2023年9月28日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。
ブログ記事
最近の主なブログ記事です。
- エラーのお話
- すべての言語で Google 検索結果にサイト名が表示されるようになりました
- Google 検索の多言語検索への対応
- Search Console と Merchant Center を関連付けて成長機会を発見する
Q&A
site: 演算子の利用
【質問】
複数のサイトを運営している。
site:example.com/A/B
で検索するとインデックスを確認できるが、
site:example.com/A/
site:example.com/
で検索するとヒットしない。
Search Consoleでは、上記URLについてインデックスされていることを確認できる。
site:演算子は、すべてのURLを表示しないことを承知しているが、今回のようにSearch Console上インデックスされていることを確認できる場合、何かしら問題が発生していると考えた方が良いのか?
【回答】
具体的なURLやクエリがなかったので、一般的な回答になるが、このようなことは十分に考えられる。
質問者さんのご認識の通り、site:演算子は、すべてのインデックスされたページを表示することを意図したものではない。
また、site:演算子については、ユーザーが検索行動として取るものとは異なるので、そこに焦点を当てることにあまり意味はないと思われる。
サイトの診断やインデックスを確認するのであれば、Search Consoleを活用してください。
Search Console と検索結果の乖離
【質問】
サブディレクトリでオウンドメディアを100記事ほど公開した。公開から1週間ほどで大半の記事はsite:演算子で表示され、Search Consoleでもインデックスされていることを確認している。
しかし、記事タイトルの完全一致キーワードで検索してもSERPsに表示されない記事が多い。
調査したところ、通常のSERPsには表示されないが、画像検索では表示されている記事が多いことがわかった。
何かフィルターのようなものがあるのかどうか教えてほしい。
【回答】
具体的なURLやクエリがなかったので、一般的な回答になる。
Search Consoleでインデックス登録済みとして表示される内容と、検索結果から見つけられる内容には僅かな乖離がある場合がある。
サイトの診断やインデックスを確認するのであれば、Search Consoleで確認することを推奨する。
このようなケースでは、セーフサーチでコンテンツが除外されるケースもあるので、確認してください。
サイトメンテナンス時のステータスコード
【質問】
サイトメンテナンス時のステータスコードについて質問する。
- パターンA:メンテナンス対象URL(301) → メンテナンス告知ページURL(200)
- パターンB:メンテナンス対象URL(301) → メンテナンス告知ページURL(503)
パターンAはNGだと理解しているが、パターンBはどうか
【回答】
通常パターンBを使うのが良い。
参考 Webサイトのメンテナンス中画面を出す正しい作法と.htaccessの書き方
公式 HTTP ステータス コード、ネットワーク エラーおよび DNS エラーが Google 検索に及ぼす影響
伊藤による追記
301リダイレクトをするわけではないので今回のケースとは異なりますが、iPhoneなど新商品発表の際のApple Storeも参考になりそうです。
SGE 内リンクのパフォーマンス分析
【質問】
SGEではリンクが表示されているが、このリンクからトラフィックがあったことは各ツールで分かりますか?
例えば、Search Consoleではリンククリックとしてカウントされるのか?
カウントされる場合、SGEが一番上に表示されていると掲載順位は1位になるのか?
【回答】
今のところ実験段階のため、明確に定義されたものはない。
みなさんのご意見を伺いたいと思っており、通常のインプレッションとしてカウントしてほしいなど、フィードバックしていただけるとありがたい。理由や背景などもお知らせくださいとのこと。
意図しないサイト名が表示される
【質問】
スマホでもPCでも検索結果にサイト名が表示されるようになっている。
関係する複数のサイトに、サイト名を指定する構造化データを設定しているが、1サイトのみ、なぜか検索結果にサイト名が表示されない。
改善点などあれば教えてほしい。
【回答】
具体的なURLやクエリの情報があったので確認したところ、今回のケースは次のような状況でした。
- サイトURL:https://example.com/
- 構造化データのURL:上記とは異なり、実際には存在しないURL
構造化データのプロパティは、次のようにすると良い。
- alternateName:短くてユニークなタイトル
- URL:実際に存在するURL
公式ドキュメントにも、トラブルシューティングの例があるのでご覧ください。
インデックスのステータス「保留」が続く
【質問】
WordPressでサイトを構築しているが、サイトマップXMLで示しているページのインデックスがいつまでも「保留」のままでインデックスされない。
原因がわかれば教えてほしい。
【回答】
実際のURLをいただいたので詳しく確認したところ、技術的な問題は発生していなかったので正常な挙動だと思われる。
サイトマップで参照されている場合も、すべてのページにインデックスをつけるわけではなく、時間の経過とともにインデックスを作成する場合もあれば、作成しない場合もある。
サイト全体の品質を向上すると、より多くのページがインデックスされる可能性は高くなるが、すべてのページがインデックスされることを保証するものではないので、その点はご理解ください。
公式 「インデックスされない」問題のトラブルシューティング方法
ページ上の小さな YouTube 埋め込み動画
【質問】
ページ内の下部にYouTubeを埋め込んでいるが、動画がメインのコンテンツではなく、検索結果の動画セクションに表示されるのは不自然に感じる。
YouTubeの埋め込みを維持したまま、動画セクションに入らないようにすることは可能か?
nofollowタグを設置したが変化はなかった。
また、サムネイルとして表示されている画像が、動画のサムネイルではなく商品画像のサムネイルだった。
再生マークの「▶︎」が自動的にオーバーレイされるので、検索ユーザーに不正確な情報を伝えてしまっている可能性があると思われる。
【回答】
実際のURLをいただいたので状況を確認することができた。
適切なチームに報告した。
ページ上にビデオがあるとして表示されることをオプトアウトするメタタグはないが、max-video-preview
メタタグを指定することもできる。値を0に設定しても、ビデオのサムネイル画像が生成されるので、試してくださいとのこと。
公式 Google 検索でウェブサイトのコンテンツ プレビューを表示する際に利用できるその他のオプション
日本語キーワードハックへの対応
【質問】
ニッチな商品名でGoogle検索すると、フリマアプリのコンテンツをコピーした詐欺サイトが表示される。消費者庁やIPAでも注意喚起しているが、ウェブマスターやフリマアプリの管理者側で何かできることがあれば教えてほしい。
商品名・詐欺サイトともに大量にあるので、1つずつ通報してもきりがない状況です。
【回答】
フィードバックありがとうございます。
実際のURLをいただいたので確認したところ、日本語キーワードハックと呼ばれるスパムの一種のため、担当チームに報告した。
担当チームからのコメントがあるので共有します。
- これらの問題は認識済みです
- スパムレポートを送信してください
スパムレポートを送る際の注意点として、
このような日本語キーワードハックでは、検索結果をクリックすると、詐欺サイトへリダイレクトするケースが多い。
スパムレポートを送信する際、リダイレクト先のURL(詐欺サイト)を送っていただくケースがあるが、可能ならば、リダイレクト元(ハッキングされたURL)を報告してもらえるとありがたいとのこと。
日本語検索での ruby 要素関連の扱い
【質問】
Googleは ruby 要素関連を処理できるのか?
それとも ruby 未対応ブラウザのように扱うのか?
Rubyタグはいろいろな使い方があるので、Google検索で問題ある使い方があれば教えてください。
【回答】
担当チームに報告した。
現時点で、改善に取り組んでいるとのことなので、今しばらくお待ちください。
公式 <ruby>: The Ruby Annotation element
フィッシング被害と検索順位
【質問】
フィッシング被害にあったメールアドレスのドメインが、サイトの検索順位に影響することはあるのか?
【回答】
具体的なURLやクエリの情報をいただいたので、状況を確認することができた。
フィッシングと検索順位下落は、直接的な関係はなく独立した事象となる。
サイト自体はインデックスされており、検索結果にも表示されているので、問題があるようには思えなかった。
質問者さんが、検索結果に表示したいクエリと、実際にページが表示されているクエリとで乖離しているのかもしれないので、Serach Consoleのレポートなどを参考に、状況を整理してください。
Google 検索オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2023年10月下旬を予定しています。
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