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Googleマイビジネスのウェブサイト機能を、インバウンド向けサイトとして活用する方法

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Googleマイビジネスのウェブサイト機能を、インバウンド向けサイトとして活用する方法

インバウンドで訪日外国人向けのサービスや商品を扱っている店舗ならば、多言語サイトは必須です。(僕が言うまでもなく当たり前の話ですが…)

予算もリソースもあるのであれば、現在運用している独自ドメインのサイトを多言語対応すると、訪日外国人にとって便利なことは言うまでもありません。

でも、予算もリソースもなくて困っている店舗オーナーもいると思います。

この記事では、Googleマイビジネスのウェブサイト機能を、インバウンド向けサイトとして活用する方法についてお伝えします。

Googleマイビジネスのウェブサイトは、言語を選択できる

Googleマイビジネスのウェブサイトは言語を選択できることをご存知でしょうか?
65言語から1つ言語を選択できます。管理画面で簡単に設定できます。

サイトのメニューやレビューを選択した言語で表示することが可能ですので、インバウンド向けに多言語サイトとして活用することが可能です。
では管理画面で、ウェブサイトの言語を英語にした場合、どの項目が自動翻訳されるのか見ていきます。

英語で自動翻訳される

以下の項目について自動で英語で翻訳されます。

  • ウェブサイトのメニュー
  • 問い合わせボタン
  • レビュー
  • 営業時間
Googleマイビジネス、自動翻訳される

営業時間

英語で自動翻訳されないもの

次の項目については自動翻訳されないので、オーナー側で、日本語と英語の両方を記載しておく必要があります。

  • 投稿の記事
  • ビジネス概要
Googleマイビジネス、自動翻訳されない

投稿の記事

英語に変更できないもの

住所だけは日本語のままで自動翻訳されません。またオーナー側でも修正できないのでご注意ください。「GET DIRECTIONS」ボタンは英語なので問題ないと思いますが。

住所は英語に変更できない

住所は英語に変更できない

Googleマイビジネスのウェブサイトの言語を変更する方法

次の手順になります。

  1. 管理画面より「ウェブサイト」をクリック
  2. 「その他」をクリック
  3. 「言語を変更」から言語を選択

1. 管理画面より「ウェブサイト」をクリック

Googleマイビジネスの管理画面より「ウェブサイト」をクリックしてください。

2. 「その他」をクリック

「その他」をクリックします。

3. 「言語を変更」から言語を選択

「言語を変更」から表示したい言語を選択します。今回は英語に変更してみます。
簡単ですよね?これでGoogleマイビジネスのウェブサイトが英語表示になりました。

Googleマイビジネス、ウェブサイト、言語を変更

ドメインはどうすればいいのか?

今後、インバウンド向けにどのようにサイトを展開するかで方法は異なります。
今の時点でまだ分からないという方は、別途独自ドメインを取ってからGoogleマイビジネスのウェブサイトを作成することを強くオススメします。.comドメインならば年間1000円程度なので費用的な負担はありません。

独自ドメインのウェブサイトで、英語対応する予定はない

英語対応する予定がなければ、business.site のサブドメイン (https://example.business.site) で英語サイトを作ります。このドメインなら無料で使えます。

以下のようになります。

  • 日本語サイト・・・https://example.com/
  • 英語サイト・・・https://example.business.site/

独自ドメインのウェブサイトで、英語対応する可能性がある

今度、多言語対応するかもしれない、もしくは、まだ予定が分からない方もいると思います。
この場合、今お使いの独自ドメインとは別に、独自ドメインを取得してください。

なぜなら、既存の独自ドメインのウェブサイトを英語対応した際、301リダイレクトが設定できるからです。これにより、ユーザーにも検索エンジンにも新しいページを表示することができます。

ちょっとよく分からないという方もいるかもしれないので、もう少し詳しくお話します。

Googleマイビジネスのウェブサイト機能を使って、独自ドメインを取得して英語ページを作成すると次のようになります。

  • 日本語サイト・・・https://example.com/ (独自ドメインのウェブサイト)
  • 英語サイト・・・https://example1.com/ (Googleマイビジネスのウェブサイト機能)

英語サイトをより充実させようと思ったら、Googleマイビジネスのウェブサイト機能では限界があるので、独自ドメインのサイト (https://example.com/) の中にページを作っていくことになります。すると次のようなサイトの構成になります。

  • 日本語サイト・・・https://example.com/
  • 英語サイト・・・https://example.com/en

この時、英語サイトのURLは変わりますよね? (https://example1.com/ → https://example.com/en)

URLが変わった場合、301リダイレクトを設定すれば、ブックマークなどから古いURL (https://example.com/) にアクセスしたユーザーを、新しいURL (https://example.com/en) に自動で転送できます。

また検索エンジンに対しても、以前のページの評価を引き継ぐことができます。

なので、今後既存の独自ドメインのサイトで多言語対応する可能性が少しでもあるのであれば、別途独自ドメインを取得しておくことをオススメします。

ナレッジパネルの情報は自動翻訳されるけど、Googleマイビジネスのウェブサイトは自動翻訳されない

この点も頭に入れておいてくださいね。

お店を検索した際、検索結果のナレッジパネルの情報は、検索者の言語環境に応じて自動翻訳されます。英語環境のユーザーならば英語で見ることができます。

ところが、Googleマイビジネスのウェブサイトは自動翻訳されません。
Googleマイビジネスの管理者の言語環境がデフォルトで設定されますので、日本人がオーナーの場合、ウェブサイトも日本語になります。
英語圏の方がGoogleマイビジネスのウェブサイトにアクセスしても、日本語で表示されます。

さいごに

Googleマイビジネスのウェブサイト機能を、インバウンド向けサイトとして活用する方法お伝えしました。

1言語しか設定できませんが、英語サイトとして活用できますので、予算もリソースもなくて困っている店舗オーナーの方の参考になればと思います。