この記事では、macOS Catalinaをクリーンインストールする方法をお伝えします。macOS Catalinaを快適に使いたい方は必見です。
macOS CatalinaをインストールできるMac
以下のMacにmacOS Catalinaをインストールできます。
- MacBook Early 2015以降
- MacBook Air Mid 2012以降
- MacBook Pro Mid 2012以降
- Mac mini Late 2012以降
- iMac Late 2012以降
- iMac Pro 2017
- Mac Pro Late 2013以降
macOS MojaveがインストールできるMacであれば、Mac Pro Mid 2010 & Mid 2012 を除いて、macOS Catalinaをインストールできます。
クリーンインストールのメリットとデメリット
macOS Catalinaをクリーンインストールするメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 初期化するので、少し古いMacでも動作は快適になる
- Core i5、メモリ8GB以上、SSD搭載のモデルなら、サクサク動作する
- Core i5、メモリ4GB、SSD搭載のモデルでも、それなりに快適に動作する
- まっさらな状態から必要なアプリをインストールするので、システムがクリーンな状態になり、過去の不具合を完全に断ち切ることができる
デメリット
- 初期化するので、写真やデータのバックアップが必要
- アプリケーションは対応していないとインストールできない
- 32ビットアプリケーションはインストールできない
- プリンタなどに周辺機器も、ドライバが対応していないと使えない
- メールの設定は引き継げない
ちなみに上書きアップデートの場合、写真やデータのバックアップは不要ですし、メールの設定を引き継げるメリットがありますが、その代わりにmacOSの動作は遅くなります。
macOS Catalinaをクリーンインストールする手順
macOS Catalinaをクリーンインストールする手順をお伝えします。
- バックアップを作成して、macOS Catalinaへ上書きアップデート
- リカバリモードで起動
- ストレージを初期化 (Macintosh HD)
- ストレージを初期化 (Macintosh HD – Data)
- macOS Catalinaをクリーンインストール
- クリーンインストールが完了
1. バックアップを作成して、macOS Catalinaへ上書きアップデート
クリーンインストールを行うには、最初に上書きアップデート行う必要があります。
必ずバックアップを作成してから、macOS Catalinaへ上書きアップデートをしてください。
Time Machineでバックアップを作成している場合、復元できないリスクがあるので、写真やデータについては、別にバックアップを作成することをオススメします。
先日の記事に、「バックアップを作成して、macOS Catalinaへ上書きアップデート」までの手順を詳しく書いたので、ぜひご覧ください。
12GB以上のUSBメモリをお持ちの方は、macOS Catalinaへ上書きアップデートする前に、macOS Catalinaのインストール用USBメモリを作成することをオススメします。万が一クリーンインストールが途中で止まってしまった際、面倒な手順を踏まずにクリーンインストールから再開できます。
2. リカバリモードで起動
上書きアップデートが完了したら、リカバリモードで起動してください。
Command ⌘ + Rを押しながら、電源ボタンを押せば、リカバリモードで起動します。
macOSユーティリティが起動するので、ディスクユーティリティを選択してください。
3. ストレージを初期化 (Macintosh HD)
ストレージを初期化します。
データは全て削除されるので、バックアップを作成しているか再度確認してください。
Macintosh HDを選択してストレージを初期化します。フォーマットはAPFSを選択します。
4. ストレージを初期化 (Macintosh HD – Data)
クリーンインストールを行う場合、Macintosh HD – Data も初期化します。フォーマットはAPFSを選択します。
macOS Catalinaへアップデートすると、Macintosh HDが2つのパーテションに分割されて、Macintosh HD – Dataの領域が新しく作成されます。クリーンインストールを行う場合、ユーザーボリュームであるMacintosh HD – Data も初期化しなければならないのでご注意ください。
- Macintosh HD・・・システムボリューム
- Macintosh HD – Data・・・ユーザーボリューム
5. macOS Catalinaをクリーンインストール
ストレージを初期化したら、macOS Catalinaをクリーンインストールします。
macOSユーティリティの「macOSを再インストール」をクリックして、画面に従って進みます。
①「続ける」をクリック
②「続ける」がグレーアウトしてクリックできないときは?
「続ける」がグレーアウトしてクリックできない場合があります。今回僕は、2台のMacBook Airを初期化してmacOS Catalinaをクリーンインストールしましたが、1台のMacBook Airで「続ける」がクリックできず、インストールができませんでした。復旧領域からmacOSを起動しているので、インストールできないこと自体おかしな話なのですが、個人的にはmacOS Catalinaのバグだと思っています。
その場合、次のどちらかの方法でクリーンインストールをやり直す必要があります。
USBメモリからmacOS Catalinaをクリーンインストール
macOS Catalinaのインストール用USBメモリを作成していれば、簡単にクリーンインストールを再開できます。こちらをオススメします。
インターネットリカバリで工場出荷状態に戻す
インターネットリカバリについては、以前の記事をご覧ください。この方法はかなり面倒なので、あまりオススメできません。
③インターネットに接続する
「復旧サーバに接続できませんでした」と表示された場合、インターネットに接続されておりませんので、Wi-Fiに接続してください。
④「同意する」をクリック
もう一度「同意する」をクリックする。
⑤インストールディスクを選択して、「インストール」をクリック
⑥macOS Catalinaのクリーンインストールが始まる
6. クリーンインストールが完了
何度か再起動した後、macOS Catalinaのクリーンインストールが完了します。
クリーンインストールで快適になったのか?
今回僕は、MacBook Pro Late 2013 と MacBook Air Early 2015に、macOS Catalinaのクリーンインストールを行いました。どちらも、Core i5、メモリ8GBを搭載しています。
どちらの機種も上書きアップデートでかなり動作が遅くなりましたが、クリーンインストールでめちゃくちゃ快適になりました。
クリーンインストール後、複数のアプリケーションを立ち上げたり、Chromeで20個近くタブを開いても、動作が引っかかることはありません。
macOS Catalinaをインストール対象の機種で、メモリ8GB以上のモデルであれば、クリーンインストールで快適に動作することは間違いありません。
さいごに
以上、macOS Catalinaをクリーンインストールする方法をお伝えしました。
クリーンインストールを行えば、Macは快適に動作します。サクサク快適にMacを使い方は、クリーンインストールを強くオススメします。
バックアップを作成しておけば怖いものはありませんので、ぜひお試しください。
※この記事を読んでいる方は、こちらの記事も参考にしています。
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