ヤフーのアカウントは、デフォルトの設定では、個人情報が抜かれていることをご存知でしょうか?
この記事では、ヤフーの設定を見直して、個人情報が抜かれない方法を紹介します。
なぜヤフーは個人情報を収集するのか?
なぜヤフーが個人情報を収集するのかといえば、ヤフーの利益の大半は広告関連サービスからの収益だからです。
2017年4月から12月までのヤフーの利益を見てみましょう。
参考 ヤフー株式会社 2018年3月期 第3四半期決算短信
メディア事業というのは、検索連動型広告やディスプレイ広告等の広告関連サービスを指します。
1478億円の利益のうち1234億円がメディア事業からの利益になります。ヤフーの利益のうち、83.5%が広告関連サービスからの利益なのです。
ヤフーに個人情報を抜かれないようにプライバシー設定を見直す
では、ヤフーに個人情報を抜かれないようにプライバシーポリシー設定を見直す手順を教えます。
ヤフーのサイトの「プライバシー・メール配信」設定へアクセスします。以下の項目が出てきますので、1つづつ設定を見直していきましょう。
- 広告設定
- メール設定
- 位置情報の提供設定
- Yahoo!スコアの作成・利用
- 各アプリケーションでのデータ利用
- 外部企業へのデータ提供設定
広告設定
最初に広告設定を見直します。個人情報を抜かれないようにするには、いくつも設定する場所があります。以下手順です。
「設定する」をクリックすると、以下の項目が表示されます。
広告などへの行動履歴の利用
デフォルトはオンです。ユーザーの興味や関心に関連する広告が表示されるとともに、広告を目的とした情報連携が行われる模様。
迷わずオフにしましょう。
Yahoo!コンテンツディスカバリー
Yahoo!コンテンツディスカバリーとは、個人を特定しない方法でユーザーの行動履歴やSNS、サイトの閲覧時間やユーザーのデバイス情報を取得し、ユーザーに興味や関心に関連するコンテンツを届ける仕組みです。ヤフーのサイトによれば、以下の情報を収集しているとのことです。
- Yahoo! JAPAN、またはパートナーサイト上での行動履歴(例:閲覧ページ、クリック情報など)
- デバイス種別
- 時間帯
- クッキー情報
デフォルトでは、オプトインしていますので、ユーザーの情報は収集されています。
こちらも迷わずオプトアウトします。以下の画面になればOKです。
プロモーション広告(アプリに掲載される広告)
次にスマホのアプリに掲載される広告についてです。
Yahoo! JAPANでは、お客様により有益な広告を表示する手法の一つとして、お客様の興味関心に関連した広告を表示する「行動ターゲティング広告」を、IDFA、Advertising IDを利用して配信しています。
ご自身の興味や関心に関連した広告が不要ならば、行動ターゲティング広告を無効化してください。
iOSとAndroidで設定方法が異なります。
- iOS・・・設定→プライバシー→広告→追跡型広告を制限
- Android・・・設定→Google→広告設定→航行のパーソナライズをオプトアウトする
Twitter広告(外部サイト)
Twitterは、トラッキング拒否のブラウザ設定のサポートは終了しているので、ここで設定することはありません。
メール設定
メール設定を見直します。
Yahoo!メールの便利機能と広告最適化
デフォルトではメールの解析が有効になっています。
この状態だと、Yahoo!メールを使っているユーザーは、メールの中身を解析されて、関連の高い広告が配信されます。
Yahoo!メールでは、Yahoo!メールで送受信されるメールを機械的に解析した結果を利用し、お客様により便利にYahoo!メールをお使いいただくための機能を提供したり、お客様の関心と関連性が高いと判定された広告やお知らせを配信したりしています。
「無効にする」をクリックして無効化してください。以下の画面になればOKです。
Yahoo! JAPANからのおすすめメール
デフォルトでは、おすすめメールが届く設定です。ヤフーの各サービスからウザいメールが送られてきます。楽天のスパムメールのようにウザいので、メールは届かないように設定します。
- 「設定する」をクリックします。
- 配信メールのチェックを外し「設定を変更」をクリックすれば、「Yahoo! JAPANからのおすすめメール」が配信停止されます。
設定方法については、以前のエントリーに詳しく書きました。
Tips ヤフーから送信されるメールマガジンを一括で配信停止する方法
Yahoo!ダイレクトオファー
Yahoo!ダイレクトオファーもデフォルトではオンです。ヤフーや関連企業から、お買物情報などのメールが届きます。
- 「設定する」をクリックします。
- 「登録しない」にチェックを入れて「終了」をクリックします。
詳しいやり方は以前のエントリーに書きました。
Tips Yahoo!ダイレクトオファーがウザい件!IMAPでメール設定すると自動登録されるので、解除方法を教えます
位置情報の送信設定
「Yahoo! JAPAN IDに紐づく位置情報の送信」をオフにします。
Yahoo!スコアの作成・利用
Yahoo!スコアの作成・利用を許可したくなければ、オフにします。
オンにするとYahoo!のサービスを便利に使える側面もありますが、ユーザーの信用度が数値化されるのが嫌な方は、オフにすることをオススメします。
パートナー企業でのYahoo!スコアの利用は、Yahoo! JAPAN IDを連携する際に、パートナー企業ごとに掲出される同意画面において、同意をいただいたお客様のみに限ります。
各アプリケーションでのデータ利用
サードパーティのアプリケーションで、ヤフーのデータを使うことを許可します。
クリックポストを利用していると、ここに「クリックポスト」が表示されます。「クリックポスト」など、サードパーティのアプリを使う以上、ここはオフにはできません。
外部企業へのデータ提供設定
ユーザーの個人情報を、外部企業に提供する設定もデフォルトでオンです。
外部企業とはカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、バリューコマース株式会社です。
Tポイントとバリューコマースに個人情報が売られてる感じ・・・
バリューコマースはヤフーの子会社なので、アフィリエイト広告に個人のデータが使われていることになります。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との連携を止める
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社をクリック
- 「無効にする」をクリック
バリューコマース株式会社との連携を止める
- バリューコマース株式会社をクリック
- 「無効化する」をクリック
さいごに
以上のように、ヤフーのアカウントは、デフォルトで全て個人情報が抜かれる仕組みとなっています。
個人情報を元に広告配信を希望されない方は、ヤフーのプライバシー設定を見直すことを強くオススメします。
※LINEの個人情報やプライバシー設定については、下記のページで紹介しておりますので、こちらをご確認ください。
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