コロナウイルスの影響で公共交通機関での移動をためらうユーザーが増えています。
ソーシャルディスタンスを保つために、乗車駅や乗換駅の混雑状況を事前に確認したいユーザーは多いはずです。
Googleは、コロナウイルスの状況下において人々が安心して移動ができるように、特定の時間帯の駅の混雑状況を把握する機能を追加しました。AndroidとiOSのGoogleマップに実装されます。
公式 Get around safely with these new Google Maps features
また、コロナウイルスによる制限を受ける可能性のある公共交通機関のルート検索を行うと、公共交通機関から発信された情報がアラートとしてGoogleマップに表示されます。
これらのアラートは、地方自治体、政府のウェブサイトなど信頼できるデータが表示され、世界中の他の機関と積極的に協力を取りながら、これらのデータをGoogleマップユーザーに提供します。
Googleマップで駅の混雑状況を把握できる
Googleマップで駅を検索するか、駅をタップすると、駅の混雑状況が分かり、現在の混雑状況を、通常の混雑具合と比較することができます。
こちらの機能、日本では未対応です。東京の公共交通機関の混雑はものすごいので、ぜひ日本でも導入して欲しいですね。
データをどのように集めているかというと、Googleのロケーション履歴を有効にしているユーザーのデータや匿名化されたデータを使っているとのこと。
公共交通機関の情報がアラートとして表示される
交通機関のアラートが表示される
コロナウイルスによる制限を受ける可能性のある公共交通機関のルート検索をした際、交通機関のアラートが表示されます。
- 公共交通機関からの情報 (乗車制限など)
- 公共交通機関でマスク着用が義務付けられているといった情報
この記事を書いている2020年6月9日現在、日本では未対応ですが、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、コロンビア、フランス、インド、メキシコ、オランダ、スペイン、タイ、イギリス、米国で展開されています。
COVID-19関連のアラート
次の2つのアラートを受け取ることが可能です。こちらも残念ながら日本では導入されない模様です。
- ドライビングアラート
- 医療施設やCOVID-19検査センターに移動する際のアラート
ドライビングアラート
国境を超えた際、COVID-19チェックポイントやルート制限を通知するドライビングアラートを利用できます。
最初にカナダ、メキシコ、米国で導入されます。
医療施設やCOVID-19検査センターに移動する際のアラート
医療施設やCOVID-19検査センターに移動する際、追い返されたり、医療システムに負担をかけることを避けるために、資格や施設のガイドラインを確認するように注意喚起するアラートを利用できます。
医療施設のアラートはインドネシア、イスラエル、フィリピン、韓国、米国で利用でき、COVID-19検査センターのアラートは米国で利用できるようになります。
さいごに
世界中の多くの人々は、コロナウイルスの影響で今までと同じ日常を過ごすことが難しくなっています。Googleマップのこの取り組みによって、公共交通機関の混雑を多少でも回避できるようになりそうです。
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