米Amazonで「Amazon Key」が登場しました。
スマートロックと、セキュリティカメラを自宅に導入することで、不在時に、宅配業者によって荷物を部屋の中まで運んでもらえます。
宅配ボックスに入らないような大きな荷物でも、部屋の中に運んでもらえるので便利です。
不在時に家の中に荷物を届けてくれるのは、便利なのは言うまでもありません。でも、他人が家の中に入るのって、気持ち悪くないですか?
今日のエントリーは、米Amazon登場した「Amazon Key」は普及するのかを考えます。
「Amazon Key」とは
「Amazon Key」とは、自宅のドアに設置するスマートロックで、1回きりの暗証番号を発行することが可能です。自宅を不在にしている際、宅配業者が鍵を開けて部屋の中に荷物を届けることが可能になります。
プライム会員向けのサービスです。「Amazon Key」を取り付けたプライム会員は、Amazonで商品を購入する際、FREE in-home delivery という配送オプションを選択できます。このオプションを選べば、不在時に、自宅内に荷物を届けてもらうことが可能になるのです。
「Amazon Key」とセキュリティカメラ「Amazon Cloud Cam」はセットになっており、価格は249.99ドルからとなっています。
「Amazon Key」の仕組み
配送先の家に到着した宅配業者は、荷物についているバーコードをスキャンすれば、「Amazon Key」が解錠され、自宅のドアの鍵が開きます。
また、宅配業者が部屋に入る様子は、セキュリティカメラ「Amazon Cloud Cam」で録画されます。また、外出先からリアルタイムで確認することも可能です。
Amazonでの購入以外にも使えるの?
「Amazon Key」は、Amazonで商品を購入するだけでなく、Amazon Home Servicesでも活用できる予定です。
↓また、サードパーティのサービスでも利用できます。
- ハウスキーピング
- ペットの散歩
不在時に、掃除やペットの散歩行ってくれるサービスは、アメリカ人にウケそう。
だって、インスタカートとか、普通にみんな利用してる国民性ですからね。
2012年にサンフランシスコで始まったスタートアップで、サンフランシスコやニューヨークなどの大都市で展開している、お買い物代行サービスです。
ネット上から注文すると、代行スタッフがお買い物をして、当日届けてくれるサービスを提供しています。1回の注文で35ドル以上を購入すると、2時間以内の配達サービスを3.99ドルで受けられます。
アメリカは、日本のような駅前にスーパーが集中しているような環境ではないので、お買い物の時間を節約したいという消費者のニーズをガッチリ掴んでいる模様。
アメリカで「Amazon Key」は普及するのか?
アメリカで「Amazon Key」は普及すると思います。
アメリカはベビーシッターも普及しており、不在時に他人が家に入ることに寛容です。なので、「Amazon Key」は抵抗感なくユーザーに受け入れられるはずです。
しかも、Amazonは売る気満々です。11月8日からアメリカの37都市でサービスが提供され、提供エリアは順次拡大していく予定です。
「Amazon Key」の価格は249.99ドルと安いので、宅配ボックスの設置よりも安いでしょ?
一軒家でも門に鍵がかかっているような家だと、門の鍵も「Amazon Key」にしないとダメなので、コストは高くなります。
玄関がオートロックのマンションも同様で、エントランスに鍵がかかっていると、エントランスの鍵も「Amazon Key」に変更する必要があります。
日本で「Amazon Key」は流行るのか?
日本で「Amazon Key」が流行るかどうかは微妙だね。
日本人は、他人が自宅に入ることに抵抗がある人が多いもん。一番気になるのは、セキュリティです。いくら、セキュリティカメラ「Amazon Cloud Cam」で録画しているとはいえ、知らない人が自宅に入るのって気持ち悪いですよね。
一軒家
一軒家の場合、249ドルで「Amazon Key」を取り付ければいいだけなので、比較的参入障壁は低いはず。
ただし新築の家は、宅配ボックスを付ける場合が多いから、どうなんだろうね?
マンション
オートロックがついているマンションは、オートロックにも「Amazon Key」を付ける必要があります。
マンションの管理組合がOKを出さないと導入は難しいだろうね。
さいごに
以上、米Amazon登場した「Amazon Key」は普及するのかについてでした。
アメリカでは、自宅に他人が入ることに抵抗がないので、「Amazon Key」は普及するはずです。それに対して、日本での普及は厳しいことが予測されます。
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