ローカル検索は、検索する場所や時間帯で大きく順位が変わります。
- 検索者の現在地の影響を大きく受ける
- 競合店が多いエリアでは、営業時間中のお店が優先的に表示される
A地点で1位だとしても、B地点で10位ということは普通にあります。
このようなローカル検索の仕様を考慮せず、順位を計測している方をよく見ます。
このことは意味があるのでしょうか?
この記事では、ローカル検索で順位を計測する意味について、僕が考えていることをお伝えします。
順位を計測しても意味がないケース
最初に意味がないケースから。
次のようなケースでは正確な順位を計測できないので、計測する意味はありません。
適当な場所で計測
競合店がひしめくエリアでは、10m変われば、ローカル検索の順位は変わります。
正しい場所で計測することが重要です。
必ずユーザーが検索するであろう場所で計測してください。
ちなみにお店の横で検索すれば、低評価で炎上しない限り、ほとんどのケースでそのお店がローカルパックに表示されます。これで満足しても何の意味もありません。
PCのシークレットモードで「地名 業種」で検索
PCのシークレットモードで「地名 業種」と検索する方がいますが、正確な順位を計測することはできません。
- 「地名 業種」は、Googleが考える「地名」の中心地からの距離に基づいた検索結果になる
- 「横浜 ラーメン」と検索しても、そのお店に影響ある順位を計測できない
計測するのであれば、Chromeのデベロッパーツールを使って、そのお店に訪問するお客様が検索しそうな場所で順位を計測します。
競合も少なく、お店の密集度も低い
地方のお店、街道沿いのお店の場合、競合やお店の密集度も低いことがあります。
Googleマイビジネスの施策だけでも順位が改善することも多く、頻繁に順位を計測する必要はありません。
このようなケースでは、順位を計測する意味がないとは言いませんが、優先順位は低いと言えるでしょう。
順位を計測する意味があるケース
次に順位を計測する意味があるケースを見ていきます。
効果測定の一つとして順位を活用する
仮説を立てて施策を行い、効果測定の一つとして順位を計測することは意味があります。
次のような感じです。
- お店を探すユーザーの検索体験を上げるための施策を行った
- ユーザーからの反応を確認
- その検証に順位を計測して判断する
競合が激しいエリアでは、Googleマイビジネスの施策だけでなく、デジタル施策、アナログ施策、広告をフルに活用することが多く、施策ごとの効果測定が必要になるので、順位を確認する意味はあります。
ただし、順位を計測しただけでは、全てのことが分かるわけではないのでご注意ください。あくまで、効果測定の一つとして順位を活用していただき、他の指標も活用することをオススメします。
Googleマイビジネスの施策
- 投稿の効果測定
- 第三者から見て有益な口コミを獲得した際の効果測定
- インサイトでの直接検索と間接検索の比率の変化
- 写真の閲覧数の変化
ウェブサイトの施策
- ナレッジパネルから流入したページの検索クエリの変化
- サイト内におけるユーザー行動の変化
- コンバージョンの増減
アナログの施策
- チラシを配ったことで指名検索が増えたことによる効果測定
- チラシにより経路案内の件数に変化があった際の効果測定
- アナログ広告の効果測定
競合の施策と順位の変化
競合が激しいエリアならば、常に競合の施策をチェックしていると思いますので、競合の施策と順位の変化を把握することで、改善のヒントが見えてくることもあります。
計測場所と時間帯を決める
冒頭でお伝えしたとおり、ローカル検索は、検索する場所や時間帯で大きく順位が変わるので、計測場所と時間帯を決めることは重要です。
計測場所
目印となる場所やランドマーク、看板、チラシを配布する場所など、ユーザーがお店を検索するであろう場所を想定して場所を決めてください。
近隣の競合状況
周りの競合状況を確認して、競合店がお店を開けている時間帯、閉めている時間帯など、様々な条件で比較ができるようにして順位を計測します。
最低でも、近隣の競合を詳しく調べた上で、順位を計測する曜日と時間を設定してください。
- 営業時間
- 中休みの時間
- 定休日
- 臨時休業
さいごに
ローカル検索で順位を計測する意味について、僕が考えていることをお伝えしました。
順位を計測する場合、Chromeのデベロッパーツールを使って、お店に訪問するお客様が検索しそうな場所で計測することが重要です。
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