PCを処分する時に、中に入っているハードディスクを取り出せば、再利用できますよね?
でも、ハードディスクをフォーマットしようとしたら、エラーが表示されてフォーマットできなかった経験がある方も多いと思います。
ハードディスクの中に、EFIシステム領域があるとハードディスクをフォーマットすることができないんですよね。
例えば、Windowsでハードディスクをフォーマットする場合、「ディスクの管理」で行いますが、EFIシステム領域を削除することはできないので、完全にフォーマットできません。
また、Macでハードディスクをフォーマットする場合、「ディスクユーティリティ」を使ってフォーマットしますが、Windowsと同様、EFIシステム領域を削除することはできないんですよね。なので完全にフォーマットができません。
じゃあ、どうやってEFIシステム領域を削除するのかというと、Windowsの「diskpartコマンド」を実行することで、EFIシステム領域を削除します。
今日のエントリーでは、EFIシステム領域を完全に消去する手順を紹介します。「diskpartコマンド」ってよく分かんないという方も、画像付きで説明するのでご安心ください。
EFIシステム領域を削除する
Windows PCと、外付けハードディスクケースをご用意ください。
あとはWindowsの「diskpartコマンド」を使えば、EFIシステム領域を削除することが可能です。Windows7、Windows8、Windows10 で共通したやり方です。
手順を紹介します。
- 「Windowsボタン+R」を入力して「ファイル名を指定して実行」を起動
- diskpartと入力
- list diskと入力
- select disk xと入力
- list partitionと入力
- select partition xと入力
- delete partition overrideと入力
- 他にも消去するパーテーションがあれば、6と7を繰り返す
1.「Windowsボタン+R」を入力して「ファイル名を指定して実行」を起動
「windowsボタン+R」を入力して「ファイル名を指定して実行」を起動してください。
2. diskpartと入力
「ファイル名を指定して実行」が起動したら、diskpartと入力してOKをクリックします。コマンドプロンプトが立ち上がります。
3. list diskと入力
list diskと入力してEnterキーを押します。
HDDの一覧リストが表示されます。内蔵HDDだけでなく外付けHDDも含めて、PCに繋がっているHDDのリストがでてきます。
4. select disk xと入力
完全に消去したいディスクを選択します。select disk xと入力し、対象ディスクを選択してください。xの部分にドライブの数字を入れてくださいね。
Enterキーを押すと、対象ディスクが選択されます。
5. list partitionと入力
list partitionと入力します。
Enterキーを押すと、ディスクのパーティションの中身が確認できます。
Partition 0 を見ると、Sizeが28GBとなっているのが分かります。こちらは通常領域です。
Partition 1 を見ると、Sizeが200MBとなっているのが分かります。こちらがEFIシステム領域です。
6. select partition xと入力
select partition 0と入力します。
Enterキーを押して、削除するパーティションを選択します。
7. delete partition overrideと入力
delete partition overrideと入力します。
Enterキーを押せば、パーティションが削除されます。
8. 他にも消去するパーテーションがあれば、6と7を繰り返す
6と7を繰り返して、EFIシステム領域のPartition 1も消去します。
まとめ
以上が、EFIシステム領域を削除する方法です。
コマンドを入力するので、ちょっと敷居が高いと思った方もいるかもしれませんが、手順通りにやれば簡単にできます。
おまけ
EFIシステム領域について簡単に説明します。
EFIシステム領域とは?
EFIシステム領域とは、Extensible Firmware Interfaceの略で、ブートコマンドを保存している領域です。昔のBIOSのような役目を果たしています。
OSをインストールした後にできる領域で100MB程度と非常に小さいのですが、OSとは完全に独立したパーティションとなっています。
EFIシステム領域を削除すると、OSが立ち上がらなくなるため、WindowsでもMacでも簡単に削除できない仕様になっているんですよね。
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