2020年10月1日に放送されたウェブマスター オフィスアワーのまとめです。
ブログ記事
2020年9月3日のウェブマスターオフィスアワー以降のブログ記事です。
- Google 画像検索に画像のライセンス情報を表示する
- New Schema.org support for retailer shipping data
- New open source robots.txt projects
- Googlebot will soon speak HTTP/2
- Sharing what we learned on the first Virtual Webmaster Unconference
最新情報
Search Off the Record Podcastについて
興味ある方はぜひ聞いてくださいとのこと。
? Are you familiar with Google’s Honest Results Policy?
In the Search Off the Record ep 6 ?️, @methode@johnmu @g33konaut give you the ins-&-outs of this policy. Honestly ?!
Plus the different types of rendering & more!
? https://t.co/t3O6UiIgFm
✍️ https://t.co/o5yi97puAk pic.twitter.com/LJuDvUGCms— Google Webmasters (@googlewmc) September 21, 2020
Q&A
サイトが検索結果に表示されない
【質問】
①URL検査で「URL は Google に登録されています」と表示されているが、検索結果にサイトが表示されない。待っていればいいのか?
②カバレッジの詳細で「ユーザーが指定した正規 URL」→「なし」と表示されている。これはどういうことなのか?
【回答】
頂いたURLを確認したところ、現在は検索結果に表示されているので問題は解決していると思う。
①検索結果に配信されるまで、少しお待ち下さいとのこと。
②canonicalを設定するなど、URLの正規化を行ってください。
サイトがインデックスされない
【質問】
5月にSearch Consoleに登録し、URL検査よりインデックス登録をリクエストしているがインデックスされない。
個人塾のウェブサイトなので、早く閲覧できるようにしたい。
【回答】
頂いたURLを確認したところ、現在は検索結果に表示されているとのこと。
調べたところ、実際にGoogleの検索システムがこのサイトを認識したのは9月の頭くらい。
インデックスに4ヶ月近くかかっており、Search Consoleの登録がうまく行ってなかったのか、クロールできない問題があったのか分からないが、何かしらの問題があった可能性がある。
5〜9月の間に何かサイトに実施したことがあるのであれば、今後繰り返さないことをおすすめする。
‘robots’ メタタグで ‘noindex’ が検出された
【質問】
「’robots’ メタタグで ‘noindex’ が検出された」が何ヶ月経過しても解消されないのはなぜか?
【回答】
頂いたURLを確認したところ、原因は分からなかったとのこと。
Search Consoleのカバレッジレポートを見ると、検出された記事は何ヶ月か前だと思われる。
当時noindexが入っていた可能性が考えられるので、インデックス登録をリクエストして再クロールを促すことで解消する可能性がある。
新規 URL ページがインデックスされない
【質問】
古いサイトをサーバから削除し、新しいURLでサイトをリニューアルした。
検索結果には古いサイトしか表示されず、新サイトがインデックスされない。
古いサイトは制作者がすでに存在しないので、どうすればいいか分からない。適切に運営する方法を教えて欲しい。
【回答】
こちらも頂いたURLを確認したところ、現在は検索結果に表示されているとのこと。
リニューアルでURLの変更があるのであれば、ウェブサイトの同一性をユーザーやGoogleに伝えるために、旧サイトから新サイトに301リダイレクトをすると良い。
旧サイトのドメインを持っているのであればお試しくださいとのこと。
content-visibility:auto で評価は不利になるか
【質問】
2020年8月末リリースのChrome85より、content-visibility:auto を設定すると「コンテンツが画面内にスクロールするまで描画させない」ようにでき、ユーザーの表示体感速度が改善しそうなので導入を検討している。
Googlebotはevergreenなのでcontent-visibility:auto を認識すると思うが、「スクロールすると描画する仕様」をGooglebotはどのように処理するのか?コンテンツが認識されず、評価に不利になるようなことはないのか?
【回答】
Googlebotは大きなビューポートを持っているので、一般的には問題ないのでは。もし気になる点があれば、URL検査ツールを使ってGooglebotがどのように認識しているか確認してくださいとのこと。
このような新しい属性をサポートしていないモダンブラウザもあることにご注意ください。
web.dev content-visibility: the new CSS property that boosts your rendering performance
Yahoo Tech Blog 表示速度を飛躍的に向上させるHTML/CSS最新仕様「content-visibility」「Lazy loading」「contain」をコード付き簡単解説
画像のインデックス
【質問】
Googleがインデックスする画像は、scr属性で指定している画像だけなのか?
次のようなHTMLコードでは、どの画像がインデックス対象となるのか?
- srcset属性を使っている
- pictureタグを使っている
ちなみに画像のインデックスには、構造化データの情報も使っているのか?imgタグになくても構造化データで画像を指定するとインデックス対象になることを確認している。
【回答】
すべての画像をインデックスするわけではないが、全画像がインデックス対象となる。
実際に検索結果に配信される際、ユーザーのデバイスにあわせて適切な画像が配信される。
フレキシブル サンプリングの記事は見えるか
【質問】
有料会員のみ閲覧できるサイトを運営している。
より広いテールワードでの検索流入を狙い、フレキシブル サンプリングのリードインの導入を検討している。
Googlebotがクロール、インデックスできるようにサイトへ実装しようと考えているが、UAをGooglebotに偽装して閲覧した時やリッチリザルトテストでレンダリング後のソースを確認すると、すべてのユーザーが非公開部分の記事を読めてしまうのではと懸念している。
【回答】
Googleから言えることがあるとすると、懸念されていることが起きないように実装して欲しいとのこと。というのも実装方法は色々な方法があるので。
一度実装していただき、もし有料コンテンツが見えてしまうのであれば、その部分をブロックすると良いのでは。
公式 Flexible Sampling に関する一般的なガイダンス
クローキングとコンテンツ最適化の境界線
【質問】
レンダリング直後にJS等でコンテンツを上書きするのはクローキングに当たるのか?
botが認識している情報とユーザーが見ている情報は異なるが、UAによる判別ではないため許容されるのか教えて欲しい。
コンテンツ最適化手段の一つとして適切であれば、実装したいと考えている。
【回答】
サンプルとなるURLを頂いたが、コンテンツの最適化で何をどのように変更するのか分からないのでコメントしにくい。
クローキングになるかどうかは実装次第なのでなんとも言えない。
パーソナライズの話ということであれば、クローラとユーザーに同じものを見せるのであれば、クローキングにならないのでは。
その一方、どこまでコンテンツの最適化が許容されるのかというと、それはGoogleの問題というより、ユーザーとの問題になる。コンテンツの最適化によって、ユーザーが本当に欲しい情報に辿り着けるのかどうか考えるとよいのでは。
検索から訪問したユーザーにはクローラと同じものを見せる、ブックマークなど別の経路から流入したユーザーには最適化したコンテンツを見せるといったことも考えられるが、流入経路によってコンテンツが変わってしまうことが、必ずしもユーザーにとって使い勝手がいいとも思えない。
どのような方法がコンテンツの最適化になるかどうか言及することは難しいが、クローキングにならない実装、かつユーザーにとって最適なコンテンツを届けられるようにしてくださいとのこと。
サイトの表示回数が激減した
【質問】
2020年5月の初めから、Search Consoleで表示される1日の表示回数が、4000から1800まで減少して戻らない。
サイトに大きな変更を行っていないが、表示回数が大きく減る原因を教えて欲しい。
【回答】
Googleは検索結果を常に改善しているので、表示回数が減る可能性は常にある。
技術的な問題がないかどうか確認していただき、技術的なミスなどがないのであれば、アルゴリズムの変動による影響を受けている可能性が高い。
これだけ多くの優れたコンテンツがある中で、良いコンテンツを作るだけでは差別化が難しい時代になっている。いかに差別化できるコンテンツを作っていくことが鍵になる。
ユーザーがそのサイトを訪問する理由、サイトがウェブのエコシステムの中で存在する理由を考えながら、運営して行くと良いのでは。
公式 Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
求人情報の構造化データ: 会社名が非公開
【質問】
会社名が非公開の求人の場合、必須項目の会社名の部分は「非公開」と記述すればいいのか、それとも「空欄」でいいのか?
以前のガイドラインでは以下の記述があったが、現在消えているので、どうすればいいのか教えて欲しい。
応募フロー付きのリクルート業者の広告(会社は明示されていない)。 これは許容されます。その理由は、職務が明確に定義されており、会社は明らかにされていないが実在するためです。この場合、hiringOrganization プロパティは空白にする必要があります。
【回答】
非公開の求人ならば、「非公開」「空欄」のどちらでもいいが、「非公開」と書いておくのがいい。
フォーラムにも同様のご質問がありました。
別ドメインからの画像配信は不利なのか
【質問】
コンテンツと画像のサブドメインが異なる場合、不利になることはあるか?
【回答】
そのようなことはない。
画像だけ別ドメインで配信することはよくあること。
別々のURLにおける301リダイレクトの影響
【質問】
- PC:
example.com
- SP:
sp.example.com
Googleディベロッパーガイドには、302が推奨されているが、301を設定した際にどんな悪影響があるのか教えて欲しい。
そのためには、サーバーのリダイレクトで使用可能な HTTP ステータス コード 301 と 302 のうち、できる限り 302 を使用することをおすすめします。
公式 別々の URL
【回答】
検索エンジンはどちらも同じように取り扱うので、どちらでも構わない。悪影響はない。
FAQ リッチリザルト (1/3)
【質問】
「婚約指輪」「結婚指輪」の検索結果でFAQリッチリザルトを表示しているサイトが増えている。
ただし、質問の内容が「婚約指輪」と「結婚指輪」で重複していたり、回答部分に商品一覧ページや記事ページへの導線が用意されているものもある。
①FAQ構造化マークアップのガイドラインに違反しないのか?
- FAQPage を広告目的に使用しないでください。
- サイトで同じ「よくある質問」コンテンツが複数表示されている場合(つまり、同じ質問と答えがサイトの複数のページで表示される場合)、サイト全体で 1 つのよくある質問のインスタンスだけにマークアップします。
【回答】
今回のケースではどちらも問題ないと思われる。
似ているけれど記事ごとにカスタマイズして、FAQとして成立しているのであれば、特に問題はないので。
低品質なFAQが検索結果に表示されているのであれば、ユーザー体験は良いものにならないので、ユーザーの利便性や使いやすさを追求すると良い。
FAQ リッチリザルト (2/3)
【質問】
FAQリッチリザルトを表示するページとは別に、サイト内によくある質問のページも持っている場合、コンテンツの重複になるのか?
競合サイトでリッチリザルトの表示が増え始めて以降、順位変動はないがクリック率が下がっており、SERPにおける存在感の低下も一つの要因かと考えている。
実装を検討しているが、ガイドライン違反になるケースを心配している。
【回答】
コンテンツの重複にはならない。
仮にコンテンツが重複したとしても、どちらかが検索結果に表示されないだけで、ガイドライン違反になるようなことはない。
FAQ リッチリザルト (3/3)
【質問】
1つのSERPにおいて、FAQ リッチリザルトが表示されるサイト数は決まっているのか?
【回答】
Googleで明確なガイドラインはないので、特に決まっていない。
ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2020年11月5日を予定しています。
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