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電気自動車の価格破壊は目前に迫っている!

電気自動車

電気自動車の価格破壊は目前に迫っていることをご存知でしょうか?

3Dプリントを手がける中国のPolymakerは、イタリアのEVメーカーのX Electrical Vehicleと組んで、2019年の第二四半期より3Dプリンターで製造する電気自動車「LSEV」を量産する模様です。

「LSEV」の価格は約7500ドルという話ですし、量産されればもっと安くなるはずです。

LSEVは、2人乗りの小型EV。市販可能な量産車を実現するため、Polymakerは数十種類のエンジニアリングプラスチック素材を開発。さらに、表面加工などの技術も考案した。

自動車全体のうち、シャシー、シート、ガラスを除き、インテリアおよびエクステリアなど見える部品の多くを3Dプリンタで作る。複雑な形状のプラスチック部品を3Dプリンティングで成形することから、一般的に2000点以上あるといわれる部品の種類を57点に減らせたそうだ。これが軽量化にもつながり、このサイズの車だと通常1トンから1.2トンになる重量を450kgに抑えられた。

さらに、3年から5年かかるという新車の開発期間を3カ月から12カ月に短縮し、投資コストを7割以上も削減できるとしている。

3Dプリンタ製の電気自動車「LSEV」–中国とイタリアの企業が量産開始へ

イタリアのEVメーカーがどの程度のスペックの電気自動車を製造できるのか分かりませんが、壊れないで走行できるレベルの電気自動車は開発できるはず。

自動車のボディを3Dプリンターで製造することで、3年から5年かかるという新車の開発期間が3ヶ月から12ヶ月に短縮されて、投資コストが7割以上も削減できるとのことです。なので、3Dプリンターを使った電気自動車の価格破壊が起きることは間違いない。

今日のエントリーは、電気自動車の価格破壊は目前に迫っていることについてお話します。

3Dプリンターでボディを製造するメリット

3Dプリンターでボディを製造するメリットについてです。

  • 金型が不要なのでコストダウンができる
  • 開発期間が短縮
  • 部品の修正がかんたん

金型が不要なのでコストダウンができる

電気自動車に限らず、自動車のボディを製造するには金型が必要です。

金型でボディを製造する場合、空気抵抗や自動車の強度を入念に設計したあと、金型メーカーと何度も修正しながら、金型を作る作業から始まります。なので、時間もコストもかかってしまいます。

これが3Dプリンターでボディを製造する場合、金型が不要なので、短期間でボディを製造できることに加えて、コストダウンすることが可能です。

開発期間が短縮

3Dプリンタ製の電気自動車「LSEV」を例に取ると、3〜5年かかっていた開発期間を、3ヶ月から12ヶ月に短縮したとのこと。3Dプリンター技術が向上すれば、もっと短くなることは間違いないですね。

部品の修正がかんたん

自動車の仕様があって、部品の修正があった場合でも、3Dプリンターを使ってボディを製造していると、部品の修正がかんたんです。

金型で部品を製造している場合、部品の修正があると、自動車の仕様変更に合わせて、まずは金型を変更し、工場の生産ラインを変更しなければなりませんからね。

電気自動車の時代になれば、小規模の電気自動車メーカーが乱立する

電気自動車の時代になれば、光岡自動車のような独自のボディを製造する電気自動車メーカーが乱立することは間違いないです。

自動車メーカーが乱立することで、電気自動車の価格も下がることになるはず。昔のポルシェ550のレプリカの電気自動車が30〜50万円くらいで購入できるようになるのも時間の問題でしょう。

一人乗りの電気自動車を製造するのに3Dプリンターを活用すべし

今後、電気自動車が一般的になると、一人乗りの電気自動車も普及することになります。
一人乗りの電気自動車を製造するのに3Dプリンターが導入されると、コストダウンされるので、今以上に普及するはずです。

以前のエントリーで、一人乗りの電気自動車のCOMS(コムス)とBIRO(ビロ)を紹介しましたが、高すぎますからね。

雨の日に乗るには、サイドドアを付ける必要があり、COMS(コムス)のベーシックで738,514円、BIRO(ビロ)が1,976,400円とかなり高額になります。
小型の普通車買える金額だもん。
パーソナルモビリティは30〜40万以下じゃないと、僕は購入する気になれませんね。

市販されている一人乗りのパーソナルモビリティの総額を比較!COMS(コムス)とBIRO(ビロ)はいくらで購入できるのか?

ちなみに、ホンダとスタートアップのカブクが、2016年に3Dプリンターで製造した一人乗りの電気自動車を試作しています。ホンダが開発した「MC-β」をベースに試作しています。

ホンダとカブクにより共同開発された一人乗りの電気自動車

トヨタやホンダのように技術力のある自動車メーカーならば、3Dプリンターを導入して安価な一人乗りの電気自動車を製造することは、すぐにでもできるはず。

電気自動車の価格破壊が目前に迫っている理由

電気自動車の価格破壊が目前に迫っている理由をまとめます。

  • 電気自動車を製造する自動車メーカーが乱立
  • 3Dプリンターで開発や製造コストが抑えられる

電気自動車を製造する自動車メーカーが乱立

電気自動車を製造する自動車メーカーが乱立することで、供給量は増えるので、電気自動車の価格は確実に下がります。

3Dプリンターで開発や製造コストが抑えられる

3Dプリンターで開発や製造コストが抑えられることも、電気自動車の価格を下げる要因となるはずです。