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「QRコード決済」に黒船登場・・・戦国時代が始まる!

インターネットテクノロジー

「QRコード決済」に黒船が登場します。

なんと、アリペイが「QRコード決済」を日本市場で始める模様です。ローソンや、百貨店、家電量販店など、すでにアリペイに対応している店舗で「QRコード決済」が導入されます。

先日のエントリーで、docomoが来年3月末までに「QRコード決済」を導入するという話をしました。docomoは、アリペイの動きを察知した上で発表したことは間違いないね。

docomoが導入する「QRコード決済」は、日本で普及するのか?
docomoが来年3月末までに「QRコード決済」を導入する模様です。テクノロジーとしてみると、なにも新しいことはありません。Suicaのような非接触ICと比較すると、明らかに後退している感あるよね。それに加えて、docomoが提供する「QR...

ついに「QRコード決済」の戦国時代が始まります。

中国ネット通販最大手のアリババ集団(浙江省)は来春にも、日本でスマートフォン(スマホ)を使った電子決済サービスを始める。入金したスマホのアプリで買い物ができるようにする。中国で提供する「支付宝(アリペイ)」と同じ仕組みを日本人向けに展開、3年内に1千万人の利用を目指す。日本のスマホ決済市場の起爆剤になる可能性がある。

中国はスマホによる決済が世界で最も普及しており、アリペイと騰訊控股(テンセント)の「微信支付(ウィーチャットペイ)」が市場を二分している。このうち、日本で訪日観光客向けに対応する店舗網を広げるアリババが先にサービスを始める。現金決済が主流の日本市場は成長余地が大きいと判断した。

新サービスはアリババ傘下の金融会社アントフィナンシャルジャパン(東京・千代田)経由で提供する。店が発行したり、消費者のスマホアプリが表示したりするQRコードを使って決済する。コードには金額などの支払い情報が書き込まれている。

アリペイは中国の銀行口座を持つ人しか利用できない。日本では国内銀行の口座を持つ人向けに別のブランド名でサービスを提供する。サービス開始以降、早期に日本向けのサービス利用者が中国でも利用できるようにする。年間約250万人いる日本からの出張者や旅行者の利便性が高まる。

中国の調査会社によると、スマホなどのモバイル端末を使った中国の決済市場は17年に15兆元(約250兆円)規模になる見込み。一方、野村総合研究所の調べでは日本国内の17年の電子マネーによる決済市場は5兆6千億円にとどまり、成長余地が大きい。

アリババ、日本で中国発スマホ決済 QRコード使用

日本で「QRコード決済」が普及していない理由

日本で「QRコード決済」は全然普及してないですよね?
そもそも「QRコード決済」を知らない人の方が多いと思います。

現段階で「QRコード決済」を提供しているプレーヤーは以下のとおり。

日本で「QRコード決済」を提供しているサービス

  • 楽天ペイ
  • LINE Pay
  • Origami Pay
  • pixiv PAY
  • Coineyスキャン
  • モバイル決済 for Airレジ
  • docomo

なぜ、日本で「QRコード決済」が普及していないのかというと、多くの日本人は、現金主義というのも理由の一つでしょう。治安がいいから、現金を持ち歩くことに抵抗がないからね。

アリペイの日本市場参入で「QRコード決済」の普及は進むのか?

Alipay
アリペイが日本で「QRコード決済」市場に参入することで、「QRコード決済」の普及は間違いなく進みます。

日本人が現金主義というのは、グローバルで見ると完全にガラパゴスなんだよね。なので、黒船が来ないと日本人の行動パターンは、絶対に変わりません。

ガラケーからスマホのときも、iPhoneという黒船が登場しなかったら、日本人はいつまでもガラケーを使っていたはず。

日本人が小銭を持ち歩かなくて便利ということが分かるには、アリペイという黒船の力が必要だと思いますよ。

「QRコード決済」のメリットとデメリット

「QRコード決済」のメリットとデメリットについて見ていきましょう。購入者側と販売者側で分けて考えます。

購入者側のメリット

  • 小銭でやり取りする必要がなくなる
  • 海外に行く時に、小銭を持たなくてよい
  • 現金よりも決済の時間が早い

購入者側のデメリット

  • 「QRコード決済」を取り扱う事業者がたくさんあるのは使いづらい
  • 通信ネットワークが必要
  • 利用金額に制限がある
  • 購入する店舗で「QRコード決済」が使えるとは限らない

販売者側のメリット

  • スマホかタブレットを1台用意するだけでOKなので、導入へのコストがほとんどかからない
  • ユーザーにキャンペーン情報を送付することが可能
  • 釣り銭を用意する必要がなくなる
  • レジで釣り銭の間違いがなくなる
  • クラウド会計と連携すれば、経理が楽

販売者側のデメリット

  • 「QRコード決済」を提供する会社にもよりますが、おおむね3.24%の手数料がかかる

まとめ

アリペイという黒船が来航することで、「QRコード決済」に戦国時代が来ることは間違いないです。

Google、Apple、Facebookの参入だって考えられるし、docomoに続いてauやソフトバンクだって絶対に参入するはず。

「QRコード決済」という技術は、完全に陳腐化したテクノロジーです。参入障壁はめちゃ低いので、プレーヤーはどんどん増えていきます。

今のところ、クレジットカードや電子マネーの手数料は3.24%前後で固定された感じがしますが、アリペイの参入で戦国時代を迎えると、店舗が負担する手数料が下がるかもしれません。

だって中国でアリペイの「QRコード決済」手数料は、0.1%ですからね。