iOS12がリリースされました。
早速、手元にあるiPhone 7 PlusをiOS12へアップデートしたところ、上書きアップデートにも関わらず快適に動作しています。
でもね、何も考えずにiOS12へアップデートするのは止めましょう。アップデートして、データが消えてしまう等の不具合に遭遇したら困りますからね。
今日のエントリーは、iOS12へアップデートする際、不具合を起こさないために、必ずやるべきことを紹介します。アップデートをする前に、ぜひこの記事を読んでください。
iOSのバックアップを取るべし
必ずiOSのバックアップを取ってください。
バックアップがあれば、iOS12へアップデートして不具合が出たとしても、いつでも元の状態に戻すことができますからね。
iOSのバックアップには、「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」がありますが、どちらでも大丈夫です。
「iTunesバックアップ」
PCをお持ちの方は、「iTunesバックアップ」がオススメです。理由は、バックアップの保存先がPCなので、iPhone内の写真やビデオの容量を気にせずバックアップが取れるからです。
以下手順です。
- PCとiPhoneを接続してiTunesを立ち上げる
- iTunesよりバックアップを取る
「iCloudバックアップ」
PCをお持ちでない方は、「iCloudバックアップ」でバックアップを取ります。バックアップの保存先はiCloudです。無料で使えるのはわずか5GB。iPhoneに写真やビデオがたくさんある場合、iCloudストレージを追加で購入しないとバックアップが取れませんのでご注意ください。
- 設定→Apple ID→iCloud→iCloudバックアップ→今すぐバックアップを作成
「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」の違いは以前のエントリーに詳しく書いたので良かったら参考にしてください。
写真やビデオのバックアップは別に取るべし
iOS12へアップデートして不具合が生じることもあります。
「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」から復元を試みたものの、うまく復元できなければ、写真やビデオを復元することはできません。
iPhoneの写真やビデオバックアップは、iOSバックアップとは別に取ってください。次の2通りの方法があります。
1. iPhoneの写真やビデオをPCへバックアップ
iPhoneとPCをLightningケーブルで接続して、iPhoneの写真やビデオをPCへ取り込んでバックアップします。
2. iPhoneの写真やビデオをGoogleフォトでバックアップ
PCをお持ちでない方は、iPhoneの写真やビデオをGoogleフォトでバックアップを取ります。
Googleフォトの「高画質」モードでバックアップを取れば、若干圧縮されますが、無料で容量無制限の写真とビデオをバックアップできます。
ちなみに、圧縮されるといっても、肉眼で見る限り全くわからないレベルです。
データがクラウドに残らないアプリに注意すべし
iOS12へアップデートする際、データがクラウドに残らないアプリに注意してください。
以下のアプリは、データが端末にしかありませんので、もしデータが消えてしまうと不具合が出ます。
データが消えてしまった場合に対応できるようにしましょう。
LINEのトークをバックアップ
LINEのトークは、クラウドに保存されているのではなく、iPhoneの端末に保存されています。
必ず過去のトークをバックアップを取ってください。
- LINEアプリ→設定→トーク→トークのバックアップ
Google Authenticatorの2段階認証をオフにして、SMS認証へ変更
Google Authenticatorを利用している2段階認証はオフにして、SMS認証へ変更することをオススメします。
理由は、次の3つです。
- iOS11からiOS12へアップデートした場合、Google Authenticatorアプリ内の2段階認証の確認コードは、正常に引き継げるケースが大半ですが、うまく引き継げないと、2段階認証しているサービスにログインできない
- iOS12のクリーンインストールを行うと、Google Authenticatorアプリ内の2段階認証の確認コードは引き継げない。なので、クリーンインストールを行う予定の方は、Google Authenticatorをの2段階認証をオフにして、SMS認証へ変更した方がよい
- Google Authenticatorは、「iTunesバックアップ」「iCloudバックアップ」から復元しても、アプリ内の2段階認証の確認コードを引き継ぐことはできない
ちなみに、クリーンインストールの予定がない方で、別のスマホでGoogle Authenticatorの確認コードが生成できるのであれば、2段階認証をオフにする必要はありません。
iOS12へアップデートする方法は2通りあるけど、どちらがいいのか?
iOS12へアップデートするには、2通りの方法があります。
- iTunesでアップデート
- OTA ( Over The Air ) でアップデート
僕はiTunesでアップデートすることを強くオススメします。以前、iOS10へアップデートする際、OTAでアップデートして文鎮化する不具合がありましたからね。
それでは僕がおすすめする「iTunesでアップデートする手順」と「OTA ( Over The Air ) でアップデートする手順」を紹介します。
iTunesでアップデートする手順
以下の手順で行います。
1. iPhoneとPCを接続して、iTunesを立ち上げる
iPhoneとPCをLightningケーブルで接続して、iTunesを立ち上げます。
2. iOS12をダウンロードして、iPhoneをアップデート
次の画面が表示されますので、「ダウンロードしてアップデート」をクリックします。
ソフトウェア・アップデートを行う
「iPhoneをアップデートするにはソフトウェア・アップデートが必要です。」と表示される場合があります。この場合、「インストール」をクリックしてソフトウェアをアップデートします。すでにインストールされている端末の場合、この表示は出てきません。
iOS12へアップデート
「アップデート」をクリックします。
以下の画面が表示されるので、「アップデート」をクリックします。
4. 同意してアップデート
「次へ」をクリックします。
「同意します」をクリック
5. iOS12へアップデートが完了
iOS12へアップデートが完了しました。
OTA ( Over The Air ) でアップデート
Wi-Fi環境があれば、OTA経由でアップデートが可能です。
PCをお持ちでない方は、OTAでアップデートするしかないのですが、不具合が出る可能性もあります。PCをお持ちの方はiTunesでアップデートすることをオススメします。
以下の手順でOTA ( Over The Air ) でアップデートしてください。
- 設定→一般→ソフトウェア・アップデート
ダウンロードとインストールをタップすれば、iOS12へアップデートします。
OTAでアップデートする場合、iPhoneの空き容量を確保する
OTAでアップデートする場合、iPhoneの空き容量があるかどうか確認してください。
iOS12のアップデートファイルは1.57GBあります。16GBのiPhoneをお使いの方は、容量不足にご注意ください。ある程度の空き容量がないと ( 最低でも3GB程度 )、アップデートが完了するまでに、かなり長い時間がかかるのでご注意ください。
iPhoneの空き容量を確認する方法
以下の手順で、iPhoneの空き容量を確認します。
- 設定→一般→iPhoneストレージ
不要なアプリを整理して容量を確保する
iPhoneの空き容量が少なければ、不要なアプリを整理して容量を確保してください。
iPhoneの空き容量を確認する画面を下にスクロールすると、アプリが表示されますので、不要なアプリを整理します。「Appを取り除く」をタップすると、アプリのサイズの容量が解放されます。
iOS12へアップデート可能な機種
以下、iOS12へアップデート可能な機種の一覧です。
iOS11へアップデートできる機種ならば、iOS12へアップデート可能です。iPhone 5sに搭載されたA7以降の64ビットCPUへ、iOS12がインストールできることになりますね。
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s
- 12.9インチiPad Pro (第2世代)
- 12.9インチiPad Pro (第1世代)
- 10.5インチiPad Pro
- 9.7インチiPad Pro
- iPad (第6世代)
- iPad (第5世代)
- iPad Air 2
- iPad Air
- iPad mini 4
- iPad mini 3
- iPad mini 2
- iPod touch(第6世代)
さいごに
以上、iOS12へアップデートする際、不具合を起こさないために、必ずやるべきことを紹介しました。
iOS12へアップデートしたら不具合で発生する可能性もありますので、しっかりと準備をしてからアップデートすることをオススメします。
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