Fintech(フィンテック)とは
FinanceとTechnologyを掛け合わせた様々な金融系スタートアップの総称です。
金融系といっても、資産管理ツールのマネーフォワード、クラウド会計ソフトのfreee(フリー)、メタップスのSPIKEなど様々な分野に展開しています。
注目すべきは、メタップスが提供する、手数料0%のオンライン決済サービス「SPIKE」は、リリース後、半年で4万を超える個人・法人の顧客を獲得したことである。
この記事では、決済に関する国内サービスをマッピングしてみます。
Web上での決済サービス
Webを通じて決済する「Stripe」
FacebookとTwitterがこの技術を採用したこともあって非常に通目されており、最近7000万ドルの資金を調達して、会社評価額は35億ドルに上っている気鋭のサービスです。
同じ領域の決済サービスであるメタップス「Spike」
こちらは毎月100万円以下なら決済手数料無料という、凄いサービスです。中小企業が使うなら抜群に使い勝手がいいです。
「Stripe」「Spike」の詳しいサービス比較は先日のブログでご紹介しました。
Web上での決済は「Paypal」という巨人がいるのですが、新しいサービスが次々登場しています。
店舗での決済サービス
ショップやレストランでお客が決済するケースです。
Apple Pay
NFC「非接触通信」を使ったサービスです。クレジットカードやデビットカードをiPhoneに登録し、Suicaのように店に設置された非接触規格のリーダーで読み取りすれば決済できる。
iPhoneの起動が必要ないところが非常に便利です。
カードを携帯しなくてもよいことに加えて、店側にクレジットカード番号を知られずにみ、フィッシング詐欺防止にもなります。
現状、日本で使えるところはあまりないのが残念です。
Stratos
Apple Payの最大の弱点は、NFC「非接触通信」を使ったサービスということです。店舗にリーダーがなければ使えません。
Stratosの特徴は、複数のクレジットカード、キャッシュカードを1枚にまとめて専用のクレジットカードが発行されます。
カードの切り替えはスマートフォンから行うことができ、このカードはどのクレジットカードリーダーでも読み取りが可能です。
「Apple Pay」同様にクレジットカード番号を知られることもありません。
Square
Twitter創業者のジャック・ドーシーが立ち上げたサービスです。
クレジットカードリーダーを導入していない、商店、小さなレストラン、フリーランス向けのサービスです。
無料で配布しているリーダーをスマホ・タブレットに差し込むことで、手軽にクレジットカード決済を受け付けられます。店やオフィスでの決済はもちろん、イベントや出張先で簡単に決済できるため、フリーランスや個人事業主にとっても便利なサービスです。
個人間の決済サービス
LINE Pay
相手の口座番号を知らなくても、LINEの友だち同士なら送金や送金依頼、割り勘が手数料無料で簡単にできます。
LINE公式ページにあるように、個人間で金銭のやり取りをする割り勘などに使えます。
新しい付加価値
既存の決済サービスと比べて、新しいサービスの付加価値は3つあります。
- セキュリティー
- 手数料の安さ
- お手軽さ
セキュリティー
Webや実店舗でクレジットカードを使う時の一番のリスクは、カード番号が相手に伝わってしまうことだ。
「Apple Pay」「Stratos」これらのサービスは、サービスを提供している会社にカード情報を伝えるだけで、簡単に決済できる。
「LINE Pay」も同じで、銀行口座を教えること無く、送金や決済ができるのです。
手数料の安さ
「Spike」がぶっちぎりで安いです。毎月100万円まで0%なので。
メタップスは、将来的にすべての取引で0%にするといっています。
フリーモデルが広がれば、このサービスは飛躍するのではないでしょうか。
お手軽さ
「Square」だろう。スマホ・タブレットという端末をクレジットカードリーダーにするこのサービスは、全ての人を個人商店にしてしまう。フリーランスという小さな取引者が増えていく現状、サービスの需要はより広がっていくと思われます。
「Apple Pay」と「Square」が連携
注目すべきニュースは、米Appleは6月8日(現地時間)、年次開発者会議WWDC 2015において、モバイル決済サービス「Apple Pay」について、米Squareが今秋に対応するカードリーダーを発売すると発表しました。
現行のリーダーおよびレジはApple Payに必要なNFCをサポートしていないが、今秋に立ち上げる新しいリーダーはNFCをサポートする。既にSquareのアカウントを持っているユーザーは、無償で1台の新リーダーをもらえる。Squareを利用するのは個人営業の小規模小売り店が多いので、これでApple Payが利用できる店舗が大手小売りチェーンだけでなく、小さなカフェなどに拡大することになりそうだ。
これらのサービスはローンチから間もないです。
Fintechに新規参入してくるスターアップも増えるだろう。
海外旅行もスマートフォン1台で事足りる時代がもうすぐのところにきています。
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