2022年12月22日に放送されたGoogle ポリシー オフィスアワーのまとめです。
Googleからのお知らせ
Google検索の仕組みと検索結果について
Google検索の仕組みについて、漫画を公開しました。日本では初の試み。
クロール、インデックス、サービングは、基本的な所かつ、誤解している方が多いところで、何か問題があった際に問題の切り分けができる一番のポイントなので、ぜひご覧ください。
Google検索ステータスダッシュボード
Google 検索システムのステータスをお知らせするダッシュボードを公開しました。何か問題が発生しているかも?と感じた際にはぜひチェックしてみてください! https://t.co/PsqkpHC6k8
— Takeaki Kanaya ★ 金谷 武明 (@jumpingknee) December 14, 2022
ヘルプフルコンテンツアップデート
2022 年 12 月のヘルプフル コンテンツ アップデートが 12 月 5 日にリリースされました。日本語も対象となります(全言語対象)。ロールアウト完了まで約 2 週間ほどかかる見込みです。本アップデートについて詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/siYyEyzkdh https://t.co/TSjiQXmV1U
— Takeaki Kanaya ★ 金谷 武明 (@jumpingknee) December 6, 2022
リンクスパムアップデート
本日、SpamBrain を利用して、不自然なリンクの効果を無効化する 2022 年 12 月のリンクスパム アップデートを開始しました。ロールアウトの完了までは 2 週間ほどかかる予定です。詳しくはブログ記事をご覧ください。https://t.co/rb8oeCrTgz https://t.co/aWy80OCHo7
— Takeaki Kanaya ★ 金谷 武明 (@jumpingknee) December 14, 2022
Google検索ランキング
毎年恒例の検索キーワードのランキングが発表されました。
Q&A
AMP ページの削除のベストプラクティス
【質問】
金谷さんが紹介していたAMPページ削除の解説ページを拝見した。
このヘルプ記事に、AMPが正規ページとして運営されている場合の削除方法がなかったので教えてほしい。
具体的には、
AMPと非AMPが混在しているのではなく、AMPのみでPCからもスマホからも表示できるような、AMPをCanonicalとしているページが、サイト内に70ページほど存在する (サイト全体の1/10)。
現在AMPで使われているURLをそのまま使いたい場合、同じURLで通常のHTMLページを公開すればいいのか?
AMPキャッシュの都合上、非AMPページを同じURLで公開して、何か問題が出るのかどうか教えてほしい。
【回答】
その対応で問題ない。
非AMPページを、AMPと同じURLで公開する際、AMPキャッシュで何か問題が出ることはない。
ドメイン変更の流入への影響
【質問】
運営中のサイトでドメイン変更を実施した。
リダイレクトなどの処理をしているが、検索流入やGoogleアプリでのレコメンド (Discover) に表示されていない。設定などで不足があれば教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認した。
サイト移転は適切に行われていると思われるが、サイトの規模が大きいので、時間がかかっている可能性がある。
Discoverについては、何をトリガーにしているのか、何を対象にしているのかなど、公式で公開している情報は少ないので、具体的な方法をお知らせすることは難しい。
サイト移転から何ヶ月か経過していると思うので、サイト移転の不備の有無については、次の点について調べてもいいのでは。
- 旧ドメインのSearch Consoleのプロパティでインデックスが残っているのであれば、その理由を調査
- 新ドメインのSearch Consoleのプロパティでインデックスされていないページがあれば、その理由を調査
Search Console の「上位のリンク元サイト」
【質問】
実際はリンクされているが、Search Consoleの「上位のリンク元サイト」に表示されていないリンクがある。実際に被リンクとして評価されていないのか?
【回答】
違います。
リンクレポートにはすべてのリンクが表示されているわけではない。
nofollowがついていないのであれば、評価されている。
site: 検索結果でのタイムラグ
【質問】
新規記事を公開後、Search Consoleでインデックス登録されているにも関わらず、site:検索で検索結果に表示されないことがある。
1〜2日すると表示されるようになるが、表示されるまでの間、モヤモヤすることがある。
2022年8月にGoogleデータセンターで火災が起きたと聞いたが、関係しているのか?
【回答】
インデックスの状況を確認するなら、site:検索は参考程度として使っていただき、Search Consoleで確認するのが良い。
Googleデータセンターの件は、全然関係ない。
大量の作品詳細ページが検索結果から消えた
【質問】
2022年11月21日から、特定のカテゴリにある数十万単位の作品詳細ページがGoogle検索結果から消えた。
Search Consoleで該当URLを調査したところ、URL検査は正常で「URL is on Google」と表示されるが、実際の検索結果に表示されていない。
Googleのインデックス時に何かしらの不具合が発生していると考えられるが、何か理由があれば教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認したところ、セーフサーチの対象となるページだった。
検索結果を確認した際のデバイスで、セーフサーチがオンになっていたのでは。
noindex を設定したページでインデックス登録
【質問】
robots.txtでクロールをブロックし、noindexでインデックスをブロックしているページがあるが、Search Consoleでインデックスを確認できている。なぜか?
【回答】
いただいたURLを確認した。
noindexが入っているページを、Googleがクロールしていないため、検索エンジンが認識できないが、外部からリンクあるので検索結果に表示されている (この場合、スニペットは表示されない)。
対処方法として、一度robots.txtを外して、クロールさせるのが良いのでは。
重要: noindex ルールが有効に機能するようにするには、robots.txt ファイルでページやリソースをブロックせず、クローラがページにアクセスできるようにしておく必要があります。robots.txt ファイルでページがブロックされている場合、またはクローラがページにアクセスできない場合、クローラは noindex ルールを認識しません。そのため、たとえばそのページが他のページからリンクされていれば、検索結果に引き続き表示される可能性があります。
同じ動画コンテンツでのインデックス処理の差
【質問】
2つのページに、全く同じHTMLコードでYouTubeのショート動画を埋め込んでいる。
Search Consoleを見ると、片方のページは動画がインデックスされ、もう1つのページは「ページ上で視認性の高い動画は検出されませんでした」と表示される。
なぜこのようなことが起きているのか教えてほしい。
【回答】
いただいたURLを確認したところ、どちらの動画もインデックスされていた。
インデックスやFetch に時間を要している可能性や、Search Consoleのレポートのタイムラグの可能性もある。
モバイルユーザビリティでエラーを検出
【質問】
スマートフォン実機で確認すると問題ないが、Search ConsoleのURL検査で確認するとモバイルフレンドリーエラーが検出される。
読み込まれたHTMLは問題なさそうだが、スクリーンショットを確認すると検出されたエラーの形で確認できる。
エラーを解消するには、スクリーンショットも問題ないように、修正する必要があるか?
※このサイトは、ダイナミックレンダリングです。
【回答】
いただいたURLを確認したところ、JavaScriptがタイムアウトしているようなエラーが発生していることを確認できた。
次のドキュメントをご覧いただき、修正してください。
また、現在ダイナミックレンダリングは推奨されていないので、リソースがあるのであれば、実装方法なども変更しても良いのでは。
バナー広告に隣接する「☓」ボタンの設置
【質問】
バナー広告に隣接する形で「☓」ボタンを設置し、タップすることで広告の削除に誘導するアプリをたまに見るが、ポリシー違反にならないのか?
【回答】
アプリのご質問なので、AdMobに関するご質問になる。
設置自体はポリシー違反には該当しないが、実装方法にご注意ください。
具体的には、「☓」ボタンが広告に近すぎることで、間違って広告をクリックしてしまうことがあると、偶発的なクリックを行う可能性が高いので、ポリシー違反となる可能性がある。
「☓」ボタンを使用することはあまり推奨していない。
詳細は以下のページをご覧ください。
Google ポリシー オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2023年1月12日を予定しています。
2022年を振り返って
あんなさん
コロナで大変な状況でしたが、少しずつ落ち着いてきた方も多いと思います。
オフラインのイベントも少しずつ増えてきました。
Face to Faceでお会いできる機会も増えてきたので、来年はみなさんと直にお会いしてお話しする機会があるといいなと思っています。
漫画コンテンツなども作成して、さまざまなご感想をいただいていますが、初心者の方にもわかりやすくメッセージを伝えていけるようにしていきたい。
来年も楽しみにしていただけると嬉しいです。
(伊藤より)
こちらにもご招待いただきました。ありがとうございます。
本日は、Google 検索セントラルのヘルプ コミュニティで活躍する Product Expert の方々とお会いする機会を頂きました。みなさん、お忙しい中ありがとうございました!色々有益なフィードバックや情報を頂くなど楽しい時間でした。また来年もよろしくお願いします!ちょっと早いかな(笑)。 pic.twitter.com/b0pkz3LwkA
— Takeaki Kanaya ★ 金谷 武明 (@jumpingknee) December 19, 2022
金谷さん
名称がポリシーオフィスアワーに変更されたが、まだまだAdSense関連のご質問が少ないように思われる。
Searchも色々と未来にきた。
例えば、モバイルフレンドリーアップデートも2015年なので7年前。時代も変わってきている。
新しい方もたくさんいると思うので、基本的な情報の伝え方も変えていこうと思っている。
次のことが総合的に必要になっていると感じるので、2023年は、この辺りも切り分けて、お伝えしていきたい。
- 良いコンテンツとは何かを突き詰めて考えること
- 良いコンテンツを客観的に評価できる判断力
- 良いコンテンツをGoogleに伝える技術的な理解
来年もみなさまにわかりやすくお伝えしていきたいので、引き続きよろしくお願いいたします。
ナレッジ