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モデル3の登場で、電気自動車のキャズムは超えるのか?

電気自動車

テスラのモデル3がいよいよ発売になりました。

2016年4月にモデル3が発表された際、15万円で予約を受け付けていました。先着順に、モデル3が納車されているはず。

米電気自動車(EV)メーカー、 テスラ の新型車「モデル3」は、車内が広い高級モデルの「モデルS」と比較して内装がシンプルでくつろぎやすい。実際に運転してみると、走り心地はほぼ同じだ。

試乗はすべてがスムーズだったわけではない。テスラがモデル3の初期生産分を従業員に納入するのも、これが理由だろう。試乗では、停車中にドライブからパーキングにシフトを入れられなかったことが2度あった。助手席に座っていたテスラの幹部は、問題は運転手の操作ではなくソフトウエアにあるとし、コンピューターを再起動するように車を一度リセットして問題を解決した。

テスラの広報担当者は翌29日、試乗中のログを調べた結果、問題は運転手の操作が原因だったと述べた。ハンドルの右側にあるパーキングボタンがシフト操作中に押されたため、動作がうまくいかなかったという。

テスラ「モデル3」に乗ってみた

不具合はあるのかもしれませんが、市場に出した後、アップデートを繰り返しながら、問題を改善していく模様です。やはり、テスラはIT企業なんだよね。

モデル3は、ネットワークに繋がっているため、不具合の修正などは、遠隔操作で改善できる点は強みだよね。サービスセンターに自動車を持ち込む必要がなくなりますからね。

電気自動車のキャズムを超えるのは、モデル3が起爆剤になるはず

テスラでは、モデル3の増産のために、起債による資金調達を実施しています。

テスラは11日、転換社債以外で同社初となる18億ドル(約1970億円)の起債を実施。需要に対応するために発行額を3億ドル増額した。起債した8年債の表面利率(クーポン)は過去最低の5.3%と、当初見込まれていた5.25%を若干上回った。調達資金は「モデル3」の展開のために充てられる。同モデルは、テスラを量産車メーカーに変身させることを目指すマスク氏の計画の柱となる。

テスラの18億ドル起債、投資家の需要で増額、「モデル3」に資金充当

2012年にモデルSが発売されて5年が経ちました。わたくしは、モデル3を市場へ投入することで、電気自動車のキャズムは超えるのではと考えています。

iPhoneだって、登場した当初はボロクソ言われていて、キャズムを超えたのは2012年ですからね。iPhoneの登場は2007年なので、およそ5年かかってキャズムを超えたのです。

アメリカで電気自動車のキャズムを超えるのは?

モデル3の生産予定台数は、2017年が1週間あたり5000台、2018年が1週間あたり1万台を予定しているとのこと。

すでにモデル3の予約は50万台を超えているようです。

2016年のアメリカの自動車生産台数を見てみると、約122万台あります。仮に、予約された50万台が全てアメリカ向けだとすれば、約5%がモデル3ということになります。

世界の自動車生産台数 国別ランキング・推移

テスラには、モデルS・モデルXもあります。アメリカでは、2018年に電気自動車のキャズムを超えてしまうかもしれません。

いつ、日本で電気自動車のキャズムを超えるのか?

モデル3が日本に入ってくる時期は、2019年以降と言われています。

今回、テスラは、モデル3の生産計画を公表。まずは、40万件に近い予約を獲得している米国の顧客向けに、左ハンドルのモデル3の増産に取り組む。

具体的には、2017年第3四半期(7~9月)、モデル3の生産能力を週あたり1500台以上へ増強。以降、2017年末の時点で週あたり5000台、2018年には週あたり1万台の生産を目指す。

すでに日本市場への導入が決まっているモデル3だが、右ハンドル車の上陸は2019年以降になりそうだ。テスラは、「海外向けの左ハンドル車の出荷は、当局の認可が条件になるが、2018年の後半に開始できる見通し」と説明している。

テスラ モデル3、右ハンドルの出荷は2019年からを予定

2019年にどのくらいの台数のモデル3が日本に入ってくるのかは分かりません。でもね、3万5千ドル(約385万円)で購入できるので、メルセデスCクラスを購入しているような層だけでなく、プリウスを購入している層まで、テスラへシフトしていくことになるんだろうね。

トヨタもEVシフトが始まり、2019年から中国で電気自動車の生産を始めます。2020年の東京オリンピックが終わった2022〜2023年あたりから、日本でも電気自動車のキャズムが超えるかもしれませんね。

トヨタのEVシフトにより、日本で電気自動車は普及するのか?
日本の電気自動車のシェアは、とにかく低いです。わずか0.1%ですからね。 2016年のデータでは、電気自動車のシェアは僅か0.1%しかありません。 2012年・・・0.02% 2013年・・・0.04% 2014年・・・0.06% 2015...