古い端末を切り捨てるNexus
Nexus端末はどのくらいの期間サポートされるのでしょうか?
先に答えを言うと、Appleと比較するとかなり短めです。
最新のセキュリティやAndroidの新機能を使いたいならNexusを使うべきなんだけど、でも3年くらいしかサポートされないからね・・
Androidの場合、アップデートには「Android バージョン アップデート」と「セキュリティ パッチ」があります。それぞれの提供保証期限を見てみましょう。
Android バージョン アップデート
Android バージョンのアップデートは、Android6.0 → Android6.0.1というように、数字がどんどん上がっていきます。その都度、新しい機能の追加や不具合改善が行われます。
どのくらいの期間アップデートが行われるかというと、Googleストアで該当端末が発売開始してから最低2年間。2年間経っても暫くの間はアップデートできるようですが、新しいAndroidのアップデートはできなくなると思っておいた方がいいです。
例を上げてみていきます。
Nexus 7(2013)は、2015年7月でサポートが終わっていることになっていますが、2015年11月にAndroid 6.0 Marshmallowのアップデートが配信されているので、実際にはこの限りではなさそうですけどね。
Nexus 7(2012)は、2015年4月21日のAndroid 5.1.1 Lollipopが最終アップデートになります。日本では2012年9月25日に発売されたので(米国は2ヶ月くらい早かった)、2年7ヶ月経った後でもアップデートがあったということになります。Nexus 7(2012)の場合、端末のスペック的にAndroid 5.1.1 Lollipopは厳しそうですが。
非公式になってしまいますが、Android 6.0 Marshmallowを入れたければroot化をしなければなりません。root化してまで更新したい方はググってください。
Nexus 6の場合、まだまだ現役バリバリで使えるスペックなのに、2016年10月でアップデートの提供が終了です・・・
Nexus 5Xを使っているので、2017年9月でアップデートの提供が終わるというのも悲しいです。ってか早すぎないか?
↓Android バージョン アップデートの提供保証期限
- Nexus 5X 2017年9月まで
- Nexus 6P 2017年9月まで
- Nexus 9 2016年10月まで
- Nexus 6 2016年10月まで
- Nexus 5 2015年10月まで
- Nexus 7(2013) 2015年7月まで
- Nexus 10 2014年11月まで
セキュリティ パッチ
提供開始から3年間、もしくは、Googleストアで該当端末が発売開始してから18ヶ月間のどちらか長い方。
iOSと比較すると、かなり短めです。
「Android バージョン アップデート」と「セキュリティ パッチ」の違い
何が違うのか疑問ですよね?非常に分かりにくいのです。
「Android バージョン アップデート」はOSの新機能と不具合改善を主眼にしているのに対して、「セキュリティ パッチ」はセキュリティの脆弱性を埋めるためのアップデートということになります。
iOSはこの2つがセットになってるから、iOS9 → iOS9.1へアップデートされると、「OSのアップデート」と「セキュリティーパッチ」の両方がアップデートされるので、分かりやすいです。
5年間サポートしてるiOS
Androidと較べるとiOSのサポート期間は長いです。
現行のiOS9は使えるけど、今年の秋に登場するiOS10で切り捨てられる端末はいくつかあります。
その中で古い順に2台紹介すると、iPad 2が2011年3月11日発売で一番古い。次がiPhone 4sで2011年10月14日発売。
これらのモデルは、iOS10が登場する秋までは、現行のiOS9が使えます。ということは5年間、Appleは最新のOSをサポートしていたことになります。
iOS昨日のエントリーに詳しくまとめましたので良かったら参考にしてください。
サポートの長いiPhoneと、サポートの短いNexus
Androidで最新OSが使える期間を、もっと長くして欲しいです。
サポート期間が長くなれば、ユーザーは安心して使えるし、Nexusファンはもっと増えるはず。
Androidは一昔前と比べて格段に使いやすくなっていますから、今がユーザー数を増やすチャンスなのです。
Appleは、iPhoneのサポートは長いのですが、Mac OSXのサポートはものすごく短いです。基本的に1世代前までしかサポートしませんから。
NexusのサポートをiPhone並に長くすれば、絶対にコアユーザーがつきますよ!
ナレッジ