スマホ出荷台数がガラケーの出荷台数を抜いて久しいですが、ガラケーの存在価値について考えてみます。
MM総研、2015年度上期の携帯端末出荷台数を発表――スマホはAppleがシェア50%に
MM総研は、2015年度通期の総出荷台数は3650万台(3.6%減)と予測する。このうち、スマートフォンは2760万台(0.4%増)、フィーチャーフォンは890万台(14.4%減)となり、スマートフォン比率は75.6%(3.1ポイント増)となる見通しとしている。
2015年上期の出荷台数は、75.6%がスマホ、24.4%がガラケーです。
ガラケーのメリット
通話機能に限ったらガラケーの方が断然いいです。コンパクトだし、3日位充電しなくてもバッテリーなくならないし。
液晶が割れるということもほとんど無いので、スマホより雑に扱える点もメリットですね。
- スマホよりコンパクトで通話しやすい
- バッテリーが持つ
- 頑丈なので落としも気にならない
NECの遠藤信博社長は25日、NTTドコモ向けに出している従来型の携帯端末(ガラケー)について「終息という方向感で動いている」と語った。当面は続ける方針だが、消費者のニーズ次第でいつでもやめられる準備を進める。
この日、携帯端末を手がける子会社「NECモバイルコミュニケーションズ」の事業を来年3月1日にNEC本体に吸収すると発表した。遠藤氏は「メンテナンスは続けるが、十分な要員がいない。NECの人も加える必要がある」と解説した。ガラケーをやめる時期は「見えていない」とし、当面は開発や製造を続ける方針だ。
NECは二つ折り携帯「N」シリーズで人気を集めたが、スマートフォンの普及で米アップルにシェアを奪われ苦戦。2013年7月にスマホ事業から撤退し、現在はガラケーだけ続けている。
NEC迷走してますね。きっと消費者のニーズがわからないのかな。
スマホのデメリット
通話以外の機能は、すべての点でスマホが優っています。が、高齢者でガラケーに慣れているという方は、未だにガラケーを使い続けてる方もいます。実際、iPhone 6s Plus や iPadこそ、高齢者向けなんですけどね。
- 最低7000円/月~と携帯料金が高い
- 大きいので電話がしにくい
- バッテリが持たない。2日持つスマホって無いですから。
ガラケーとスマホの2台持ち
スマホのデメリットは、ガラケーとの2台持ちで解決できます。
ガラケーなら通話してもバッテリーは持つし、通話しながらスマホも使える。
さらに2台分でも料金は3100円(かけ放題)とスマホの半額以下。
といっても2台持ちたくないという方もいるんですけどね。特に女性は・・・
格安SIMの契約者は半数がガラケーとの2台持ち!利用動向の調査結果が興味深い
格安SIMで契約しているプランについて聞いたところ、「データ通信のみ」という回答が54.9%、「音声プラン+通信プラン」という回答が43.6%となりました。先の調査結果でもあったように、格安SIMは2台目の端末としての利用も多いため、データ通信専用プランでの契約が目立ちます。
2台持ちユーザー向けのSIMフリーガラケー
格安SIMを利用するMVNOユーザーの43.6%が2台持ちユーザーです。
2台持ちユーザーは、ガラケーで通話をして、スマホやタブレットでデータ通信を行いますから、通話機能に特化したガラケーのニーズは絶対にあります。
通話とSMSに特化
ガラケーは「通話とSMSのみ」でいいのです。今までと同じような高機能ガラケーなら作る価値はないと思います。
こんなガラケー作ってくれないかな。絶対ヒットするんだけど。
- SIMフリー(国内でリリースするなら、W-CDMA方式とCDMA2000方式の両対応がベスト)
- バッテリーが長持ち。1週間充電しなくてもOKとか。
- 超コンパクト(70g程度)
- Bluetoothは必須(ヘッドセットで通話するので)
- メールやインターネットは不要
- カメラも不要
ほとんどのSIMフリー端末は、世界標準であるW-CDMA方式を採用しているものがほとんど。国内だとdocomoとソフトバンクのSIMが使えます。それに対して、auはCDMA2000という独自の方式を採用しているため、使えないことが多いです。
スマホやタブレットでできる機能はガラケーには不要
- インターネット、メール、ワンセグ、ラジオ、Suica、高解像度のカメラなど
8月にFREETELから「Simple」というSIMフリーガラケーが登場しましたが、あまりの出来の悪さに、なんと発売して数日で出荷停止となりました。おかげでプレミアムが付いてヤフオクで高騰したんですけどね。

わたくしも購入後、すぐにヤフオクで売りました。
何でもっとちゃんと作らなかったんだろう。Priori2ですごく評判が良くなったFREETELだけに残念でした。
2台持ちの月額使用料は?
電話をよくかける方
「ガラケーかけ放題 + スマホ MVNO データ通信プラン」がオススメ。docomo、au、ソフトバンク共に月額3100円(2200円 + 900円)
あまりかけない方
「ガラケー基本プラン + スマホ MVNO データ通信プラン」がオススメ。月額1980円(980円 + 900円)
1台持ちの月額使用料は?
SIMフリースマホを1台で使うコストは、IIJmioのみおふぉんなら月額1600円。
通話しない人向けです。DMM mobileならもう少し安いプランもあります。
でも、MVNOは通話をすると、料金がすぐ上がるんですよね。
通常30秒20円。みおふぉんダイヤルのアプリを使えば、30秒10円と半額。月額300円払って留守電つけると、留守電聞くだけで30秒20円かかります。
これに対して、ガラケーかけ放題なら留守電聞くのは無料ですから。
ちなみに一般電話にかけるなら、LINE Outが安い。
今後のガラケー
スマホになってから電話しなくなったという方が多いと思います。LINEなどのメッセンジャーアプリが多くを代替してくれるし、LINEで無料通話もできますからね。
電話をかけない方は、スマホ1台でMVNOにすれば携帯料金は確実に安くなる。
電話をかける方は、2台持ちの方が料金を抑えられるので、「通話とSMS」に特化したガラケーがあれば絶対売れます!
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