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Google検索オフィスアワー (2021年1月28日)

Google検索オフィスアワーSEO

2021年1月28日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。

Googleからのお知らせ

Google 検索セントラル ブログの新しいURL

昨年末、検索関係のリソースをGoogle検索セントラルにまとめたが、ブログも移行している。

Google 検索セントラル ブログ

インデックスカバレッジレポートが改善される

インデックス カバレッジ データの改善

  • クロールエラーがより詳細な解決策でマッピングされるように
  • robots.txtの警告
  • コンテンツなしでインデックス登録が追加
  • ソフト404がより正確に

ポッドキャスト

ブログ記事

2020年12月23日のGoogle検索オフィスアワー以降のブログ記事です。

Q&A

[CWV] サイトの評価対象

【質問】
Core Web Vitals はページ単位の評価という認識。

①スコアが低いページがあった際、サイト全体の評価に影響することはないと考えて問題ないか?

②スコアが低いページを noindex や robots.txt で disallow しており、検索エンジンにヒットしないページの場合、CWVの評価対象外という認識で問題ないか? (UX改善のため対応を考えているが、対応優先度を悩んでいる)

【回答】
①CWVはページ単位の評価だが、評価の悪いページがサイト内の他のページに悪影響を及ぼす可能性はある。

②CWVのデータソースは、CrUXデータとなり、実際のユーザーがページを閲覧する際のパフォーマンスを計測している。
なので、Googlebotを制御する施策を行なっていても、データは集まっていく。

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[CWV] LCP/FID/CLSの定義

【質問】
LCP/FID/CLSの測定は、「ページアクセス直後の数値」で判断されるのか?それとも「クリック/タップ等、ユーザー行動により発生した数値変更」も加味されるのか?

一例を挙げると、「リンクやボタンを押すとコンテンツが開閉するUI」「フォームを操作すると Ajax でコンテンツが呼ばれるUI」では、後続のコンテンツでCLSが発生することもある。
ページ直後では起こらないがユーザーによる操作で起こる数値変化は評価対象なのか、それとも改修対象なのか教えて欲しい。

【回答】
コンテンツが読み込まれるに従いLCPの数値が更新されることはあるし、ユーザー操作によってCLSが更新されることもある。

Web VitalsのChrome拡張を使えばCWVのスコアをリアルタイムで表示できる。

Largest Contentful Paint は、ユーザーがページで最も有意義なコンテンツをどのくらい早く見ることができるかを表します。感覚的な読み込みスピードを測定し、ページ読み込みタイムラインにおいてページの主要コンテンツが読み込まれたと思われるタイミングを指します。
First Input Delay は、最初の入力までの遅延を表します。応答性を測定して、ユーザーが最初にページを操作しようとする場合に感じるエクスペリエンスを定量化します。
Cumulative Layout Shift は、ページがどのくらい安定しているように感じられるかを表します。視覚的な安定性を測定し、表示されるページ コンテンツにおける予期しないレイアウトのずれの量を定量化します。

Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標

より詳しい情報は以下のページもご覧ください。

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[CWV] データ不十分な場合のスコアの扱い

【質問】
以下質問する。

①CrUXデータにデータが溜まっていない場合のCore Web Vitals に関するページエクスペリエンスの取り扱い

②データが不十分な場合に、Search Consoleレポートの「ウェブに関する主な指標」のスコアが反映されているのはなぜか?
PageSpeed Insightsのレポートには「データ不十分」として表示されないのに不思議です。

【回答】
①Core Web Vitals に限った話ではないが、全てのサイトで完全にシグナルを把握できるわけではない。
ランキングアルゴリズムの一部において、十分なデータがなかったとしても対応できるようにしている。

Googleで仮説を立てて、より多くのデータが得られる場合に、その仮説を調整している。

類似ページのスコアを用いて、ページが溜まっていないページのスコアを推定する。
サイト構造が複雑でGoogleが正しく認識できない場合、サイト全体のスコアをそのページに適用することもある。

②プロダクトチームにも伝えたが、より詳細なデータを共有していただければとのこと。

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ウェブに関する主な指標のデータ欠損

【質問】
モバイルは良好112件と表示されるが、デスクトップは不良0件、改善0件、良好0件と表示される。
12/4〜7、10、11日のみデスクトップも良好118件と表示された。

なぜデスクトップだけ0件と表示されるのか?

【回答】
モバイル版のデータは十分に溜まっていたが、デスクトップ版は十分なデータを取得できなかったために、表示されなかった。

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[CWV] トップストーリー枠への影響

【質問】
CWVがトップストーリー枠に影響することを気にしている。
John Muellerさんの発言から、AMP版が評価対象になると理解していた。

以下質問する。

①CrUXデータはAMPキャッシュはオリジンに統合されるので、両方のデータが使われるとのことだが、AMPキャッシュ、AMPキャッシュ元URL、モバイルのURLのすべてのCrUXデータが合算されて計算対象になるのか?

②「CWVの評価が75パーセンタイルで評価」という想定から考えると、AMPとモバイルページにおいてCWVに差異がある場合、AMPとモバイルページのPV比率で、AMPページが75%以上のアクセスになっていなければ、AMPはCWVのランキング評価において影響しないと考えている。さらにモバイルのトップストーリーで表示される日本の多くのサイトでは25%にならないと考えている。この想定は正しいか?

③2021年5月段階でPaired AMPのトップストーリー枠有無の判定は、AMP版のみか、AMP版+スマホウェブなのか教えて欲しい。

【回答】
①はい。適切な正規化の設定が行われている場合、合算されて計算対象になる。

詳細は、コミュニティのFAQに追加される予定。もうしばらくお待ちくださいとのこと。

コアウェブバイタルとページエクスペリエンスに関するFAQ

②③時間もリソースも限りがある中で、AMPページと非AMPページのどちらを取り組めばいいのかという趣旨の質問。
様々なサイトがあり、一概には言えないのだが、個人的には、モバイルサイトのパフォーマンスがボトルネックになっていることが多いような気がする。もしAMPファーストに移行するつもりがないのであれば、対応に時間のかかるモバイルページからやってみると思った。
ビジネスモデルなどもあると思うので、その辺りを考慮して答えを見つけてくださいとのこと。

トップストーリーに関するページエクスペリエンス ランキングについては以下の記事を参考にして欲しい。

より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価

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「その他のクライアントエラー」対処方法

【質問】
Search Consoleのクロールの統計情報→レスポンス別で、「その他のクライアントエラー(4xx)」が4割近く発生している。
詳細を見てもリクエストタイプに対する例が表示されていない。
対処方法を教えて欲しい。

【回答】
ご質問いただいた時期には表示されていなかったが、今は例が記載されている。

もし例が表示されていない場合は、「その他のクライアントエラー(4xx)」はサーバに記録が残っているので、サーバログを確認して欲しい。

YouTubeでみる→32分31秒から再生

検索結果に表示されなくなった

【質問】
1週間前にページを変更したところ、検索結果に表示されなくなった。
カバレッジには「送信して登録されました」として表示されている。画面の上に、「レポートはこれから更新されるので、問題の検証は現在使用できません。」と案内がある。
以下質問する。

①「レポートはこれから更新されるので、問題の検証は現在使用できません。」の意味を教えて欲しい。

②コアアップデートが原因なのか、サイトに問題があるのか、原因を知りたい。

【回答】
①頂いたURLを確認した。レポートの中身の基準が変わるということなので、現在は解消されていると思う。

②サイトに大きな問題はなかったので、アルゴリズムの結果と思われる。
今回のサイトは、新しいサイト。なので、インデックス周りが安定していないことは起こり得る。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドを参考に改善してくださいとのこと。

YouTubeでみる→34分25秒から再生

多数スパムサイトに名前が記載されている

【質問】
130以上のスパムサイトに自分の名前がランダムに貼り付けられている。
早急に対処して欲しい。

【回答】
スパムサイトのURLをいただいている。日本語キーワードによるハッキングによる典型的なスパム。
スパムレポートで、ハッキングされたサイトとして送ってください。

以下の動画もご覧ください。

YouTubeでみる→40分14秒から再生

フランチャイズ店舗独自のサイト展開構成

【質問】
①メインとなるサービスサイトとは別に、フランチャイズ店舗サイトを想定している。
店舗サイトは、テンプレートは同一で、サービスメニュー、お店の特徴紹介、申し込みフローなど、ほとんどのコンテンツが全店共通。
重複コンテンツの量産と判断されるのか?

②重複コンテンツの発生という意味では、サイト内にディレクトリを区切って展開しても、別のドメインで展開しても、検索の影響に差異はないか?

【回答】
①重複コンテンツと判断される可能性は極めて低いので、あまり気にしなくて良い。

②サイト内にディレクトリを区切った方がユーザーにわかりやすいと思えば、ディレクトリで展開すると良い。それぞれの店舗が独立していることを示したいのであれば、ドメインを分けるとよい。

重複コンテンツがあることで問題になることはない。しかし価値は低いことが多い。その結果、ランキングに影響を与えることもある。

重要なのは、重複コンテンツよりも誘導ページのスパムに当たることがあるので、そちらを気にして欲しい。
誘導ページが原因で、手動対策の対象になることはある。防ぐには、オリジナルのコンテンツを増やしていくと良い。例えば、「お客様の声」や「店舗紹介」など固有のコンテンツを増やしてサイトを作っていくと良い。

誘導ページ

フランチャイズの店舗の場合、サービス内容は同じなので、店舗ごとに同じページになることは悪いことではない。このことが原因で順位が下がる可能性は低い。

店舗ごとに独自のコンテンツを増やして、店舗独自の価値を提供できるようなサイトを作っていくと良い。

サービス紹介ページなど、ほかの店舗と同じようなコンテンツになってしまうページは、逆説的にはフランチャイズ展開している大手の強みでもあるので、高品質なサービスをどの店舗でも受けられることを売りにしていくのも良い。

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XMLサイトマップの記述

【質問】
ドキュメントでは、urlsetタグのネームスペース xmlns のURLが http になっているが、httpsでも問題ないか?

サイトマップの作成と送信

以下のように記述したい。

<urlset xmlns=”https://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>

【回答】
問題ない。Googleとしては同じように扱っているが、一般的にはhttpで書かれていることが多い。
懸念事項としては、一般的にhttpで書かれていることが多いので、管理上の問題が生じることは考えられる。

[XML ネームスペース] についてはご自身でお調べくださいとのこと。

YouTubeでみる→52分01秒から再生

Sitemap送信時にPC/SPともリンクする場合

【質問】
別々のURLでサイトを運営しており、サイトの中にアノテーションをきちんと設定している。

サイトマップでcanonicalで指定しているPCのURLを送信しているが、サイトマップのドキュメントに以下のようにある。

ページのモバイル版とデスクトップ版の URL が異なる場合は、サイトマップでいずれかの URL にのみリンクすることをおすすめします。ただし、両方の URL にリンクする必要があると考えられる場合は、URL にアノテーションを付けて、デスクトップ版とモバイル版を示します。

サイトマップの作成と送信

「両方の URL にリンクする必要があると考えられる場合」とはどのようなケースを想定しているのか?

【回答】
昔は、テンプレートの問題で、サイトの中にアノテーションを設定することが難しいケースがあった。その時にサイトマップで対応していた。
今回は、アノテーションを設定しているとのことなので、特に気にしなくて良い。

もしサイトマップに記載する場合、どちらのURLがいいのかといえば、金谷さんならば誤差くらいの話になるが、モバイルのURLにするとのこと。

以下のドキュメントも参考になります。

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″
xmlns:xhtml=”http://www.w3.org/1999/xhtml”>
<url>
<loc>http://www.example.com/page-1/</loc>
<xhtml:link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)”
href=”http://m.example.com/page-1″ />
</url>
</urlset>

別々の URL > サイトマップ内のアノテーション

YouTubeでみる→55分46秒から再生

AMPのGA4サポート

【質問】
①AMP (Webストーリー含む) はGA4をサポートしているか?

②サポートしていなければ、サポート予定はあるか?

③見サポートの場合、Paired AMPの構成のサイトでは、GA4を利用すると、AMPページはトラッキングできないということになり、旧GAとのレポートに乖離は生じるか?

【回答】
①サポートしていない

②サポートしていないのだが、予定についてお話できることはない。

③乖離が生じる可能性はある。

YouTubeでみる→1時間1分25秒から再生

Google検索オフィスアワーに質問するには?

質問フォームから質問できます。

質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。

次回は、2021年2月25日を予定しています。