書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

Google Dance Osaka 2018に参加したので感想を書いてみた

SEO

11月15日に大阪で開催されたGoogle Dance Osaka 2018に参加しました。

場所はグランフロント大阪で、参加者は総勢200名。SEOに関わっている方、オンラインマーケティングに関わっている方などを対象としたイベントのため、検索エンジンや集客が好きという方々が集まり、イベントは盛り上がりました。

Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的にしたイベント Google Dance、日本でも 2016 年より 3 年にわたって毎年開催してまいりました。

今回、日本では初めて東京以外での開催となる Google Dance Osaka を開催することになりました!今回の Google Dance Osaka では、Google 画像検索、Search Console についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。

Google Dance Osaka 2018 開催のお知らせ

Google Dance のイベントは、毎回Tシャツをもらえるのですが、Google Dance Osaka のTシャツは、たこ焼きをモチーフにしていて最高にかっこいい!
また、名刺入れホルダーも一緒に渡されたのですが、Google Dance Osakaのロゴが印刷されていて素敵です。

Google Dance Osaka 2018 Tシャツ

Google Dance Osaka 2018 名刺ケース

こういう細かい点にこだわってイベントをするのは、本当に大変です。主催者であるGoogleの金谷さんやあんなさんのGoogle Danceへのイベント愛が溢れているのが伝わってきますよね。Google Dance のイベントのファンがたくさんいるのも頷けます。

登壇者の発言内容をタイムライン的に追っている記事はいくつもありますので、僕はGoogle Dance Osakaに参加した感想を書こうと思います。

Google Dance Osakaとは

Google Dance Osakaとは、Googleの検索チームと、ウェブマスターとの交流を目的としたイベントで、初めて大阪で開催されました。
日本では2016年から2018年まで毎年東京でGoogle Dance Tokyoが3回開催されました。

2018年のGoogle Danceのイベントは、4月に東京、7月にシンガポール、9月にスイスでも開催され、今回の大阪と合わせると4回開催されたことになります。

今回登壇されたサイバーエージェントの木村さんは、全部出席している模様。凄いなあ。

なぜGoogle Danceなのかというと、Googleのアルゴリズムが更新されるたびに、検索結果の順位が激しく変動したことを、ウェブマスターがGoogle Danceと読んでいたことがきっかけだったようです。

Google社員によるセッション

3人のGoogle社員によるセッションが行われました。
すべて英語でのセッションでしたが、通訳のヘッドセットが用意されており、同時通訳された日本語で聞くことができました。今後の検索の流れや、ウェブマスターとして何か有益な情報はないか、耳をダンボにして聞きました。

会場に来られなかったウェブマスター ヘルプ フォーラムの仲間より、Twitterで実況をお願いしますと言われていたのですが、セッションの話を聞くのに夢中で、ほとんど実況できませんでした… すみませんでした。

以下3名の方のセッションでした。

  • Juan Felipe Rincón さん
  • Idan Avraham さん
  • Gary Illyes さん

みなさん画像検索についてのお話が多かったように思います。それだけGoogleは画像検索に力を入れているということなのでしょう。

Juan Felipe Rincón さんのセッション

Juan Felipe Rincón さんのセッション

このセッションで印象的だったことは、Googleの使命である「世界の情報を整理して誰でもアクセスできるようにすること」を実現するために、Googleは様々なアプローチを取っているということ。その中の一つに、AIを使ってユーザーに最適な情報を提供していくということも含まれています。

検索エンジンに入力される「15%のクエリ」が、今まで検索されたことのない検索クエリという現状を考えると、ユーザーが必要としている情報は何かを検索エンジンが理解し、ユーザーに最適な情報を提供することは非常に難しいはず。でも、この部分にGoogleはしっかりと向き合って、これからもGoogleはユーザーのニーズを的確に捉えていきたいとのことでした。

↓Juan Felipe Rincón さんのスライドでは、何度も「Googleの使命」についての言及がありました。

Organize the world’s infomation and make it universally accsssible and useful

Googleの使命は、世界の情報を整理して誰でもアクセスできるようにすること。

「Googleの使命」を実現するためにGoogleが取り組んでいる4つの原則は、昔から全く変わっていないとのことです。

  • Focus on the user (ユーザーに焦点を当てる)
  • Strive for relevant and high quality information (関連性のある高品質の情報を求める)
  • Follow an algorithmic approach (アルゴリズム的なアプローチに従う)
  • Rigorously test every change (すべての変更を徹底的にテスト)

今後、Google検索はどうなるのか?

次の3つのことが、今後の検索では重要なものになっていくというお話でした。

  • Journeys
  • Queryless
  • Visual
Journeys

Googleは、ユーザーの検索ジャーニーを踏まえて、ユーザーが必要としている情報を提供しようと考えているとのこと。
例えば、数日間に渡って同じクエリを検索するユーザーは、2度目3度目に同じクエリを調べる時は、より深い情報を必要としますよね?僕たちも何か調べ物をしている時、調べれば調べるほど、詳細な情報が欲しくなることはよくあると思います。

ユーザーの検索ジャーニーが満足の行くものにするために、検索エンジンは、Topic layerナレッジグラフ を使っているとのことでした。

Queryless

ユーザーが検索クエリを入力しなくても、ユーザにとって必要としている情報を届けることで、ユーザーの検索ジャーニーを豊かにすることにもGoogleは力を入れています。

クエリレスでユーザーに情報を届けることは、現段階でGoogle Discoverに実装されています。
Chromeの新しいタブ、Googleアプリを開くと、Google Discoverで自分に興味のあるニュースや記事が紹介されますよね?現状そこまで精度は高くないかもしれませんが、機械学習を使って精度が上がっていくことは間違いなさそうです。

以前開催されたGoogle Dance Tokyo 2017 でGoogleの大倉さんが、「ユーザーが検索しないと検索結果が返せないのが恥ずかしい」というお話をしていたことを思い出しました。今後、Discoverの精度が上がっていけば、クエリレスで欲しい情報が手に入るようになりますね。

僕が管理するいくつかのサイトでも、最近Google Discoverからの流入があるページが増えてきました。
↓SEOの神である辻さんも言及されていますので、Google Discoverからの流入は目が離せません。

Visual

ユーザーの検索行動は、テキスト検索だけでなく、画像検索も増えています。
Googleでは、大量の画像の中から、画像の中身が何なのか分かるようになってきています。Googleフォトでテキストで画像を検索できることを考えても、検索エンジンがある程度、画像を理解していることは間違いないはず。
Googleでは、ユーザが欲しい画像を提供するだけでなく、ユーザーが画像の先にどんな情報を必要としているのかと言ったことも含めて、ユーザーに提供していくことを考えているのでしょう。

Idan Avraham さんのセッション

Idan Avraham さんのセッション

Search ConsoleのエンジニアであるIdan Avraham さんからは、先日リリースされた「新しいSearch Console」ついてのお話がありました。

お話を伺う中で感じたことは、Googleが「新しいSearch Console」を提供することで、多くのウェブマスターの手助けになることを真剣に考えていることです。
Search Consoleを使いこなせるユーザーもいれば、Search Consoleの設定で躓くユーザーもいます。上級者にも初級者にもSearch Consoleが使える環境をGoogleは目指しているのです。

「新しいSearch Console」は、大規模サイト・中規模サイトをどのように助けることができるか?

大規模サイト・中規模サイトのウェブマスターは、ウェブの技術についても詳しく、Search Consoleも使いこなせるユーザーが多い。
そこで、旧Search Consoleでは見ることができなかったデータを、新Search Consoleで提供できるようにしたとのことです。

  • 検索パフォーマンスのデータも16ヶ月取得可能
  • URL検査
  • インデックスカバレッジレポート

「新しいSearch Console」は、小規模サイトをどのように助けることができるか?

多くの小規模サイトのウェブマスターは、Search Consoleを使いこなすことはできません。中には、サイトにSearch Consoleを設定することも難しいユーザーもいます。
小規模サイトのウェブマスターにとって、WIXなどのCMSを使って、ウェブサイトをなんとか構築することはできても、その後、データに基づいてウェブサイトを改善していくことは難しいのが現状です。
さらにアクセス数もあまり多くないので、検索ユーザーがどのようにサイトにアプローチしているのかも把握できていないウェブマスターも多くいます。

このような現状をGoogleは変えていきたいと考えていたので、次のようなことを行ったというお話でした。

CMSプラットフォームと連携する

CMSプラットフォームであるWIXやSquarespaceと連携を行ったとのことでした。
WIXで初期設定を行うと、APIを使って自動でGoogleに繋がります。これによって、検索ユーザーがどのようにウェブサイトを発見したといった情報を、ウェブマスターが簡単に把握できるようにしました。
初心者のウェブマスターにも分かりやすく、優しい方法で、アプローチを取っているとのことです。

Idan Avraham さんのセッションの中で、CMSプラットフォームの話が出てきた際、WordPressだけでなくJoomlaが出てきたのが個人的には嬉しかったです。
日本ではWordPressのシェアが圧倒的だし、Joomlaを知らない方が大半ですが、イスラエルではJoomlaのシェアが高いと聞いていたので、やはりといった感じでした。
僕自身、数年前にCMSを学んだ際、WordPressとJoomlaを勉強しました。最近、Joomlaを使う機会はほとんどありませんが、CMSとしてはWordPressよりも優秀だと個人的には思います。
PHPを知らなくても、Joomlaは自由度の高いサイトのカスタマイズができますので。日本でJoomlaが流行らなかったのは、Joomlaはプラグインが英語のものばかりだったという事情もあるのだと思います。

検索結果にSearch Consoleのデータを表示

検索結果にSearch Consoleのデータが表示されるようになりました。Googleアカウントでログインして検索した場合、アカウントに紐付いているSearch Consoleのデータが表示されるようになっていますよね。

Search Consoleを利用する初心者向けに、この機能を実装したようです。

ちなみにSearch Consoleに100個とかサイトを登録している場合、何を検索しても、Search Consoleでデータが表示されてしまうことがよくあります。
Googleではオプトアウトのような機能も検討しているというお話でした。

すでにオプトアウトするChrome拡張もあるようです。

Gary Illyes さんのセッション

Gary Illyes さんのセッション

Google画像検索についてのお話でした。

100%のウェブマスターは、自分のサイトに画像を使っているのに、画像の最適化をしているユーザーは少ないとのこと。
検索エンジンが、画像を理解できるようにすることは重要です。

2018年4月におこなわれたGoogle Dance TokyoでもGoogleの長山さんが、画像サイトマップは重要というお話をされていたので、画像サイトマップを設置していない方は、早く設置することをオススメします。

ウェブマスターならば、検索エンジンが画像を理解できるようにするために、次のことは意識してやってくださいとのことでした。

  • Google botが画像にアクセスできるようにする
  • 画像サイトマップを作成
  • 画像にタイトルを入れる
  • alt属性を利用する
  • 画像のファイル名
  • 画像の近くにテキストを入れる
  • 
画像のキャプションを入れる
  • 構造化データを追加する

参考 画像を検索エンジンに認識させる方法

Googleの画像公開に関するガイドラインは、最近更新されましたので、目を通しておくことをオススメします。

Gary Illyes さんのお話の中で、レスポンシブ画像を使って、ユーザーに高品質な画像を高速で届け、ユーザーが満足するユーザーエクスペリエンスを提供することも重要とのことでした。

Google 画像検索に最適化する方法
Google 画像検索に最適化する方法を紹介します。 2019年4月8日、Google主催のイベント「Webmaster Conference Okinawa」に参加しました。Google の Gary Illyes氏による画像検索について...

一般のセッション

木村 賢 さんと辻正浩 さんのセッションが行われました。15分ずつのセッションでした。
とても勉強になる内容でしたが、木村さんのセッションは一部撮影禁止のスライドもありましたし、辻さんのセッションはSNS投稿禁止でしたので、ここでは触れません。参加者だけの特典ということで。

  • 検索者に好まれるウェブサイトとは – サイバーエージェント 木村 賢
  • Google は教えてくれない「○○」のやりかた【完全版】 – 辻正浩

Lightning Talk

7名の方による、各5分間のLTが行われました。どの方のお話もめちゃ面白かったです。
興味のある方はTwitterのハッシュタグを追ってください。

  • ノンプログラマーのための、ちょまどのコード学園 – 千代田まどか(ちょまど)
  • 負債45億円からの復活。小さな会社の大きなSEO~WEBが人生を変えてくれた~ – 株式会社パーシヴァル 酒匂雄二(さこっち)
  • お客さんと遊ぼう!見るべきは他社でも Google でもなくそこにあるリアル – 【ルカコ】仙田 忍/Shinobu Senda
  • レンサバ担当者直伝、ページ表示高速化のポイント! – 谷口元紀 @ さくらインターネット
  • ホームページ作成サービス「ペライチ」が取り組むスパムコンテンツへの対応 – 杉浦正実(株式会社ペライチ)
  • SEOの恋しさと、せつなさと、心強さと。 – りきゅー/石原利久
  • 「Google品質評価ガイドライン」の使い方 – 広岡 謙

懇親会

軽食とビールが提供され、参加者のみなさまとネットワーキングの時間がありました。
たくさんの方とお話したり、Google社員の方へ直接質問したり、みなさま有意義な時間を過ごしている様子でした。

サイト運営に役立つ情報

サイト運営に役に立つ情報をご紹介します。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

Googleのガイドラインは基本ですので、必ず目を通してください。検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド を熟読して、ユーザーの検索意図を満たすようなコンテンツを作れば、検索クエリにもよりますが、検索エンジンはきちんと検索結果に上位表示してくれます。

Search Console ヘルプ

実際にサイトを運営していく中で不明な点があれば、Search Console ヘルプ を見てください。

ウェブマスター ヘルプ フォーラム

ヘルプページを読んでも分からない点があれば、Google 検索セントラル のヘルプ コミュニティ で質問してください。
その際、URLを共有していただくと、より具体的なアドバイスが付きます。

ウェブマスター オフィスアワー

ウェブマスター オフィスアワー は毎月1回YouTube Liveで開催されています。録画でも見れます。
ここではGoogle社員に直接質問ができます。URLを非公開で質問できますので、URLを開示できない方はこちらで質問してください。

Google ウェブマスター向け公式ブログ

検索エンジンに最適化したウェブサイト制作や運用をしたい方は、Google ウェブマスター向け公式ブログ の読者になることをオススメします。

Google品質評価ガイドライン

Google社員のセッションでも、何度か出てきたのが Google品質評価ガイドライン です。英語版しかなく164ページというボリュームですが、SEOに取り組んでいる方は熟読することをオススメします。

今回のGoogle Dance Osakaはラストダンス

今回のGoogle Dance Osakaで、Google Danceはラストダンスとのことです。

でもご安心ください。Google Danceとしてのイベントは終了ですが、Googleは同様のイベントを名前を変えて行うかもしれないとのこと。
どんなイベントなのか、非常に楽しみですね。

さいごに

Google Dance Osakaは楽しいイベントでした。13時に会場に入り、14時から20時まであっという間でした。

イベントを主催したGoogleの金谷さん、あんなさんお疲れさまでした。
セッションやLTで登壇された方も、お疲れさまでした。

普段SEOやマーケティングに関わっている方でも、Googleの中の人に、直接質問できる機会というのは、なかなかないはずです。
今後も、このようなイベントが開催されるといいなと思っています。