2023年5月10日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。
ブログ記事
最近の主なブログ記事です。
- 2022 年の検索セントラル コミュニティ
- Google 検索における 2022 年のスパム対策
- Google 検索結果での動画表示のシンプル化
- Google 検索のウェブ検索結果での配送と返品に関する情報
- ヘルプフル コンテンツの作成におけるページ エクスペリエンスの影響
- #Google検索オフィスアワー のご紹介
イベントの紹介
2023年6月16日に対面式の Search Central Live イベントが開催されます。
Search Central Live Tokyo 2023
検索のトリセツ
「インデックスされない」問題のトラブルシューティング方法 について、鈴木さんのファシリテートにより、4名のPE (プロダクトエキスパート) が解説しています。
- 高野さん→伊藤→たんのかんさん→広岡さん
後半にいくほど内容が濃いw #Google検索オフィスアワー
— 🅃🄰🄺🄰🄽🄾 (@takano_seo) May 10, 2023
Q&A
モバイル用サイトマップの運用
【質問】
モバイルページを m. のサブドメインで運用しており、アノテーションを html 内に記述している。
sitemap.xml のURLに m. を付けると、ファイルの中のURLが m. のURLに切り替わるのだが、正しいサイトマップの運用なのかどうか教えてほしい。
【回答】
問題ないと思われる。
UA (ユーザーエージェント) を正しく検知して、Googlebot Smartphone をモバイルバージョンにリダイレクトすることを確認してください。
理想的にはレスポンシブデザインのサイトを運用すると、未然にミスを防ぐことができるので、こちらもご検討ください。
EC サイトをペイウォールコンテンツとする
【質問】
ECサイトを運営しており、商品カテゴリページについて、会員・非会員で表示する商品を分けたいと考えている。例えば100商品あるカテゴリページの場合、次のようなイメージになる。
- 会員:100商品全てを表示
- 非会員:100商品のうち、30商品のみを表示
会員になるのは無料だが、個人情報の登録が必要。
2点質問します。
- 上記対応をする場合、「ペイウォールコンテンツ」として取り扱って問題ないか?
- 問題ない場合、上記例だとGoogle検索において、「100商品のコンテンツ」と「30商品のコンテンツ」のどちらが評価されるのか?
【回答】
必要であると判断された場合、クリエイティブワークの構造化データを使用して、サブスクリプションやペイウォールのマークアップを実装できる。
定期購入とペイウォール コンテンツ(CreativeWork)の構造化データ
もう一つのオプションとしては、Googleに対してすべてのユーザーに表示されるコンテンツを提供し、ログインしているユーザーにはさらに多くのコンテンツを表示する。
以前より受け入れられている方法ですし、追加の実装が必要だが、最近よく見かける設計かと思われる。
ただしこの場合でも、ログインした際に表示されるコンテンツが検索に表示されない点はご留意ください。
サイト上次々とインデックスが外れた
【質問】
運営中の2サイトが、表示回数が落ち次々とインデックスから外れてしまった。
Googlebotがブロックしているようで、どちらのサイトもサイトマップ送信がエラーとなり、何度リクエストしても「robots.txtが取得できません」と表示される。
対処方法があれば教えてほしい。
【回答】
具体的なサイトや詳細な施策の説明もいただいた。
一般的なコメントになってしまうが、サイトマップに焦点を当てるのではなく、サイト全体の改善に取り組むことをおすすめする。あくまでもサイトマップはオプションと考えてください。
実際にサイトマップと思しきURLにアクセスしたところ、HTTPステータスコード404が返っていたので、今一度確認してください。
検索結果の画像を選択したい
【質問】
検索結果に表示される画像について、ページ内の意図した画像を表示されるようにすることは可能か?
Google 画像検索 SEO ベストプラクティス を参考に、alt属性や構造化マークアップなど実施したが、想定外の画像が表示されている。
他にできることがあれば教えてほしい。
【回答】
特にない。
テキスト検索結果に表示される画像は、パブリッシャーからの入力なしに、Googleによって選択されるので、ユーザー側で行っていただけることは特にない。
フィードバックありがとうございました。
Google サイトが検索結果に表示されない
【質問】
Google サイトでホームページを作成したが、自然検索結果に全く表示されない。何か方法があれば教えてほしい。
【回答】
検索流入だけに頼るのではなく、他の流入経路も検討しながら、サイトを知ってもらえるようにすると良いのでは。
長期的なオンラインプレゼンスが必要な場合は、独自ドメインへの移行もご検討ください。
一瞬でもリダイレクト元 URL を表示しない
【質問】
リダイレクト設定をしたが、一瞬たりともリダイレクト元URLを検索結果で見せたくない場合、リダイレクト元URLをSearch Consoleで「URL削除」しても良いか?
その場合、リダイレクト先URLまで検索結果に表示されなくなるのか?
【回答】
リダイレクト先URLも削除されるので、このような対応は推奨していない。
特定のキーワードでの検索結果が落ちた
【質問】
2022年夏頃より、特定のキーワードでの順位が落ちてしまった。
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートでは、平均掲載順位が2〜3位となるが、シークレットモードなどで検索すると、検索結果の1ページ目に表示されず、数ページ目以降にようやく表示される。
原因として、URL構造に問題があるのか?
弊社サイトは商品購入に至るルート違いにより、商品ページに2つのURLが存在するので、重複ページにcanonicalを指定しているが、その対応が間違ってるのか?
【回答】
具体的なサイトの情報を提供いただいた。
標準的なランキングの変動のように見受けられ、技術的な問題が発生しているようには見受けられなかった。
具体的なアドバイスは現在のところないので、良いコンテンツの作成に注力してください。
クロスドメイン設定と検索エンジン
【質問】
弊社が管理する2つの別ドメインサイトについて、クロスドメイン設定する話が出た。
Googleアナリティクス側で2つのサイトを仲間とみなすもので、Googlebotはそれぞれ別のドメインとして認識するといった理解でいいか?
【回答】
ショートアンサーとしては、YESとなる。
検索エンジンには、別個のサイトとして表示される。
ハッキングされたコンテンツの対応
【質問】
サイトがマルウェアに感染し、Google検索結果に表示されるリンク先が、リダイレクトで変更されて、別のサイトに飛ばされている。
サイトは3週間ほど前に復旧したが、現在でもサイト上にないコンテンツのクエリで検索されており、Googleアナリティクスでも404ページへランディングしている。
徐々に改善されるのか?
【回答】
いただいたURLを確認した。
ウェブスパムの一種で、日本語キーワードによるハッキングに該当する。
現在はサイトオーナーが、インジェクションされたページを削除し404を返しているので、適切に対応していると思われる。
このままお待ちください。
Fixing the Japanese keyword hack
リンク付きの紹介はリンクスパム扱いになるか
【質問】
自社の商品やサービスについて感想を書いてくれたサイトを、リンク付きで (nofollowを付けずに) サイト内で紹介したいが、スパムリンク扱いになるか?
相互リンクと判断されそうで、どうしようか迷っている。
【回答】
具体的なサイトの情報がないので一般的な回答になる。
リンクがスパムかどうか判断するのは、非常にシンプル。
- 検索結果を操作するためのリンク
- ユーザーを助けるためのリンク
後者の場合、素晴らしいリンクになるのでは。
nofollow の実装方法
【質問】
nofollow の設定には、次の2つがあるが、両者に違いはあるのか?
rel="nofollow"
content="nofollow"
【回答】
次のような違いがある。
rel="nofollow"
:単一のaタグに適用
content="nofollow"
:ページ上のすべてのaタグに適用
Search Console のセキュリティ警告への対応
【質問】
次の問題への対処方法を教えてほしい。
現象
Search Consoleで、 eTLD+1 のサブドメインURLに登録している複数のプロパティにセキュリティ警告が来ている。
- 内容:ユーザー ログインでフィッシングの可能性を検出など
- どのプロパティでもセキュリティ警告の「URLの例」が「該当なし」になっている
- Search Consoleのメッセージとしては、セキュリティ警告は届いていない
このような状況で、どのURLで発生している現象なのか、具体的なURLを教えてもらうことは可能か?
【回答】
いただいたURLを拝見した。
「一般的ではないダウンロード」のメッセージの場合
レビューをリクエストすると、フラグが解除されるか、URLが返されるので、確認してください。
フィッシングのメッセージの場合
関連するすべてのホスト名に対して、Safe Browsing API を使用することで、特定のURLを取得できる場合があるので、そちらからご確認ください。
サーチコンソール レポートの数字がおかしい
【質問】
求人サイトを運営している。
Search Consoleのジョブのリスティングでクリック数と表示回数の数値が全く同じになる現象について質問する。
以下でソートをかけ、クエリを確認すると、クリック数と表示回数が共に同じものがあるが、なぜか?
- 検索タイプ:ウェブ
- 期間:過去16ヶ月間
- 検索での見え方:ジョブのリスティング
【回答】
具体的なサイトやSearch Consoleのスクリーンショットが添えられていた。
レポートに大量のフィルターが追加されていることで、集計の問題が発生している可能性がある。公式のドキュメントもご一読ください。
検索結果に正しい商品情報が反映されない
【質問】
Google検索結果に、運営中の通販サイトの正しい商品情報が反映されない。
Googlebotを弊社bot管理で検知してしまい、キャプチャ画面を返したため発生した。
以前も同様の状況が発生し、現在は復旧済み。
早急にGoogleからのクロール情報を上書きしたいのだが、解決方法があれば教えてほしい。
【回答】
本件については情報が更新されるのを待つほかないと思われる。
今しばらくお待ちください。
FAQ リッチリザルト検索結果の急落
【質問】
4/6頃からFAQリッチリザルトの表示回数・クリック数が大幅に減少している。一時的な不具合なのか、仕様変更なのか教えてほしい。
【回答】
検索結果については、時間の経過とともに変化する。
Googleは検索結果を提供する方法を、さまざまテストして、より良いプロダクトになるよう努力している。
仕様変更や、検索結果の見え方の違いは今度も起こりうることだと思われるので、このような背景もご理解ください。
追記
2023 年 9 月 14 日更新: Google の検索結果をシンプルにする取り組みを継続し、How-to の変更をパソコンにも拡大します。9 月 13 日をもって、パソコンの Google 検索で How-to リッチリザルトが表示されなくなりました。したがって、この結果タイプのサポートは終了しました。
検索結果上のサイト名を指定したい
【質問】
直近の検索結果表示から、親ディレクトリのサイト名がタイトル上部に表示されるようになった。
サブディレクトリおよびサブドメインのサイトでも、親ディレクトリのサイト名が表示されているようだが、親ディレクトリと独立したサイトの場合、ユーザー目線として混乱を招くので、名称を変更したい。
これらの表記を意図的に変更することは可能か?
【回答】
フィードバックありがとうございます。
現時点では、次のようになっており、ドキュメントをご覧ください。
追記
その後、サブドメインのサイト名については、反映されるようになっています。
動画コンテンツへの検索流入比率が増えた
【質問】
最近、自社YouTubeコンテンツのトラフィックソースにおいて、Google検索からの流入比率が飛躍的にアップした。動画情報の取得やYouTubeとの連携について、仕様変更などあったか?
【回答】
クエリなど共有いただいたが、時期が分からず、問題があったかどうか確認できなかった。
一般的な回答になるが、トラフィックの変動が発生する可能性は十分あり得るし、ウェブは動的な場所でもあり、検索結果はそれを反映しているので、現状を説明できない場合は多くあると思われる。
動画コンテンツに関するガイドラインと推奨事項は変更されていないので、引き続きユーザーに役立つ情報を発信して、検索からの流入を伸ばしてください。
ページエクスペリエンスは不要なのか
【質問】
ページエクスペリエンスやモバイルフレンドリーなどがランキングから外されたと聞いた。
SEO観点では不要といった理解でいいのか?
【回答】
シグナルから排除されたからといって不要ということではなく、もっと全体的にみていくとよいのでは。
興味がある方は、公式アカウントからのコメントもご覧ください。
Our guidance on page experience is here, as we shared last week along with our blog post:https://t.co/My7bdcBhwS
It does *not* say page experience is somehow “retired” or that people should ignore things like Core Web Vitals or being mobile-friendly. The opposite. It says if… pic.twitter.com/KkjRklCmnH
— Google SearchLiaison (@searchliaison) April 28, 2023
見に覚えのない URL でスパムページが生成
【質問】
サイトに動的なURLを生成してページを表示しているが、正規URLに含まれているパラメータの内容が、謎の中国語に書き換えられ、大量にページを生成されている。
参照元ドメインを確認すると、明らかに量産されたドメインで、まったく同じ内容のページを持つサイトで、スパムだと確信している。
幸いnoindex処理されているので、サイトに悪影響はないのだが、この行為を根絶する方法がわからず、現状はリンク否認などで対応している。
根絶する方法があれば教えてほしい、
【回答】
noindexやrobots.txtでブロックされている場合、特に問題はないかなと思われる。
Google 検索オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2023年6月中旬を予定しています。
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