2018年8月30日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
質問ごとにYouTubeの再生、文字起こしをしているので合わせてご覧ください。
ブログ記事
2018年7月25日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。
- Chrome のセキュリティにとって大きな一歩: HTTP ページに「保護されていません」と表示されるようになります
- Collaboration and user management in the new Search Console
- Links, Mobile Usability, and site management in the new Search Console
Q&A
Reviewの比較の構造化データ
【質問】
特定の商品を比較するコンテンツを企画しており、サードパーティーサイトのReviewも項目として検討している。
それぞれの商品について構造化マークアップを検討しているが、同一ページ内に複数設置したReviewのリッチリザルトをGoogleはどのように処理するのか?
- 最上段に設置されたReviewをリッチリザルトとして採用する
- 複数設置されている場合はリッチリザルトとして除外される
- そもそもReviewマークアップを複数設置するのは推奨していない
など、想定される処理について教えて欲しい。
※2018年1月26日のオフィスアワー「Reviewのリッチリザルトガイドライン」を拝見し、引用元が明らかになっていればサードパーティサイトのReviewをマークアップしてもガイドライン違反にならないことを理解している。
【回答】
「サードパーティーサイトのReviewも項目として検討」がイメージしにくい。
ご質問いただいた内容は、ガイドラインに違反しないと思うが、Googleが推奨している形ではないので、それについてのコメントは控える。
「引用元が明らかになっていればサードパーティサイトのReviewをマークアップしてもガイドライン違反にならない」については、基本的にはガイドライン違反にならないが、どんな形で引用してもいいわけではない。
ゲストを招いてのオフィスアワーを希望します
【質問】
Googleマイビジネス、Googleニュース、Google画像検索など、ウェブ検索と関連性が高いサービスのゲストを招いてのオフィスアワーを希望する。海外では、John Mueller氏が何度か開催していた。
【回答】
すごくいいので、ぜひ考えていきたい。
検索結果の件数が大きく増減するワード
【質問】
検索結果の件数が大きく増減するキーワードがあり、それに合わせて順位が大きく変動することがある。
ウェブマスター側で何かできることはあるか?
【回答】
具体的にこうすればいいというアドバイスは、申し訳ないのだがない。
コンテンツをより魅力的なものにしていくといいのでは。
MFI適用サイトのYahoo!検索での取り扱い
【質問】
MFIが適用されたサイトは、Yahoo!検索でもMFIになるのか?
【回答】
Yahoo!検索の仕様についてのご質問なので、ヤフーさんにご質問くださいとのこと。
MFI移行後 Fetch as Google インデックス送信
【質問】
MFIに移行した後、 Fetch as Googleでインデックス送信するURLはPC版とモバイル版のどちらを選択すればいいのか?
【回答】
Googleの評価対象がモバイルページになるので、モバイル版を送信するとよいのでは。
Fetch as Googleは記事を更新した際、瞬時にインデックスするために使うというよりは、何かトラブルがあった際や誤表記があった際に一刻も早く修正する時に使っていただくと良い。
サイトの更新を伝えるには、サイトマップを使ってくださいとのこと。
Fetch as Googleで即反映される条件
【質問】
Fetch as GoogleでURLを送信すると、即反映される時とされない時があるのはなぜか?条件があれば教えて欲しい。
【回答】
即反映される条件は特にない。
Fetch as Googleは即時のインデックスを約束しているツールではないので、使い方を見直してみるとよいのでは。いち早くインデックスしたいのであれば、コンテンツを見直してくださいとのこと。
Speed Updateの基準値
【質問】
2018年7月よりページの読み込み速度がモバイル検索のランキング要素になったが、「遅い」と評価されてしまう基準値や指標はあるのか?
【回答】
あります。
基準値や指標について、公開しているものや、皆さんで確認する方法はないので、PageSpeed Insightsなどを使って改善してくださいとのこと。
トップニュースカルーセルでの表示
【質問】
2017年10月6日以降、トップニュースカルーセルへの表示がなくなった。
以下のことを行っている。
- オリジナルコンテンツを提供している
- AMP実装済
- Googleニューススタンドへの対応
トップニュースカルーセルに表示されなくなって半年以上が経過しており、何かアドバイスがあればお願いしたいとのこと。
【回答】
頂いたURLをAMPのバリデーションツールで確認したところ、Passしてない項目があったので見直してください。
順位が急落。Speed Updateの影響?
【質問】
サイトの順位が急落し、表示速度が著しく遅かったせいだと思っているのだが、サイトダウンも重なったので、原因が分からない。
サイトマップを送信した後、2時間近くサイトダウンするトラブルが起き、検索結果のdescriptionもサイトダウン時のテキストに書き換わっていた。
システムトラブルによるサイトダウンが時折あるので根本的な改善が必要だと考えているが、順位下落の原因についてヒントがあれば教えて欲しい。
【回答】
サイトダウンしていたことが原因ではないか。
また、サイトダウンしているときはHTTPステータスコード200ではなく、503を返すようにしてください。
不自然なリンクに関するご質問
【質問】
2017年のウェブスパムの傾向とGoogleの取り組みで不自然なリンクについて疑問を感じた。
公式 ウェブスパムに対する Google の取り組み – ウェブスパム レポート 2017
不自然なリンクとは具体的にどのような作りのサイトなのか?
例えば、自分で書いたブログから外部リンクで別に運営している自分サイトへリンクを張った場合、不自然なリンクになるのか?
【回答】
どういうものが不自然なリンクなのかというと、次のようなものが典型的なケース。
(例 1) 自動生成された文章に、特定のサイトへのリンクを、過度に最適化されたアンカーテキストを用いて挿入しているケースです。
(例 2) 本来対象としているサイト以外への発リンクも設置することで自然なリンクに見せかけているケースです。
2つブログをやられているケースで、相互間でリンクをつなぎたいケースだと思うが、AですBですと断定することは難しい。これらのものを全て不自然なリンクとすることはない。
リンクの効果を渡すために、意図的に複数のブログを運営してリンクしているようなケースの場合、不自然なリンクといえる。
これらの境界線がどこにあるかについては、Google側ではっきりさせたくない。そこを狙ってくる方が出てくるので、詳しくお話しするつもりもない。
Google検索がなかったとしてもユーザーの導線として必要なリンクについては、気にする必要はない。
リンクの否認ツールの使い方
【質問】
魚拓サイトから大量のリンクをもらっている。ウィルスを仕込んでいると思われるクロアチアドメインのURLからも被リンクがある。
手動ペナルティは発動していないが、何回かバックリンクの否認をした。
リンクの否認ツールについての公式ブログに「サイトへの不自然なリンクに関するメッセージが届いていない場合、このツールを使う必要がない」とある。しかし、バックリンクのヘルプページには、このような注意書きはない。
- 質問1 手動ペナルティが発動していない状態では、バックリンクの否認をする必要はまったくないのか?
- 質問2 手動ペナルティが発動していない状態でも、予防のためにバックリンク否認をしても構わないのか?
- 質問3 この質問と回答をブログで公開しても構わないか?
【回答】
頂いたURLを確認したが、魚拓サイトは逆SEOの意図はないし、クロアチアドメインのURLは日本語キーワードハッキングの典型的な例なので、どちらもリンクの否認ツールを使うようなケースではない。
クロアチアドメインのURLについては、スパムレポートを送信してください。
リンクを大量に設置してしまったが、リンクを解除するにもリンク元の管理者が誰か分からないような場合、解除を依頼することもできないので、その時の救済措置のためにリンクの否認ツールを用意している。
手動対策を受けたからすぐにリンクの否認ツールを使えばいいのではない。
リンクの否認ツールは、手動対策を受けた際、不自然なリンクを取り除くための努力をしたが、どうしても削除できないものについて使っていただくツール。
- 回答1 基本的にはそのとおり。
- 回答2 構わない。しかし手動対策をされないようにする意味はないので、手動対策を防ぐ予防にはならない。気になるリンクがあるのであれば、リンク元に外してもらうように依頼してください。
- 回答3 構わない。
株式上場はイベント構造化データ利用可能?
【質問】
イベントの構造化データの解釈として、IPO (上場) のような金融イベントは該当するのか?
実際、他サイトがリッチリザルトで表示されているが、ガイドライン上どうなのか気になる。
また、Googleの意図とは異なる構造化データの利用があった場合、構造化データテストツールでエラーはなくても、ペナルティーを受けてしまうのかも気になる。
【回答】
IPO (上場) のような金融イベントは、Googleが想定しているものとは違う。
手動対策の対象になり得るので、試してみることは全くオススメしない。
求人情報の構造化データ
【質問】
求人情報をJSON-LD形式の構造化マークアップを行った。エラーはないが、jobLocation.address.streetAddressがないと警告が表示されている。
【回答】
現時点では、日本でGoogle for Jobs (Googleしごと検索) が始まっていないので何とも言えない。
公式 求人情報
特定のサイトが上位独占
【質問】
検索キーワードで該当数が少ない、または競合が少ない場合、検索結果の上位が同じサイトが表示されることがある。
次のキーワードになります。
- 新宿 キーワードA求人
- 池袋 キーワードA求人
【回答】
確認した範囲では、確認できなかった。一時的な減少だったのでは。
略称名、正式名称、両方載せるべき?
【質問】
略称名と正式名称の両方の記述をしているが、Google検索では片方のキーワードだけを記述しておけば認識されるようなので、2つ記述する必要はないと感じている。キーワードを1つだけと2つ記述する場合で、検索エンジンの評価は変わるのか?
【回答】
meta descriptionの話か、サイト上の記述の話か分からなかった。
meta descriptionは検索では全く使っていない。
サイト上の記述であれば、略称名と正式名称が両方載っているのと片方だけでは、検索結果は異なるのでは。気になるのであれば両方載せてくださいとのこと。
MFIでアクセス数激減
【質問】
MFIの通知が来てから、サイトのアクセス数が激減している。
どうすれば元に戻すことができるのか?
【回答】
サイトの URLを頂いていないので断言できないが、MFIのせいでアクセス数が落ちているのではないと思う。
8月上旬にコアアルゴリズムの更新が影響している可能性が高い。
公式 Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
同じキーワードの提案をされる
【質問】
最近検索結果に「こちらを検索しますか」と表示される。どのような仕組みなのか?
【回答】
検索クエリに対して、Googleが検索意図が分からない時に表示されるもの。
ダニー・サリバンのインタビューが良かった
【質問】
ダニー・サリバンのインタビューの中で「多くの人が検索という行為に慣れすぎて、情報の評価をしなくなっている。われわれは「真実エンジン」ではない。真実かそうでないかを示すことは難しい。われわれは情報の“詰め合わせ”を提供する。検索結果を基に意思決定をするのは、ユーザー自身だ。」とあった。
この言葉に現在Googleとユーザーが抱える問題が凝縮されているように思った。
この話を日本のGoogleとしても発信して欲しい。
【回答】
インタビューとしてダニー・サリバンが登場しているが、Google日本法人として発信しているもの。時々シェアしていこうと思う。
世界最強「グーグル検索」が背負う期待と責任 業界随一「検索ウォッチャー」を採用した理由
なぜユーザーの声に耳を傾けないのか?
【質問】
検索結果で「打ち消し線」「含まれない」を実装している意図は何か?
【回答】
ウェブマスターではなく、検索ユーザーとしてのご質問。
実装している意図は、関連性が高い情報が少なかった際の仕様。検索に慣れていない方に取っては、有効に働くこともある。
このような不満の声があることを把握しており、社内でもフィードバックしていきたい。
この機能が不便ということであれば、ダブルクォーテーションマーク「””」を付けて検索すれば必ずキーワードを含んで検索できる。
SEOの悪質な外部リンク
【質問】
有名サイトからの購入リンクが検索順位の上昇に影響しているように見えるが。ペナルティの対象になるのか?
【回答】
URLを頂いていたが、第三者のサイトについてこの場でガイドライン違反かどうかのジャッジをしようとは思わない。
PageRankが渡るようなリンク (nofollowがついていないリンク)で、かつ売買されたリンクであれば、ウェブマスター向けガイドラインに違反する。
公式 リンク プログラム
ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
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