Googleは8月22日(米国時間)に、Android 7.0 Nougat をリリースしました。
Googleは米国時間8月22日、最新「Android」OSであるバージョン 7.0(Nougat)の正式版をリリースした。
5月からパブリックベータ版として多くのユーザーに提供されているNougatは、多数の新機能をAndroidにもたらす。変更点としては、マルチウィンドウのマルチタスク機能やさらなるバッテリ節約モードが追加され、GoogleがまもなくリリースするVRプラットフォーム「Daydream」のサポートを内蔵するほか、多数の新しい絵文字が追加されている。
といっても、今の時点では利用できる端末は限られています。
以下のデバイスを使っている方でも、アップデートが降りてくるのに、数週間かかると言われています。
- Nexus 6P、Nexus 6、Nexus 5X、Nexus 9、Nexus Player、Pixel Cタブレット、General Mobile 4G
わたくしのNexus 5Xにはアップデートはまだ降りてきていません 泣
アップデートはいつから?
Googleが開発しているNexusシリーズと、他社メーカが作っているAndroid端末では、アップデートが降りてくる時期が異なります。
さらに言うと、端末によってアップデートがバラバラというだけでなく、アップデートが降りてこない機種もあるからね。
iOSは、OSのソフトウェアと、端末のハードウェアを、Appleが開発・製造しています。なので、アップデートは、全ての対象機種に一斉に降りてきます。この点が、AndroidとiOSの決定的な違いです。
Nexusシリーズならアップデートは早く降りてくる
アップデートの順番は、一番最初にGoogleが開発しているNexusシリーズ、次にSamsungなどの大手メーカーという順になります。
Freetelや中華製の激安スマホには、アップデートは降りてこないだろうね。Freetelの雅は、コスパに優れた素晴らしい機種ですが、Android5.1からアップデート出来ないもんね。こういうところが、格安スマホの欠点なのです。
Android 7.0 Nougat の新機能
どんな新機能が追加されたのか見ていきましょう。
1 マルチロケールの言語設定
Android 7.0 Nougaは、同時に2つ以上の言語を使うことが可能です。
2 マルチウィンドウとマルチタスク機能
iPadのようなマルチウィンドウが実装されました。画面を分割して2角アプリオ並べて表示することが可能になります。タブレットだけでなくスマホでも使えるというのは使い勝手がいいですね。
上半分の画面でYouTubeを見ながら、下半分の画面でSNSをやったりできます。他には、料理のレシピを見ながら、タイマーを表示するとかもできます。
3 グラフィックスAPI「Vulkan」に対応
Vulkan API という高性能3Dグラフィックスとゲームチェンジャーがサポートされます。今までより高いフレームレートでのパフォーマンスが可能なので、VRコンテンツも進化するだろうね。
4 VRプラットフォームのDaydreamに対応
Daydreamの仕様を満たすハイスペックな端末であれば、VRプラットフォームのDaydreamを利用できます。
Daydream とは
Google I/O 2016 にて発表されたスマホのVRプラットフォームです。
Daydreamの特色は、「OS」「VRデバイス」「アプリケーション」の3つを最適化することによって、クオリティの高いVR体験をユーザーに届けるというものです。
Daydreamに対応したVRヘッドセットもリリースされるようです。
You can do some pretty awesome things with the Daydream controller. #IO16https://t.co/GMKIrNbPYS
— Google (@Google) 2016年5月18日
5 バッテリーを節約
Nougatでは消費電力についても改良が行われている。Android 6.0 Marshmallow に搭載されたDozeモードに改良が行われます。
Dozeモードとは、スリープ中の電力消費を押さえる機能です。
Android 7.0 Nougat では、外出時にデバイスを一定時間使わないと、ユーザーが何も設定することなく、Dozeモードが自動でオンになります。
わたくしはNexus 5X で、Android 6.0 Marshmallow を使っていますが、バッテリーの持ち時間はiOSの方が優れています。今回の新しい機能でバッテリーが節約できそうなので、期待しています。
6 インタラクティブな操作
Androidの弱点は、設定の項目が複雑で、どこでどんな設定ができるか分かりにくいんですよね。ここが今回、改善されるようです。
- カスタムクイック設定
- 通知ダイレクト返信
- バンドルされた通知
7 Androidデバイスのパーソナライズが可能
テキストサイズの大きさだけでなく、アイコンサイズの大きさも変更できます。ホーム画面に並べるアイコンの大きさが変更できるようになると、並べるアイコンの数も多くなるので、使い勝手は上がりそう。
8 セキュリティを上げる
セキュリティを高めるために、Android 7.0 Nougat では、新しい機能を追加しました。
- シームレスなアップデート
- ファイルベースの 暗号化
- ダイレクトブート
昔のAndroidは、セキュリティが穴だらけだったので、セキュリティソフトを導入しないと怖くて使えませんでした。
が、最新のAndroid 6.0 Marshmallow からは、セキュリティソフトは必要ないですね。
Googleでオープンソースソフトウェアの取り組みの責任者を務める人物が、Googleの「Android」OSなどを対象とした携帯端末用アンチウイルスソフトウェアの販売企業を「いかさまなペテン師」と呼び、激しく非難した。
Androidのアップデートの現状
iOSは新しいOSが登場すると、ユーザーによる一斉アップデートが始まります。
2016年8月15日のデータによると、iOS9が87%、iOS8が10%、それ以外が3%となっています。なので、Appleは最新OSに開発のリソースを当てることが可能です。
これに対して、Androidはユーザーの使っているバージョンは色々です。
2016年8月1日のデータでは、Android 5.0 Lolipopが35.5%、Android 4.4 Kitkatが29.2%、Android 4 Jelly Beanが16.7%、Android 6.0 Marshmallowが15.2%です。
最新OSであるAndroid 6.0 Marshmallowが15.2%と低いのは、格安スマホのデバイスには、アップデートが降りてこないというのが原因なんでしょうね。
格安スマホを使っている方は、購入から1年間位は、新しいOSで使えます。その間のセキュリティは問題ありませんが、それ以降のセキュリティは穴だらけと思っておいたほうがいいですよ。
9月6日に登場する「The New LG V20」なら、最初からAndroid 7.0 Nougatが搭載されています。
まとめ
最近Androidの進化には、ワクワクするものがあります。
特に、「Android 6.0 Marshmallow」+「Google音声検索」+「Now on Tap」の組み合わせは、ものすごく使い勝手がいいですからね。
それに対して、iOSは全然ダメ。
ずっとiPhoneがメインで、Androidがサブで使っていましたが、そろそろ逆転してもおかしくない状況になっています。
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