Googleマイビジネスの機能の一つにウェブサイトビルダーと呼ばれるウェブサイト作成機能があります。
1ページだけのペラページとはいえ、モバイルに対応していますし、何と言っても無料です。Googleマイビジネスの管理画面より簡単に作成できるのも特徴です。
ウェブサイト制作にかかる費用や技術で悩んでいる方にとって、非常に有益なツールと言えるでしょう。
この記事では、Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーを作成する方法と注意点についてお伝えします。
Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーとは?
Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーとはどのようなものなのか、メリットも含めて詳しく説明します。次のような特徴があります。
- 無料で簡単にウェブサイトを作成できる
- モバイルに対応
- URLは独自ドメインも設定可能
- Googleマイビジネスの情報が自動で反映
無料で簡単にウェブサイトを作成できる
無料で簡単に作成できる点が素晴らしいです。
ウェブサイトビルダー作成の手順は後ほど詳しくお伝えしますが、店舗詳細のテキストを用意しているのであれば、5分程度で簡単にウェブサイトが作成できます。HTML・CSS・JavaScript・PHPの知識は不要です。
店舗についてより詳しい情報を知りたい検索者に対して、ウェブサイトで情報発信が簡単にできるのは、集客にも役に立ちます。
Googleの公式ページにも次のように言及されています。
ユーザーの 70% 近くが、ウェブサイトがないビジネスよりも、ウェブサイトを開設しているビジネスから購入する可能性が高いと回答しています。
※ウェブサイトビルダーで掲載できる情報は、通常のサイトと比較すると自由度は低いため、限定的となります。
モバイルに対応
レスポンシブデザインのウェブサイトですので、モバイルに対応しています。
電話ボタンやルート検索ボタンもウェブサイトに組み込まれており、外出先からモバイルで店舗を検索するユーザーのことを考慮に入れた設計となっています。
URLは独自ドメインも設定可能
ウェブサイトのURLは管理者が自由に設定できます。
無料で使う場合
デフォルトだと business.site のサブドメインで公開されます。次のようなURLです。無料で使う場合、このURLになります。
- business.site のサブドメイン (https://example.business.site)
サブドメインの場合、exampleの部分を任意のビジネス名に設定できます。ただし、すでに使われている文字列は使えませんのでご注意ください。
すでに独自ドメインでウェブサイトを持っている方が、Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーでホームページを作成する場合は、サブドメイン (example.business.site) で公開することになります。
独自ドメインで使う
独自ドメインも設定可能です。Google Domainsでドメインを購入するのであれば、 管理画面から簡単に購入できます。
- 独自ドメイン・・・https://example.com/
Googleマイビジネスの情報が自動で反映
Googleマイビジネスの情報と連動しています。写真・投稿・口コミなどは自動で反映されます。
Googleマイビジネス以外の情報を記載することも可能です。編集画面に「概要の本文」があり、ここに詳しいビジネス概要や説明を追加したり、リンクも自由に設置できます。
どんなユーザー向けなのか?
次のようなユーザー向けです。
- 今はウェブサイトを持っていないけど、最低限のビジネス情報はウェブサイトで発信したい
- 将来的にきちんとしたウェブサイトを持ちたいので、それまでの繋ぎとして利用したい
ビジネスを立ち上げたばかりで、ウェブサイトを制作するための予算がない場合もあると思います。またウェブ制作の技術面でつまづいてしまう方もいると思います。
そのようなユーザーに対して、Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーは非常に役に立ちます。何と言っても無料で簡単に作成できますし、モバイル対応もしていますからね。
ウェブサイトビルダーを作成する方法
Googleマイビジネスでウェブサイトを作成する方法を見ていきましょう。
5分程度で簡単に作成できます。
1. Googleマイビジネスの管理画面から「ウェブサイト」をクリック
管理画面から左メニューの「ウェブサイト」をクリックします。
2. ウェブサイトを作成する
テーマを選び、ビジネス概要を編集し、写真を選択するだけで、簡単にウェブサイトが作成できます。順番に見ていきます。
①テーマを選ぶ
ウェブサイトのテーマを選びます。
②ボタンを設置
Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーには、ファーストビューにボタンが設置されます。
このボタンのアクションを好きに選ぶことができます。
- 今すぐ電話
- お問い合わせ
- ルートを検索
- 見積もりを依頼
- 面会予約
- メッセージを送信 (SMS)
- メッセージを送信 (WhatsApp)
自社サイトのお問い合わせに遷移するようにするのであれば、「面会予約」を選択して、自社サイトのコンタクトフォームのURLを設置します。
僕が試したところ「お問い合わせ」を選択してもURLが登録できず、作成したウェブサイトでボタンを押しても何の反応もしませんでした。
③ビジネス概要を編集
ビジネス概要を編集します。
- ヘッドライン:店舗名
- 説明:Googleマイビジネスのビジネスカテゴリが自動で挿入されますが、変更も可能
- 概要の見出し:ビジネス概要の見出し
- 概要の本文:任意でビジネス概要を入力できます。エディターもあるので、リンクなども自由に作成できる
検索エンジンにインデックスされると、「1. ヘッドライン」と「2. 説明」が検索結果のタイトル部分に表示されます。
④ヘッダー写真を選択
カバーで選択されている写真が、ヘッダー写真として表示されています。通常このままで変更する必要はありません。
もし、変更するということであれば、ヘッダー写真をアップロードして選択してください。
3. 「公開」をクリック
「公開」をクリックすれば、ウェブ上に公開されます。
弊社で作成したウェブサイトビルダーをご覧ください。
数日で検索エンジンにインデックスされます。
ただし、独自ドメインのサイトが別にある場合、business.site のサブドメインが検索結果の上位に表示されることは、ほとんどありません。もし表示されても独自ドメインより順位は低いのでご安心ください。
通常のGoogle検索で表示されるサイトは、独自ドメインのページが優先的に表示されます。
注意点
ウェブサイトビルダーを使って作成する時の注意点もいくつかお伝えします。
すでに独自ドメインのウェブサイトがある
すでに独自ドメインのウェブサイトを持っているケースもあると思います。
Googleマイビジネスで作成できるウェブサイトビルダーは1ページのペラページです。1ページにまとまっていて見やすい反面、掲載できる情報に限りがあることを頭に入れておいてください。
それに対して独自ドメインのサイトならば、店舗情報や商品、サービスなどの情報を詳細に記載でき、より詳しい情報をお客様に届けられます。
そこで、以下のようにドメインを分けると検索者の利便性が上がります。
- Googleマイビジネスで作成するウェブサイトビルダー・・・https://example.business.site
- 独自ドメインのウェブサイト・・・https://example.com/
将来的に独自ドメインのウェブサイトを作成する予定がある
現時点でウェブサイトはないが、将来的に独自ドメインのウェブサイトを作成するのであれば、business.site のサブドメインで公開するのではなく、独自ドメインを取得してウェブサイトビルダーを公開することをオススメします。次のようなURLです。
- https://example.com/
独自ドメインを取得してホームページを公開しておけば、将来きちんとしたウェブサイトを作成した場合、URLの変更が発生することもありません。URLが変更するのは、お客様に対しても、検索エンジンに対してもデメリットしかありません。
business.site のサブドメインから独自ドメインに301リダイレクトは設定できませんので、最初から独自ドメインで公開しておく必要があります。
ドメインの値段は .comドメインで年間1000円、jpドメインで3000円、co.jpドメインで4000円程度です。そんなに高いものではありません。
ちなみに、ドメインは必ずしもGoogle Domainsで取得する必要はありません。Google Domainsならば管理画面から簡単に取得できるメリットもありますが、少し値段が高いのでご注意ください。他のドメイン事業者から購入したものでも問題なく使えます。
Search Consoleは使えるのか?
Google検索からの流入を詳しく分析したい方もいると思います。Search Consoleを使えば、検索者の検索クエリやクリック率が分かります。
ただし、Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーには、HTMLメタタグやJavaScriptを挿入できませんので、無料のbusiness.site のサブドメインを使っている場合、Search Consoleは使えません。
- business.site のサブドメイン (https://example.business.site)・・・使えない
独自ドメインの場合、DNSレコードで認証する、もしくはGoogle Domainsでドメインを購入すれば、Search Consoleに登録できます。
- 独自ドメイン (https://example.com/)・・・使える
DNSレコードで認証する方法は、以前の記事をご覧ください。
Googleアナリティクスで解析できるのか?
残念ながらGoogleアナリティクスで計測することはできません。
- business.site のサブドメイン・・・できない
- 独自ドメイン・・・できない
さいごに
Googleマイビジネスのウェブサイトビルダーを作成する方法と注意点についてお伝えしました。
1ページだけのペラページですが、モバイルに対応していますし無料で利用できます。ウェブサイト制作に費用を書けられない、また技術的な問題で悩んでいる方にとって、非常に有益なツールと言えます。ぜひご活用ください。
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