携帯キャリアが次々と新プランを発表しています。
4月にdocomoが発表したプランは、2〜4割の値下げとなるとのこと。
5月13日にauが発表した新プランも、従来より4割値下げになる模様。でも、新プランの料金は複雑すぎると話題になっています。
auの新プラン、複雑過ぎて意味がわからないので、記事を書くのを諦めました。他の媒体を読んで下さい。
— すまほん!! (@sm_hn) 2019年5月13日
このようなツイートを見ると、もはや一般人が、auの料金プランを理解することは不可能だと思われます。
シンプルな料金プランを希望するユーザーは、MVNOへ移行するしかなさそうです。
なぜ携帯キャリアは、ユーザーが理解できないような複雑な料金プランを作るのか?
なぜ携帯キャリアがこのような割引プランを発表したのかと言うと、総務省が携帯電話料金の引き下げのために、端末代金と通信料金の完全分離を制度化する意向を示したことが発端になっています。
2019年3月14日に公開された「モバイル市場の競争環境に関する研究会 中間報告書」を見てみましょう。
こうした競争環境下における我が国のモバイル市場については、他の先進国と比較して利用者料金が総じて高く、また、その推移を見ても、下がる傾向が鈍い状態にあることが指摘され、また、端末購入者に対して大幅な割引を行う慣行が広く見られることに伴って、利用者の正確な理解が妨げられ、競争が働く前提である利用者による適切かつ自由なサービス選択が阻害される、利用者間の不公平が生じるという課題が認められる。
本研究会は、こうしたモバイル市場について、情報通信を取り巻く環境の変化を踏まえつつ、利用者が多様なサービスを低廉な料金で利用できる環境整備に向け、事業者間の公正な競争を更に促進するための方策について検討することを目的に2018年10月から開催され、利用者料金その他の提供条件と事業者間の競争条件の両面について、利用者の視点に立った検討を行った。
要するに、総務省から携帯キャリアに対して、他の先進国に比べて高い携帯料金を安くしなさいという指導が入ったと理解すると分かりやすいです。あと、端末購入を条件にした通信料金の割引もダメとのこと。
複雑な料金プランは利益の最大化のため
誰がどう見たって、複雑な料金プランは利益の最大化のために見えますよね?
総務省の指導は受けるけど、利益を最大化するために、あの手この手で考えた結果なのは明白ですからね。
auの営業利益は1兆円
auの利益がどのくらいあるのか見ていきましょう。
2019年3月決算のauの営業利益は1兆円を超えます。しかも、auの営業利益は毎年増収増益です。
- 2015年3月決算 6657億1900万円
- 2016年3月決算 8325億8300万円
- 2017年3月決算 9129億7600万円
- 2018年3月決算 9627億9300万円
- 2019年3月決算 1兆137億2900万円
さらに、2020年3月期の業績予想は、売上高が5兆2000億円、営業利益が1兆0200億円とのこと。
5Gの設備投資もあるのは理解できますが、利益出しすぎじゃありませんか?
複雑な料金プランは消費者を騙しているようにしか見えない
複雑な料金プランは消費者を騙しているようにしか見えません。
総務省から料金の値下げ圧力が厳しいから、表向きは言うこと聞きます。
でも実際は、利益の最大化のために悪知恵を働かせて、消費者に理解できないような複雑な料金プランというのは、正直どうかと思います。
複雑な料金プランが嫌ならば、MVNOへ移行すべし
複雑な料金プランが嫌ならば、MVNOへ移行してください。
auに限らず、docomoもソフトバンクも同じような料金プランですし、消費者が理解できないような複雑な料金体系なのは、ここ数年変わりません。
MVNOはどの会社でもシンプルな料金プランなのが特徴です。
MVNOで契約するならば、料金の把握は簡単にできます。
料金も安く、回線速度も速くて安定しているDMM mobileを例に上げてみていきます。
DMM mobileの料金体系はシンプル
DMM mobileの料金体系はシンプルです。
他のMVNOも料金体系がシンプルな点は大きく変わりません。
1人で契約する
1人で契約する、通話SIMカード1枚の月額料金を見ていきます。
- データ通信1GB・・・月額1,360円
- データ通信3GB・・・月額1,620円
- データ通信5GB・・・月額2,062円
- データ通信8GB・・・月額2,894円
- データ通信10GB・・・月額3,121円
- データ通信20GB・・・月額5,054円
家族3人で契約する
家族3人で契約する、通話SIMカード3枚の月額料金を見ていきます。
- データ通信8GB・・・月額4,406円 (1人あたり1,468円)
- データ通信10GB・・・月額4,633円 (1人あたり1,544円)
- データ通信15GB・・・月額5,810円 (1人あたり1,936円)
- データ通信20GB・・・月額6,566円 (1人あたり2,188円)
さいごに
以上、複雑すぎる携帯キャリアの料金プランと、MVNOのシンプルな料金プランを紹介しました。
携帯キャリアの新プランは、何にいくら払っているのかさっぱりわかりません。ユーザーを騙すような複雑な料金プランが嫌な方は、MVNOに移行することをオススメします。
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