Googleビジネスプロフィールで作成したウェブサイトは、2024年3月から利用できなくなります。終了後にユーザーがウェブサイトにアクセスすると、次のように処理されます。
- 2024年3月〜2024年6月10日までは、当該ビジネスプロフィールにリダイレクト
- 2024年6月10日以降、「ページが見つかりません」とエラーが表示
Google ビジネス プロフィールで作成したウェブサイトはまもなく利用できなくなります
この記事では、対応が必要な方とそうでない方に焦点を当て、必要な場合にはどのような対応が求められるかについてお伝えします。
対応が不要の方
次の方は、対応が不要です。
- メインで利用しているウェブサイトを、独自ドメインで作成している方
要するに、お店のウェブサイトは独自ドメインで展開しており、Googleビジネスプロフィールで作成したウェブサイトを集客に利用していない方です。
対応が必要な方
次の方は、対応が必要です。
- Googleビジネスプロフィールで作成したウェブサイトを、メインのウェブサイトとして利用している方
次の2パターンがあります。
- サブドメインを使っているケース:次のドメイン(business.site、negocio.site)のサブドメインのウェブサイト
- 独自ドメインを使っているケース:ドメインを取得し、独自ドメイン (example.com) のウェブサイト
それぞれ対応方法が異なります。
サブドメインを使っているケース
Googleから提供されている、business.site のサブドメインを使っている方が、圧倒的に多いと思います。
例:https://example.business.site/
このようなケースでは、新たにドメインを取得して、ウェブサイトを作成します。作成しない選択肢もありますが、ウェブサイトは情報量もレイアウトも自由なので、ビジネスプロフィールだけではユーザーに届きにくい情報を掲載することもできます。ユーザーに役立つ情報を届けられるようになるので、ぜひ制作に挑戦してください。
※通常のサイト移転では、301リダイレクトを利用して旧サイトの評価を引き継ぐことができますが、上記サブドメインからの評価を引き継ぐことはできないので、0からウェブサイトを始めることになるのでご注意ください。
また、公式ドキュメントに次のような言及もあり、ローカル検索のパフォーマンスを最大化するには、ウェブサイトはあった方が望ましいと考えられます。
ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
SNSやポータルサイトをウェブサイトがわりに作成できるのか?
ウェブサイトを作成するリソースがないお店もあると思います。そのような場合、SNSやポータルサイトをウェブサイトがわりに利用することもあります。ショップカードやお店の紹介で利用するには、もちろん問題ありません。
ただし、Googleビジネスプロフィールのウェブサイトに登録する場合は注意が必要です。
公式ドキュメントでは次のように言及されています(2024年2月12日現在)。
ユーザーへの「参考」のために、実際のビジネス拠点とは異なる場所にかかる電話番号や、実際の事業内容とは異なるランディング ページにリダイレクトする URL を指定することはできません。これには、ソーシャル メディア サイトに作成したページも含まれます。
可否を含めて、サポートにご相談いただくのが良いかと思います。
独自ドメインを使っているケース
Googleビジネスプロフィールで作成するウェブサイトを、独自ドメインで使っている方は少ないかもしれませんが、こちらのケースは厄介なのでご注意ください。
新しいウェブサイトを作成する場合、DNSを切り替える作業が必要になります。DNS (Domain Name System) とは、IPアドレスとドメインを紐づけるためのシステムです。
多くの方が、Google Domainsでドメインを取得していると思いますが、2023年9月にGoogleは、Squarespaceへドメイン登録を譲渡しています。
とはいえ、2024年2月12日現在、Google Domainsに問い合わせができるようなので、DNS切り替えの手順を確認することもできると思います。
Google Domains以外でドメインを管理しているのであれば、ご契約のホスティング事業者に、DNS切り替え作業の手順をお問い合わせください。
今後のドメインの管理
次のどちらかで対応します。
- Squarespaceで管理する
- 別のホスティング事業者で管理する
1. Squarespaceで管理する
Google Domainsから譲渡されたSquarespaceで管理する選択肢もあります (何もしなければこちらです)。
2. 別のホスティング事業者で管理する
日本語のサポートが必要といった理由で、別のホスティング事業者にドメイン移管をし、当該ドメインを管理することも可能です。
ご自身でウェブサイトを作成する
Googleの公式ドキュメントでも、サイト作成ツールについて言及があります。
- Wix
- Squarespace
- GoDaddy
- Google サイト
- Shopify
- Durable
- Weebly
- Strikingly
- WordPress
上記にあるノーコードツールを作成すれば、比較的簡単にご自身で作成することは可能です。
ウェブサイト作成時の注意点
ノーコードツールは簡単に作成できるメリットがある一方、検索エンジンに配慮されたものばかりではありません。制作に取り掛かる前に、次の点についてノーコードツールの提供事業者に確認しておくことを推奨します。
- 独自ドメインで登録できること
- レスポンシブデザインに対応していること
- Google Search Consoleに接続できること
- サーバーサイドレンダリングでページを生成していること
※サーバーサイドレンダリングとは、サーバー側でHTMLを生成し、そのページをユーザーのブラウザーに表示する仕組みで、Googlebotは効率的にインデックスできるようになります。その対となる仕組みであるクライアントサイドレンダリングのツールは、インデックスに問題が起きるケースもあるのでご注意ください
ナレッジ