Viberのサービスってまだ継続してたんだ・・・
楽天は8月8日から、グループ傘下のViber Mediaが提供するメッセージングアプリ「Viber」で、携帯電話や固定電話への通話ができる有料サービス「Viber Out」を試験的に無料にすると発表した。
従来のViberユーザー同士の無料通話に加え、Viberアプリをインストールしていない受信者との通話も、1回につき最大10分まで無料にする(通話回数は無制限で、10分を超えると通話は切れる)。国際電話と、110番などの緊急通報は利用できない。
Viberは全世界で7億8400万人以上のユーザーが利用。同社は「Viber Outの品質をより多くの方に体験してもらうため」と狙いを説明している。
Viber と Viber Out の違い
まずは Viber と Viber Out の違いを説明します。
LINE と LINE Out の違いと同じだと思って下さい。
Viber とは
Viber は、LINEと同様のサービスで、Viberのアプリを入れているユーザー同士なら、「テキストメッセージ」「通話」「スタンプ」を無料でやりとりできるものです。
日本でのユーザー数は相当少ないと思われます。楽天も日本でのユーザー数は公開してないからね。わたくしの周りを見ても、使っている友人は誰も居ないです。だからアプリインストールしても使えないんだよね・・
Viber Out とは
Viber Out は、 Viberユーザーが、一般電話や携帯電話へ低価格で通話することが可能になります。有料だけど、Viber のアプリを入れてないユーザーと通話ができるというサービスです。
LINE Outと同様のサービスだけど、やはり日本では利用者が少ないから、なかなか広がっていかないだろうね。
↓キャンペーンにて、国内通話料は0円だそうです。
ユーザーの通話料金の負担を軽減し、Viber Outの高品質通話をより多くの方に体験して頂くために日本国内への通話を無料化するトライアルを実施いたします。
- Viber – iTunes
- Viber 無料通話&メッセージアプリ – Android
楽天のセカンドペンギン戦略
楽天は、常にセカンドペンギン戦略です。
今回の楽天の戦略も、LINE Outを真似して、Viber Out をやっているだけですからね。楽天には新しいテクノロジーとか全くありません・・
っていうか、Viberのサイトは2つあって分かりにくい。
Viber Out の需要は?
楽天ユーザー向けかなという感じがします。
電話は必要なの?
そもそもソーシャルネットワークの時代に電話が必要なのか考えてみましょう。
後で詳しく書きますが、LINEのDAU(デイリーアクティブユーザー)は、約4800万人います。友人間のコミュニケーションに限って言えば、電話なんてもう要らないのです。
わたくしも、LINEやFacebook Messengerなどのメッセンジャーアプリが普及してから、電話ってほとんど掛けなくなりました。メッセージならお互いのスキマ時間でやり取りできるし、要件だけを使えるようなケースだと、わざわざ電話で話をしなくてもいいわけです。特に忙しい人ほど、この傾向は強いように思われます。お互いの時間ももったいないからね。
電話が有効なケースって、LINEやFacebook Messengerをやっていない人と連絡を取るケースや、お店や会社に問い合わせする場合がほとんどです。
Viber のユーザー数
全世界で7億8400万人以上のユーザーが利用しているそうですが、これって、とりあえず登録したユーザー数だよね。MAU(月間アクティブユーザー)はもっと全然低いはず。
こういったサービスは、MAUやDAU(デイリーアクティブユーザー)を見ないと、どのくらいのユーザーにリーチしているサービスかどうか、判断することはできません。
ググってみたけど、2016年のViberのMAUって出てこないので、誰か知っている人がいたら教えて下さい。MAUが多ければ、楽天は絶対に宣伝するに決まってます。ないということは、相当少ないのでしょう。
他のサービスのMAUがどの程度あるか見ていきましょう。
Facebookの「Messenger」のMAU
MAUは、10億人を突破しています。
米Facebookは現地時間2016年7月20日、メッセージングアプリ「Messenger」の月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を超えたと発表した。
WhatsApp のMAU
WhatsAppも10億人を突破してます。Facebook恐るべし。
Facebookのメッセージングアプリ「WhatsApp」の月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を突破した。1日当たりの投稿数は420億件。
LINE のMAU
先日上場したLINEのMAUは、2億1500万人。
2011年6月23日のサービス開始より約5年間で、全世界での累計登録ユーザー数が10億人を突破、月間アクティブユーザー数(MAU)が2億1,500万人(2015年12月末時点)
日本でのViber のポジションは?
わたくしの周りでも使ってる人は見たことないし、どうやってもLINEに太刀打ちできないです。
だって、日本ではメッセンジャーアプリは、LINEがダントツで強いです。日本国内の利用者数は6800万人を超えてるし、DAU(デイリーアクティブユーザー)が70.8%ということは、約4800万人が毎日使ってるということになります。
ここに食い込むのは無理だと思う。
いくら全世界で7億8400万人以上のユーザーが利用していると宣伝しても、周りの友人が使ってなかったら、誰も使わないからね。
Viberは元々キプロスに本社があって、拠点がイスラエルという、海外の企業でした。
2014年に楽天は1000億円かけてViberを買収しましたが、993億円が「のれん代」だったんですよね。
楽天の三木谷浩史氏は、Viber買収を「楽天経済圏の拡大」という位置づけで行ったようですが、完全に失敗に終わりました。
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