2016年の夏頃から、世界中で自動運転バスの実験が始まっています。
不思議なのは、自動運転バスの開発は仏ベンチャー企業が先行しているということ。自動運転バスに関しては、「ナビヤ」「イージーマイル」というフランスの2社がほぼ独占状態です。
今の時点では、自動運転バスってフランス製が圧倒的に多いです。
今回、フランスの「ナビヤ」というベンチャー企業が、ソフトバンクと組んで、日本で自動運転バスの実験を始める模様。どうやら「ナビヤ」は、2020年の東京オリンピックでの自動運転バスの採用を目論んでるようですね。
欧米のベンチャー企業が自動運転バスの実用化を急いでいる。フランスの「ナビヤ」は7日、ソフトバンクグループと組み、日本市場に参入すると明らかにした。自動車メーカーなどが開発中の自動運転車と異なり、ショッピングセンターや空港、大学の敷地など決められたルートを低速で走る計画。シンプルな分だけ早期実用化を期待し、商機を見いだそうとしている。
「東京五輪で地下鉄と競技場を結ぶ自動運転バスを実現させたい」。ナビヤのコロン副社長は意気込む。2015年に最高時速45キロ、定員15人の自動運転バスを完成させ、フランスやスイス、米国など7カ国で30台を運行中だ。今回はソフトバンクグループの子会社に2台を売却。今春にも日本国内で走行試験が始まる見通しだ。
仏ベンチャー「ナビヤ」の自動運転バス
2016年6月に、自動運転バスの実験がスイスで行われた際、「ナビヤ」製のSmartShuttleを使って自動運転バスの実験が行われました。
日本では「ナビヤ」はソフトバンクと組みます。
スイスでの自動運転バス
スイスでは、2017年3月に「ナビヤ」の自動運転バスを使って、自動運転バスの実用化が始まります。完全な自動運転を行うようで、自動運転のレベルは「カテゴリー5」とのこと。
スイスは、自動運転バスに関しての規制が緩いんだろうね。
仏ベンチャー「イージーマイル」の自動運転バス
「イージーマイル」は、フランス企業仏リジェ・グループとロボソフトがつくった合弁会社です。
世界中で自動運転バスの実験が行われていますが、「ナビヤ」よりも「イージーマイル」の自動運転バスを採用しているケースが多いです。
日本では「イージーマイル」はDeNAと組んでいます。
オランダ ヴァーヘニンゲンでの自動運転バス
2016年1月に「イージーマイル」のEZ10という自動運転バスを使った公道実験が行われました。
オランダのヴァーヘニンゲンという町で現地時間28日、小型乗り合いバスとして使われる自動運転車の公道実験が行われ、6人乗りの車輌が200メートルの区間を時速約8kmのスピードで往復したという。
イオンモール幕張新都心での自動運転バス
2016年8月にDeNAがイオンモール幕張新都心で自動運転バスの実験を開始した際、仏ベンチャー「イージーマイル」が開発したロボットシャトルという自動運転バスを使っています。
フィンランドでの自動運転バス
フィンランドでの自動運転バスは、「イージーマイル」EZ10の自動運転バスを使いました。
フィンランドの首都ヘルシンキで現在、自動運転バス2台が市内の「公道を」テスト走行中だ。
このテストに使用されている電気(EV)バス車両「EZ10」に乗車できるのは最大9人で、走行スピードは時速約10kmだ。
ドバイでの自動運転バス
ドバイでの自動運転バスは、「イージーマイル」EZ10の自動運転バスを使っています。
ドバイ道路運輸局(Roads and Transport Authority:RTA)はドバイで2016年11月から自動運転車の走行試験を実施している。バスの乗車人数は10人(6人が座席で4人が立ち乗り)まで、自動運転なのでハンドルがないし、運転手もいない。自動運転バスのテスト走行はビジネスベイ地区の650mの路線を時速10キロで運行している。
秋田県仙北市での自動運転バス
2016年11月に秋田県仙北市で公道の自動運転バスの実験が行われました。
走行実験にあたって、仙北市はDeNAに業務委託をしましたが、イオンモール幕張新都心での実験と同様に仏ベンチャー「イージーマイル」が開発したロボットシャトルで自動運転を行っています。
パリでの自動運転バス
2017年1月には、パリでも「イージーマイル」の自動運転バスの実験走行が始まっています。
パリで23日、自動運転の電気ミニバスの試験走行が始まった。6座席のバス2台が、市南部のオステルリッツ(Austerlitz)駅とリヨン駅の間に架かるシャルルドゴール橋をシャトル運行する。パリ交通公団(RATP)が発表した。
試験はRATPがイルドフランス交通連合(STIF)およびパリ市の協力を得て4月7日まで実施。車両にはスタートアップ企業の仏イージーマイルの「EZ10」を採用する。スキー場のゴンドラのような見た目のこの乗り物EZ10は、フランスのスタートアップ企業「EasyMile」が開発したもの。
スイス ローザンヌでの自動運転バス
スイス ローザンヌでの自動運転バスも、「イージーマイル」EZ10の自動運転バスを使っています。走行ルートは、およそ2.4km。大学キャンパス内で実験を行いました。
カリフォルニでの自動運転バス
2017年3月6日、カリフォルニアでも「イージーマイル」の自動運転バスを使った実験が始まります。
米カリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアの駐車場で6日、自動運転バス2台の試験走行が始まった。今年後半もしくは来年初めに公道での試験走行を目指している。
試験走行はサンラモンにある使用されていない駐車場で開始。仏企業イージーマイルのシャトルバス(乗客12人乗り)2台が走行をテストしている。
まとめ
自動運転バスの開発は、フランスの企業が先行しています。
こういうの日本の企業が得意な感じしますけどね。
工業製品に関して、フランスの技術力が高いっていうイメージ全然ないんですけど。自動車だったら、ルノーよりトヨタのほうが圧倒的に自動車の完成度は高いし、トラブルも少ないよね。
東日本大震災の際には、アレバ社の汚染水の処理システムを日本政府が導入したけど、ポンコツだったでしょ?
自動運転バスは、走行ルートが決まっているので、開発もそんなに難しくないはず。
もっと頑張れ日本勢!
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