1月23日、Googleしごと検索がリリースされました。
検索結果の画面に、求人情報が表示されるようになります。
本日より、Google しごと検索 の提供を開始します。この新機能は、ウェブ上の転職・求人情報サイトや企業の採用ページ等から求人情報を探して、検索結果に分かりやすく表示します。
[ 渋谷 バイト ] [ 本屋 アルバイト ] や、[ パンケーキ シェフ 募集 ] のように、希望する職種やエリア等を入力して検索すると、関連する求人情報が検索結果内にひと目で分かりやすく表示されます。任意の求人情報をクリック、または、タップするとより詳細な求人情報が表示されます。
これは仕事を探しているユーザーにとって、とても便利ですね。
「しごと」が平仮名なのがポイントです。すごく柔らかい感じで、若者のバイトから、社会人の求人まで、仕事を探しているユーザーにとって親しみやすい感じがします。
Googleしごと検索とは
Googleしごと検索とは、求人に関するキーワードで検索されると、ネット上から求人サイトや企業の求人ページに掲載されている求人情報を探してきて、Google検索結果にまとめて表示する求人検索の機能です。
リッチリザルトと呼ばれる検索結果上部に、求人情報が掲載されます。
モバイル検索でもデスクトップ検索でもどちらでも利用可能です。
例えば、「渋谷 バイト カフェ」「渋谷 エンジニア 求人」「東京 看護師 求人」と検索すれば、検索結果上部のリッチリザルトに求人情報が表示されるのです。
Google for Jobs
Googleの求人検索は、2017年6月にGoogle for Jobsという名称で、アメリカでスタートしました。
その後、アジア、南米、アフリカ、ヨーロッパでもGoogle for Jobsが利用できます。日本では利用できませんでしたが、ようやく、Googleしごと検索という名称で求人検索を利用できるようになりました。
Googleしごと検索に掲載するには?
求人のページを、構造化データ (JobPosting) でマークアップすることで、求人情報をGoogleしごと検索に掲載することが可能です。
求人サイトや、転職サイトの多くは、すでに構造化データ (JobPosting) のマークアップを実装しているので、Googleしごと検索に掲載されています。
今後、求人情報を掲載している企業のページでも、構造化データ (JobPosting) を実装していくことになるはずです。
求人情報の構造化データを求人情報のウェブページに追加することで、求職に関するエクスペリエンスを向上させることができます。構造化データを追加することで、求人情報を Google 検索結果に表示して、特別なユーザー エクスペリエンスを提供できるようになります。また、サードパーティの求人サイトを利用して、Google に統合することも可能です。
具体的な実装方法については、Googleが提供している公式ドキュメントや、schema.org (JobPosting) のページをご覧ください。
構造化データ (JobPosting) の実装がないページも、Googleしごと検索に表示されている
求人関連の検索クエリで調べたところ、構造化データ (JobPosting) の実装がないページも、Googleしごと検索に表示されている例がありました。
Googleしごと検索に掲載される情報は、基本的に構造化データから情報を持ってきているはずですが、ナレッジグラフやデータベースからの情報が掲載されることもあるのかもしれません。
このあたりは、まだ始まったばかりですので、少し様子を見たほうがいいかもしれません。
Googleしごと検索に掲載するメリット
求人募集している企業や求人サイトを運営するプラットフォーム (Indeedなど) は、Googleしごと検索に求人を掲載すると、次のようなメリットがあります。
- エンリッチ リザルトに結果を表示する: 求人情報が Google の求人検索機能の表示対象となり、ロゴ、レビュー、評価、求人の詳細を目立たせることができます。
- 意欲的な応募者を多く呼び込む: 新しい機能により、求職者が場所や役職といったさまざまな条件で絞り込みをできるようになるので、該当の仕事をちょうど探している応募者を呼び込める可能性が高まります。
- 検出とコンバージョンの機会を増やす: 求職者は、求人情報を参照し、クリックしてサイトにアクセスするための新たな手段を利用できます。
求人サイトとの違いは?
Googleしごと検索と求人サイトとの違いを見ていきます。
Indeedのような求人サイトは、求人を直接投稿できます。
これに対して、Googleしごと検索は、求人を投稿するのではなく、求人ページをGooglebotにクロールさせることで、構造化データから求人情報を集めています。
今後のGoogleしごと検索はどうなる?
まだ始まったばかりのサービスですので、どんなサービスになるのかGoogleからの発表はありません。以下、僕の予想です。
将来的に、Googleしごと検索が、求人サイトのように求人を直接投稿できるようになる可能性があります。
また、Indeedなどの求人サイトには、有料のスポンサー求人がありますよね?Googleしごと検索でも、同様の仕組みができる可能性があります。
さいごに
以上、先日リリースされたGoogleしごと検索を紹介しました。
求人を探しているユーザーに便利なだけでなく、求人を募集している企業にとっても検索結果上部に求人情報を掲載できるのはメリットです。
今後の展開が楽しみですね。
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