Googleで飲食店を検索すると、お店によってナレッジパネルに「飲食店の店舗概要」が表示されます。
Googleが機械学習で自動生成しているのですが、ほぼテンプレに沿った内容で次のようになります。
〇〇な店内で、〇〇を提供。〇〇もある。
僕の地元にあるクラフトビールを提供しているお店を見てみましょう。
テーブル席がメインのヴィンテージ調でスタイリッシュな店内で、蔵元直送のクラフトビールを提供。自家製ソーセージ等のフードもある。
イタリアンレストランも見てみます。
モダンな雰囲気の上品な店内で、昼はパスタセット、夜はアラカルトで創作イタリアンを提供する。イタリアワインもある。
「飲食店の店舗概要」が表示されないお店もありますが、表示される場合、上記のようにテンプレに沿った内容で自動生成されるお店が多いですね。
Googleが機械学習で自動生成する
インターネット上の口コミや言及をGoogleが拾って、ここに自動生成します。
ホテルを検索した時に表示される「ホテルの詳細」と「説明文」と同じ仕組みですね。
編集者による概要は、地図上に表示されるほか、[クチコミの概要] などでクチコミや評価情報とともに表示されます。
重要: ビジネスの説明とは違い、編集者による概要は編集できません。
編集者とありますが、人間の手で1件1件作成しているわけではありません。機械学習で自動生成しています。
どこから情報を拾っているのか?
ここが気になりますよね。
「〇〇な店内で、〇〇を提供。〇〇もある。」と書かれていますので、〇〇の部分をインターネット上のどこかから拾っていることになります。
お店のサイトを除外した検索や、Twitterの検索、グルメ情報サイトを検索して調べましたが、特定のサイトから拾っているわけではなく、Googleはインターネット上の様々な情報を分析して「飲食店の店舗概要」を自動生成してると思います。
どこから引用しているのか気になる方は、以下を調べてみると良いでしょう。
- Googleマイビジネスの口コミ
- グルメ情報サイトやグルメ予約サイトの口コミ
- 第三者のサイト
- お店のサイト
いくつか見た限りでは、口コミ・他サイトから単語を拾っているケースが多いといった特徴や、お店のウェブサイトやグルメ情報サイトから優先的に引用されるわけではないことが分かりました。
何百件もの事例を検証したわけではないので参考になるか分かりませんが、検証したものを紹介します。
「ポルトヴィーノ」の事例
藤沢にあるイタリアンレストラン「ポルトヴィーノ」の事例を見ていきます。
Googleにより自動生成された概要は以下のとおりです。
モダンな雰囲気の上品な店内で、昼はパスタセット、夜はアラカルトで創作イタリアンを提供する。イタリアワインもある。
ウェブサイトの店舗紹介
次のようにウェブサイトで紹介されています。自動生成された概要とは異なります。
地下への階段を降りれば木の温もりに覆われたイタリアンレストランが現れます。厳選食材で作られる安心・安全の美味しい料理とイタリアのワインが思う存分堪能出来ます。
お店のドメインを除外して検索
お店のドメインを除外して検索してみましたが、完全に一致するようなテキストは見られませんでした。
第三者のサイトで検索
SNSで検索
Twitterで検索しましたが、あまり言及されていませんでした。
飲食店の店舗概要を改善するには?
ビジネスオーナーが希望する文言にしたいニーズがあると思いますが、ここを修正すれば店舗概要を改善できるわけではなさそうです。
Googleはインターネット上の様々な情報を分析して、店舗概要に反映しようとしています。
改善を希望するのであれば、以下について見直していくと良いでしょう。
- 口コミ
- SNS
- 第三者のサイト (情報サイト、予約サイト)
- お店のサイト
修正するには?
間違った情報が掲載された場合でも、ビジネスオーナーが修正することはできません。
もしも誤った内容が記載されている場合は、Googleに修正をリクエストすることは可能です。詳しい手順はこちらをご覧ください。
さいごに
飲食店の店舗概要はテンプレに沿った内容で自動生成される件についてお伝えしました。
機械学習で自動生成されるといっても、現状は以下のような店舗概要となります。
〇〇な店内で、〇〇を提供。〇〇もある。
今後、もっと進化していくことになりそうです。
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