電子書籍はいまいち盛り上がっていません。
普及しているジャンルは、マンガやライトノベルくらいでしょう。専門書なんて電子書籍で読む気しないもんね。
データでも裏打ちされています。株式会社ジャストシステムのデータによると、電子書籍を利用しているユーザーは18.5%と低い数字です。
電子書籍の利用率は1月度調査で18.5%だったのに対し、12月度調査では19.0%とほぼほ横ばいで推移した。一方、「利用するつもりはない」とする人が1月度調査では36.4%だったものの、12月度調査では43.3%と上昇。「あまり関心がない」の23.4%(12月度調査)と合わせて7割近くのユーザーが電子書籍に関心がないことが分かった。
電子書籍が流行らない理由
わたしのまわりを見ても、電子書籍の利用はスキマ時間を埋めたり、持ち運びに便利という理由の人が大半で、積極的に電子書籍を利用している人は今のところあまり多くないです。
先程のデータからも分かるように、電子書籍が流行ってない理由をあえて2つあげるなら、
- 電子書籍にはスマホ・タブレットが必要な点
- 電子書籍は紙に比べて割高感がある点
ということになります。以下詳しく見ていきましょう。
電子書籍にはスマホ・タブレットが必要
スマホなどの端末がないと電子書籍が読めません。
これが高齢者に普及しない理由です。
以下データで分析してみます。
少し古いデータですが、「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を見ると、60代でスマホやタブレットを利用している人の割合は、スマホ(18.3%)、タブレット(10.7%)なので、合計29%です。
フィーチャーフォンを合計すると100%を超えるのは、2台持ちの人がいるからw
40代までは、「スマホ > ガラケー」なのでアプリを入れてもらえれば電子書籍を読んでもらえます。が、50代以上は、「ガラケー >スマホ」なので、ハードルが上がります。
60代で全体の3割弱しかスマホ・タブレット所有してないから、この世代に電子書籍をリーチさせるのは難しいということが分かります。
高齢者にタブレット購入してもらって、kindleアプリを入れて電子書籍を読ませるってのは無理がありますからね。
書籍は紙という先入観もある世代だしね。著作権の切れた書籍なら、青空文庫やkindleやiBooksで無料で読めるのにね。もったいない。
高齢者向けのガラホじゃLINEはできるけど、電子書籍は読めないし・・
正直、携帯キャリアの推し進めるガラホって、何がしたいのかよくわかんない機種ですよね。携帯キャリアは、高齢者にガラホを薦めるのではなくて、タブレットを利用すると、いかに生活が便利になるかということを普及させるべきなのにね。目先の利益ばかり追うとこうなっちゃうんだよね。
高齢者こそタブレット
電子書籍ならかさばらないし、どこかに紛失することもなくなります。
更に、限界集落に住む高齢者がタブレットを使えるようになれば、Amazonパントリーを使って日用品から何から何まで手に入るんだから、生活は楽になるはずです。
プライム会員の販促ツールとして「Fireタブレット」講座
Amazonはプライム会員の販促ツールとして、高齢者向けの「Fireタブレット」講座をやればいいのに。Amazonプライムに加入した人限定でもいいし。お金を持っている高齢者をターゲットにするのはビジネスとして考えればうまくいくと思うよ。
電子書籍は紙に比べて割高感がある点
紙の書籍とあまり変わらないです。安くても2割程度。
印刷も流通も在庫もないんだから、紙の書籍の半額以下でもいいと思いますけどね。
電子書籍を安く購入したい人は、kindleセールをチェックしてください。
kindleのセールでは、1月下旬に、【全15巻合本版】角川インターネット講座<角川インターネット講座> (角川学芸出版全集) が21600円 → 2700円でした。→今は21600円に戻ってしまっています・・
電子書籍の特徴
電子書籍のメリットとデメリットを見てみます。
メリットがデメリットを上回ってないから流行ってないんでしょうね。
電子書籍のメリット
- 読みたい時にすぐ購入して読める
- かさばらないので持ち運びに便利
- 旅先にたくさん持っていける
電子書籍のデメリット
- 高い。紙の書籍と値段があまり変わらない
- 端末がないと読めない
- バッテリーが切れたら読めない
- データはクラウドにあるのと、ダウンロードした端末から移動できないので、電子書籍のプラットフォームが潰れたら読めなくなる
- 友だちに貸したりできない
- 一番使いやすいと言われているkindleですら、紙の書籍と較べると読みにくい
電子書籍のプラットフォームにおけるOSの対応状況
↓このあたりがよく使われてます。
- kindle、iBooks、Playブックス、楽天kobo、honto、ebook、
kindle
iOS・Android・Windows・Macすべてに対応。
iBooks
iOS・Macのみ対応。
Playブックス
iOS・Android・Windows・Macすべてに対応。
楽天kobo
iOS・Android・Windows・Macすべてに対応。
honto
iOS・Android・Windowsに対応。
ebook
iOS・Android・Windows・Macすべてに対応。
今後の電子書籍は?
ここ数年、Amazon主導で行くことは間違いないです。
でも、いつまでも使いにくいkindleアプリで行くとは思えないし、もっと電子書籍に最適化したアプリが登場するはずです。
スマホファーストが必須
今年に入ってから盛り上がっているnoteは、テキストベースのコンテンツをスマホで読ませることに関しては、kindleより全然使い勝手がいいです。
まだまだ進化の過程です。noteはメルマガの代替手段にはなりますが、電子書籍の替わりにはなりません。
ここ数年、テクノロジーの進化する速度はめちゃくちゃ早いので、もっと電子書籍の利便性は上がっていくはずです。
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